スライドで使う文字や図形の色に、この画像と同じ色を使いたい、このWebページと同じ色を使いたい、といったことがあります。
「うちの製品で使われている色をスライドで使いたい」
「うちの会社のWebページで使われている色を使いたい」
などといった場合です。
PowerPointには、[スポイト]という、色を採取する機能があるので、自社製品の写真や、Webページ上の自社のロゴなどと同じ色を、スライド内の文字や図形に設定することができます。
(この機能はPowerPoint 2010以下にはありません。)
スライド内にあるものの色を採取する
まずは「春 桜舞う」の「桜」の文字の色を、同じスライドにある写真の一部の色と同じにしてみます。
色を変更したい文字を選択し、
文字の色は[ホーム]タブ、[フォント]グループにある[フォントの色]ボタンで変更するので、[フォントの色]ボタンの[▼]をクリックします。
[▼]をクリックして表示された一覧から、[スポイト]をクリックすると、スポイト機能がONになり、
マウスをスライドがあるところに持って行くと、マウスポインタがスポイトの形になっていることが分かります。
欲しい色がある部分に、スポイトの先端を合わせると、「この色を採取しますよ」と見本がスポイトの脇に表示されます。
見本を見て、この色がいいなと思ったら、クリックすると、
予め範囲選択していた文字の色を変えることができました!
範囲選択されたままだと実際の色が分からないので、範囲選択を解除してみます。
まるで写真からスポイトで色を吸い取ったように、文字の色が写真でクリックした部分と同じ色になったことが分かります!
設定が終わると、マウスポインタは、スポイトの形から自動的に通常の形に戻ります。
PowerPointウィンドウの外でも色を採取できる!
「Webページ上の自社のロゴと同じ色がほしい!」など、欲しい色がPowerPointウィンドウの外にある場合でも色を採取できます。
ただし、その場合にはコツがいります!
今回は、スライド内の図形の色を、
Webページにある、ロゴで使われている色と同じにしてみます。
まずはPowerPointのウィンドウと、欲しい色があるWebページなどのウィンドウを並べておきます。
コレがコツ。
色を変更したいスライド内の図形を選択し、
図形の色は[描画ツール]の[書式]タブ、[図形のスタイル]グループにある[図形の塗りつぶし]ボタンで変更するので、[図形の塗りつぶし]ボタンの[▼]をクリックします。
[▼]をクリックして表示された一覧から、[スポイト]をクリックすると、スポイト機能がONになり、
マウスをスライドがあるところに持って行くと、マウスポインタがスポイトの形になっていることが分かります。
PowerPointウィンドウの外から色を採取する場合は、スポイトになっているマウスをただPowerPointウィンドウの外に持って行くだけでは、ウィンドウの外に出た瞬間、マウスポインタがスポイトではなくなってしまいます。
そこで、PowerPointのスライドがあるところならどこでもいいので、そのスライドのところからドラッグを開始し、ドラッグしたままPowerPointウィンドウの外にある、欲しい色の所にマウスポインタを持って行きます。
スポイトの先端を合わせ、いいなと思う色が見本で表示されたら、ドラッグをやめると、
PowerPointウィンドウの外にあるものからでも色を採取し、その色を設定することができました!
設定が終わると、マウスポインタは、スポイトの形から自動的に通常の形に戻ります。
また、マウスポインタがスポイトになっている最中でも、キーボードの[Esc]キーを押すと、マウスポインタがスポイトの形から通常の形に戻り、スポイトの操作を中止することができます。
色を選ぶあらゆるボタンにスポイトがある
今回は代表的なところで、文字の色を変えるための[フォントの色]ボタンにある[スポイト]、図形の色を変えるための[塗りつぶしの色]ボタンにある[スポイト]をご紹介しましたが、その他にも[図形の枠線]や、
図形の影の色を変えるボタンなどにも[スポイト]があります。
色を変えるあらゆるボタンに、スポイトが装備されているわけですね。
いずれにしても、スポイトを使う際には、スポイトで吸い取った色を設定したい文字や図形を、予め選択しておくことをお忘れなく。
そして、スポイトで採取した色は、その文書を編集している最中、何度でも使えるように、色の一覧に加わります。
あくまでもその文書用に色の一覧に加わるので、他の文書では表示されません。