行を増やす(追加する)には[行の挿入]

練習用データ(13.6KB)
Excel 2021, 2019, 2016, 2013 Microsoft 365
Microsoft 365は、バージョン2207で動作確認しています。
解説記事内の画像はExcel 2021のものです。

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行を挿入した

Excelでは、行を増やす(追加する)方法が、何通りかあります。
初心者の方は、法則に当てはめて覚えられるのでマウス操作がおすすめです。
キーボードだけで操作したい方は「行を挿入するショートカットキー」の章をご覧ください。
また、初心者の方は、「Excel操作の法則は行を増やすときも」の章をご覧いただくことを強くおすすめします。

目次

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Excel操作の法則は行を増やすときも

Excelでは、

  • 操作したいものを選択
  • 「選択したところの前に入る」が基本の考え方
  • 選択したところで右クリック

で、たいていの基本操作がいけます。
なので、行を増やしたい(追加したい)ときも、行を増やしたいなら行を選択するのがポイント。

しかも、「選択したところの前に入る」なので、1行目と2行目の間に増やしたいなら、2行目を選択すれば、「2行目の前」つまり「1行目と2行目の間」に行を追加できます

マウス操作で行を増やす(追加する)

1行目と2行目の間に行を増やしたい

それでは、Excel操作の法則にのっとって、1行目と2行目の間に行を増やしてみましょう。

  • 行を増やしたいので行を選択
  • 選択したところの前に入る

が法則なので、

2行目を選択

「1行目と2行目の間」とは、「2行目の前」のことですから、2行目を選択します。
行を選択しているので、当然、罫線を引いた表以外のところも選択されています。

さらに、

  • 選択したところで右クリック

が法則なので、

行番号のところで右クリック

2行目の行番号のところで右クリック、

[挿入]をクリック

すると、ここでできることが一覧表示されるので、[挿入]をクリックします。
そうです!
Excelでは、行を増やす(追加する)と考えるより、行を入れ込む(挿入する)というニュアンスなんです。

2行目を選択

行を挿入した直後は、このようなボタンが表示されます。
クリックすると、

[上と同じ書式を適用]

どんな風に挿入するかを選べるようになっていて、今は[上と同じ書式を適用]になっているので、挿入した行の上、つまり1行目と同じ書式(色などの見栄え)になっています。

[下と同じ書式を適用]

[下と同じ書式を適用]をクリックすれば、

下の行と同じ書式になった

挿入した行の下、つまり3行目と同じ書式(色などの見栄え)になります。

オプションボタンをクリック

ボタンをクリックし、

[書式のクリア]

[書式のクリア]をクリックすれば、

書式が設定されていない行になった

書式(色などの見栄え)が設定されていない行になります。

[下と同じ書式を適用]

今回は[下と同じ書式を適用]にしておきます。
このボタンは、別の操作をしてしまうと消えてしまうので、挿入した直後に選択しておきましょう。

データや数式は空行が入る

また、行を挿入すると、上の行や下の行と同じ書式を適用したかどうかに関わらず、データや数式は空の行が入ります。

数式をコピーする必要がある

挿入した行にあるD2番地には、下のセルと同様の、残席を計算する数式を入れたいわけですが、当然空の状態で入ってきますので、

オートフィルで数式をコピー

下のセルを選択し、オートフィルで数式を上のセルににコピーします。

数式をコピーできた

数式をコピーできました!
2行目の定員、申込数はまだ入力していない、つまり無、つまりゼロの状態なので、数式の計算結果も、「ゼロ −(引く) ゼロ」でゼロになっています。

マウス操作で複数行を挿入する

複数行挿入したい

今度は、6行目と7行目の間に、3行入れてみます。

  • 行を増やしたいので行を選択
  • 選択したところの前に入る

が法則なので、

7行目を選択

「6行目と7行目の間」とは、「7行目の前」のことですから、7行目を選択することになりますが、今回は3行挿入したいので、選択する7行目からから数えて、7、8、9のように、3行を選択します。

7行目から3行選択

7行目から3行選択できました。

さらに、

  • 選択したところで右クリック

が法則なので、

7行目から3行選択

選択している行番号のところだったら、どの行番号のところでもいいので右クリック、

[挿入]をクリック

すると、ここでできることが一覧表示されるので、[挿入]をクリックします。

3行を入れることができた

3行を入れることができました!
今回は上と同じ書式でも、下と同じ書式でも変わらないので、ボタンを押して[下と同じ書式を適用]などを選ぶ必要はありませんが、必要なら押して選択します。

行を挿入するショートカットキー

ショートカットキーは覚えたい方が覚えるものなので、無理して覚える必要はまったくないですヨ。

Sheet2に切り替える

練習用データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しで、Sheet2に切り替えます。

1行目と2行目の間に行を増やしたい

ショートカットキーを使って、1行目と2行目の間に行を増やしてみましょう。

  • 行を増やしたいので行を選択
  • 選択したところの前に入る

が法則なので、

1行目と2行目の間に行を増やしたい

「1行目と2行目の間」とは、「2行目の前」のことですから、2行目を選択するため、2行目にあるセルならどれでもいいので、どれか1つのセルを選択

Shiftキーを押したままSpaceキー

Shiftキーを押したままSpaceキーを押すと、

行を選択できた

選択したセルが属する行を選択できます。

CtrlとShiftキーを押したまま+キー

続いて、CtrlShiftキーを押したまま、キーを押します。
Shiftキーを押すのは、+をキーボードで入力するためにShiftキーが必要だからなので、

[挿入]をクリック

テンキーの場合は、そのまま押すだけで+を入力できますから、キーボードでCtrlだけを押したまま、テンキーでを押しても同じです。

CtrlとShiftキーを押したまま+キー

CtrlShiftキーを押したまま、キーは、「挿入」のショートカットキーなので、行の挿入に限らず、列を選択した状態でこのショートカットキーを使えば列が、セルを選択した状態でこのショートカットキーを使えば、セルを挿入できます。

オプションボタン

行を挿入後、オプションボタンの選択肢を表示させるには、

アプリケーションキー

お使いのキーボードにアプリケーションキーがある方は、Altキーを押したまま、アプリケーションキーを押します。

AltとShiftキーを押したままF10キー

アプリケーションキーがない方は、AltキーとShiftキーを押したまま、F10キーを押します。

[下と同じ書式を適用]

選択肢が表示されたら、キーで選択を動かし、Enterで決定します。

ショートカットキーまとめ
(スマホでご覧いただいている方は、表を横にスクロールできます。)

ショートカットキー動き
Shiftスペース 選択したセルが属する「行」を選択
CtrlShift
(テンキーで+を押すときはShift不要)
挿入
Altアプリケーションキー
     または
AltShiftF10
オプションボタンの選択肢を表示

動画で覚えるショートカットキー

動画では、行の挿入だけでなく、行と列の挿入/削除のショートカットキーを、まとめてご紹介しています!
(YouTubeサイトでご覧になりたい方はこちら

行の挿入とセルの挿入、どっちを使う?

この章の内容は、「エクセルの勉強!初心者レッスン」の方にはまだ必要無いので、初心者レッスン中の方は、この先は読まなくてOKです。

行の挿入

今回ご紹介した行の挿入は、罫線のある表のところにピンポイントで挿入するのではなく、シートに行まるまるを挿入する方法です。
表に行を入れたいとき、基本的には、今回ご紹介している行の挿入で問題ありません。

隣にも表がある

ただ、隣にも表があって、左側の表だけに追加したい場合には、

隣の表にも行が入ってしまう

行の挿入だと、隣の表にも行が入ってしまうので、

隣の表にも行が入ってしまう

その場合には「セルの挿入」を使えば、

セルを挿入した

行まるまるではなく、セルだけを挿入したので、片側の表にだけ追加することができます。
(図は、セルを挿入後、[下と同じ書式を適用]をしています。)
ただ、こういう風に、表の隣に別の表を作るというのは、私はあまりオススメしていません(理由はいろいろありすぎるので省略)。

行の挿入

普段は表の隣に、別の表を作ることはそうないと、私は考えています。
隣に別の表が無ければ、結局どちらを使ってもいいので、私は今回ご紹介した行の挿入を使っています。

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