変換方法で結果が違う!Word文書をPDF化

Word 2024, 2021, 2019, 2016 Microsoft 365
Microsoft 365は、バージョン2501で動作確認しています。
解説記事内の画像はWord for Microsoft 365のものです。
また、[Acrobat]タブを操作している画像はWord 2024のものです。

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PDFファイル

Wordには、作成した文書をPDF化する機能が標準で備わっています。
よくWord文書をPDFに「変換」という風に表現されますが、実際のところは、Word文書をもとに新たにPDFを「作成」するので、元となったWord文書が無くなってしまうわけではありません。

さっそく本題のWord文書からPDFを作成していきますが、Wordに標準で備わっている方法だけでも何通りかあります。
今回はその中から、メインとなる下記の2つの方法を、違いとともにご紹介していきます。

  • エクスポートからPDFを作成
  • 印刷メニューからMicrosoft Print to PDFを使って作成

また、PDFといえば「Adobe Acrobat」。
このAdobe Acrobatの有料版をお使いの方は、Word画面に[Acrobat]タブが表示されます。
この[Acrobat]タブを使ってPDFを作成する場合についても、違いとともにご紹介していきます。

目次

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PDF化の前に

PDFにしたいWord文書を開いた状態

今回ご紹介するいずれの方法を使う場合でも、前準備として必要なのがこちら。
PDFにしたいWord文書を開いた状態で、

Wordファイル

まずは、通常の保存をし、Word文書の状態として保存しておきます。

エクスポートからPDFを作成

[ファイル]タブ

[ファイル]タブをクリックすると、

[エクスポート]をクリック

画面が切り替わるので、左側のメニューから[エクスポート]をクリック。

[PDF/XPSの作成]ボタン

[PDF/XPSドキュメントの作成]を選択し、[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックします。

[アクセシビリティを調べる]ボタン

この時、[アクセシビリティを調べる]ボタンが表示されている場合があります。
これを無視して[PDF/XPSの作成]ボタンを押して操作を継続することもできますし、[アクセシビリティを調べる]ボタンを押して、

[ユーザー補助アシスタント]作業ウィンドウ

[ユーザー補助アシスタント]に従って、誰もが読みやすくなるよう改善することもできます。
[ユーザー補助アシスタント]の操作が終わったら、もう一度、この章冒頭の[ファイル]タブから操作を始めます。

PDFを保存する場所を選択

ダイアログボックスが表示されるので、左部や上部を使って、PDFを保存する場所を選択し、

PDFの名前を入力して[発行]ボタン

PDFの名前を入力。
[ファイル名]欄に最初から入力されている名前があって、それを使いたい場合は、もちろんそれでもOK。
[発行]ボタンをクリックします。

WordファイルとPDFファイル

現在のWord文書とは別に、新たにPDFが作成されました!

「印刷」とあるので不安になりますが、実際のところはプリンターで印字するわけではなく、仮想プリンターを使って、PDFファイルを作成します

[ファイル]タブ

[ファイル]タブをクリックすると、

[印刷]をクリック

画面が切り替わるので、左側のメニューから[印刷]をクリック。

「Microsoft Print to PDF」を選択

[プリンター]で「Microsoft Print to PDF」を選択し、[印刷]ボタンをクリックします。

PDFを保存する場所を選択

ダイアログボックス左部や上部を使って、PDFを保存する場所を選択し、

PDFの名前を入力して[保存]ボタンをクリック

[ファイル名]欄にPDFの名前を入力。
[保存]ボタンをクリックします。

WordファイルとPDFファイル

現在のWord文書とは別に、新たにPDFが作成されました!

[Acrobat]タブで作成

[Acrobat]タブ

Adobe Acrobatの有料版をお使いの方は、Word画面に[Acrobat]タブが表示されています。
この[Acrobat]タブにある、

[PDFを作成]ボタン

[PDFを作成]ボタンをクリックします。

[Acrobat]タブ

ダイアログボックス左部や上部を使って、PDFを保存する場所を選択し、

[Acrobat]タブ

PDFの名前を入力します。
もちろん、最初から入力されている名前でもOK。
[保存]ボタンを押せば、

WordファイルとPDFファイル

現在のWord文書とは別に、新たにPDFが作成されました!

作成方法ごとのPDFの違い

エクスポート、Microsoft Print to PDF、そして[Acrobat]タブ、どの方法を使ったかにより、作成されたPDFに違いが出てきます
文書内で使われているフォントや、オプション設定でも変わりますが、既定の設定で操作した場合の一般的な違いとして、ザックリ捉えるときの参考としてはこんな感じです。

  エクスポート Microsoft Print to PDF [Acrobat]タブ
リンク ×
音声読み上げ ×
文字の状態でコピー ×
文字を検索 ×

それでは、いろいろ実験しましたので、各作成方法ごとのPDFの特徴を見てまいりましょう!

エクスポートで変換したPDF

  • 文書内の文字が、「文字情報」としてPDF化されるので、音声読み上げや、文字の状態でコピー、文字を検索のいずれも可能です。
  • ファイルサイズは、Microsoft Print to PDFを使って作成したPDFより小さくなります。
  • 図形やテキストボックス内の文字も「文字情報」としてPDF化されるので、音声読み上げや、文字の状態でコピー、文字を検索のいずれも可能ですが、[Acrobat]タブでPDF化したものより精度が劣る印象です(図形内の縦書き文字で文字情報が失われ、画像としてPDF化されるなどの事象がありました)。
  • SVG画像内の文字は、文字情報が失われて、「画像」としてPDF化されるようです(図内の数文字だけ文字情報としてPDF化されることもありました)。
エクスポートでPDF化した文書

文字情報が生きているので文字のコピーや検索の面で便利ですが、見た目としては太字のところが潰れた感じになってます。

Microsoft Print to PDFで変換したPDF

  • 文書を「一枚絵」や「一枚の写真」としてPDF化するイメージなので、音声読み上げや、文字の状態でコピー、文字を検索のいずれもできません。
  • 「一枚絵」や「一枚の写真」としてPDF化するイメージゆえ、文書内に入れたSVG画像はSVGとしての特徴を失うようで、拡大したときに荒れて見えます。
  • ファイルサイズは、他の方法で作成したPDFよりかなり大きくなりがちですが、その分「印刷したときと同じ見た目にする再現性」が優秀と言われています。
Microsoft Print to PDFでPDF化した文書

太字のところの文字の潰れもなく、見た目が美しいです。
ただ、文書によっては画像が荒れた印象になる場合もあり、実際にPDF化して結果を見てみないと何とも言えないなという印象です。

[Acrobat]タブで変換したPDF

  • 文書内の文字が、「文字情報」としてPDF化されるので、音声読み上げや、文字の状態でコピー、文字を検索のいずれも可能です。
  • 図形やテキストボックス内の文字も「文字情報」としてPDF化されるので、音声読み上げや、文字の状態でコピー、文字を検索のいずれも可能です(エクスポートを使うよりも精度高くPDF化できる印象です)。
  • SVG画像内の文字も「文字情報」として生きているので、音声読み上げや、文字の状態でコピー、文字を検索のいずれも可能です。
  • PDFといえば「Adobe Acrobat」だけあって、詳細な設定をしてPDF化できます。
[Acrobat]タブでPDF化した文書

文字情報をかなり精度高く生かしてPDF化してくれますが、見た目としては太字のところが潰れた感じになってます。

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