テキストボックスの折り返しと図形の高さ自動調整

PowerPoint 2021, 2019, 2016, 2013 Microsoft 365
Microsoft 365は、バージョン2211で動作確認しています。
解説記事内の画像はPowerPoint 2021のものです。

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図形の文字の折り返し

テキストボックスや図形の中に入力した文字を、折り返すのか、はみ出すようにするのかを設定したり、

テキストボックスの高さの自動調整

高さが中の文字に合わせて自動調整されちゃって、自分で変更できない場合の設定など、図形とその中に入った文字との、自動調整にまつわることを解説していきます!

目次

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図形内でテキストを折り返す/折り返さない

図形を選択

設定を変更したいテキストボックスまたは、図形を選択します。
選択した図形の「全体」に関わる操作ですよという意味で、マウスポインターが十字の形で右クリックします。
マウスポインターがこの十字にならない方は「テキストボックスと文字が入った図形のお作法」をご覧ください。

[図形の書式設定]

[図形の書式設定]をクリック。

作業ウィンドウの[文字のオプション]

画面右側の作業ウィンドウで[文字のオプション]を選択、さらにその下の3つの絵柄のボタンのうち、右端のボタンをクリック。

[図形内でテキストを折り返す]にチェックを付けた

[図形内でテキストを折り返す]にチェックを付けた場合は、図形の横幅で文字が表示しきれないと折り返ります。

[図形内でテキストを折り返す]にチェックを外した

[図形内でテキストを折り返す]のチェックを外している場合は、図形の横幅で文字が表示しきれないと、外にはみ出ます。

テキストボックスは描き方で折り返しの設定が変わる

[テキストボックス]ボタン

実はテキストボックスの折り返しは、描き方で設定が変わります。

テキストボックスをクリックで描く

テキストボックスをクリックで描くと、

入力した文字に合わせて横幅が長くなるテキストボックス

入力した文字に合わせて、横幅がどんどん長くなっていきます。
つまり、最初から[図形内でテキストを折り返す]がOFFの状態になっています。

テキストボックスをドラッグで描く

テキストボックスをドラッグで描くと、テキストボックスの横幅が決まっているので、

入力した文字が折り返るテキストボックス

入力した文字は折り返ります。
最初から[図形内でテキストを折り返す]がONの状態になっているわけです。
(図形の「高さ」については高く描いても、文字を入力した瞬間、一旦文字に合わせて高さが縮みます。)

テキストを折り返す設定が面倒なら、テキストボックスをクリックで描くか、ドラッグで描くかを使い分ければいいわけですね。

入力した文字が折り返る図形

ちなみにテキストボックス以外の図形の場合は、クリックで描こうがドラッグで描こうが、最初から[図形内でテキストを折り返す]がONの状態なので、中に文字を入力すると、図形の横幅のところで文字は折り返ります。
折り返らないようにしたければ、[図形内でテキストを折り返す]のチェックを外します。

テキストボックスの高さが変更できない

テキストボックスの高さを変更したい

テキストボックスの高さを変更すべく、

テキストボックスの高さをドラッグで変更

ドラッグで高さを変えても、

元の高さに戻ってしまう

中の文字に合うよう、元の高さに戻ってしまいます。
この自動調整を解除して、自分で高さを変更できるようにするには、

テキストボックスを選択

選択したテキストボックスの「全体」に関わる操作ですよという意味で、マウスポインターが十字の形で右クリックします。
マウスポインターがこの十字にならない方は「テキストボックスと文字が入った図形のお作法」をご覧ください。

[図形の書式設定]

[図形の書式設定]をクリック。

[自動調整なし]

画面右側の作業ウィンドウで[文字のオプション]を選択、さらにその下の3つの絵柄のボタンのうち、右端のボタンをクリック。
[自動調整なし]を選択します。

テキストボックスの高さが変更できた

テキストボックスの高さを変えてみましょう。
今度は自分で高さを変えられます!

[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]

ちなみにテキストボックスは、描いた時点で[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]が規定なので、自分で高さを変更したければ、この操作が必要ですが、テキストボックス以外の図形は、描いた時点で[自動調整なし]が規定なので、特に設定を変えなくても、ドラッグで高さを変えられます。

ここでは「自動調整しない」ようにするのがテーマでしたが、逆に自動調整してほしいときには、下記の章をもご覧ください。

テキストボックスや図形の大きさを自動調整したい

図形を選択

テキストボックスや図形の大きさを自動調整したいときには、まずはそれを選択します。
選択した図形の「全体」に関わる操作ですよという意味で、マウスポインターが十字の形で右クリックします。
マウスポインターがこの十字にならない方は「テキストボックスと文字が入った図形のお作法」をご覧ください。

[図形の書式設定]

[図形の書式設定]をクリック。

作業ウィンドウの[文字のオプション]

画面右側の作業ウィンドウで[文字のオプション]を選択、さらにその下の3つの絵柄のボタンのうち右端のボタンをクリック。

作業ウィンドウの[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]と[図形内でテキストを折り返す]

[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]を選択すると、図形の大きさが自動調整されるのですが、[図形内でテキストを折り返す]が設定されているかどうかで、自動調整の具合が変わります。

図形の高さ[図形内でテキストを折り返す]に関係なく自動調整
図形の横幅[図形内でテキストを折り返す]がOFF、
つまり折り返さないときに自動調整
自動調整前の図形

実際見てみた方が早いので、こちらを。
この4つの図形は、「自動調整なし」に設定されている図形です。
そして、左側は[図形内でテキストを折り返す]を設定しているもの、右側は設定していないもの(つまり折り返さない)になっています。

自動調整後の図形

[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]を選択して、自動調整されたものがこちら。
1つ前の図と見比べながらご覧ください。
[図形内でテキストを折り返す]に関係なく、高さは中の文字に合わせていずれも自動調整されましたが、横幅については[図形内でテキストを折り返す]がOFFの(つまり折り返さない)ものだけが自動調整されました。

このように、[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]は、[図形内でテキストを折り返す]の設定によって結果が変わってきます。

はみ出す場合だけ自動調整する

図形から文字がはみ出している場合の自動調整

図形の大きさを変えるのではなく、中の文字の大きさを自動調整する方法もあります。
ただしこれは、図形から文字がはみ出しているのが大前提。

作業ウィンドウの[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]と[図形内でテキストを折り返す]

この設定が[はみ出す場合だけ自動調整する]。
そして、こちらも[図形内でテキストを折り返す]の設定によって結果が変わってきます。

はみ出す場合だけ自動調整前の図形

2つの図形は、どちらも文字が図形からはみ出ていますが、左側の図形は[図形内でテキストを折り返す]の設定がONです。

はみ出す場合だけ自動調整後の図形

[はみ出す場合だけ自動調整する]を設定した結果がこれ。
中の文字の大きさが自動調整されたのは[図形内でテキストを折り返す]設定がONになっている場合のみ。

作業ウィンドウの[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]と[図形内でテキストを折り返す]

なので、[はみ出す場合だけ自動調整する]を使いたい場合には、[図形内でテキストを折り返す]にもチェックを付けておきます。

動画で覚える「テキストボックスの折り返しと高さの変更」

描き方で折り返しの設定が変わってしまうテキストボックス。
そして、何もしてないのに最初から高さが変更できないテキストボックス。
これについて、動画でも解説しました!
YouTubeサイトでご覧になりたい方はこちら

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