「表が完成したから印刷したい!」となったら、印刷するときの用紙サイズはどうするのか、その用紙を縦長に使うのか、横長に使うのか、余白はどうするのか、といった設定を、実際の印刷の前に行います。
それでは早速、その設定をしていきましょう!
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用紙サイズ
[ファイル]タブをクリックすると、
画面が切り替わるので、左側のメニュー一覧から[印刷]をクリックします。
すると、その右側に、印刷のために必要な設定をするためのボタンが表示されます。
お使いのパソコンから2台以上のプリンターで印刷できるようになっている場合には、まずはどのプリンターを使って印刷したいのかを、[プリンター]欄にあるボタンをクリックして選択します。
お使いのパソコンに設定されているプリンターが1台の場合には、ここにはそのプリンターの名前が表示されているはず。
もし違う場合には、クリックして使っているプリンターを選択してください。
更に、[設定]欄の中ほどには、用紙サイズを選択するボタンがあります。
現在は、A4用紙に印刷されるように設定されているので[A4]と表示されていますが、もし違う用紙サイズにしたい場合には、ここをクリックして用紙サイズを選択します。
今回はこのまま[A4]にしておきます。
印刷プレビュー
ここで画面の右側を見てみると、図の青い矢印の部分に、「現在の設定でこの表を印刷すると、こんな感じですよ〜」というのが表示されます。
これを「印刷プレビュー」と言います。
そして、図のオレンジの矢印の部分には、
この表を印刷すると、全部で何ページの印刷になるのか、そして、印刷プレビューで確認しているのは、そのうちの何ページ目なのかが、「1/2ページ」のように表示されます。
Excel 2016・2013だと、「/(スラッシュ)」が表示されないけれど、そういう意味です。
印刷プレビューをパッと見るだけでは、何の問題もなく用紙に印刷されそうですが、
総ページ数を見ると、現在の状態では1枚の用紙には入りきらず、2枚になって印刷されてしまうんだ、ということが分かります。
ここで、総ページ数の右側にある、右向きの三角ボタンをクリックすると、
印刷プレビューに2ページ目が表示され、今回印刷したい表は、最後の列が1ページ目に入りきらないんだ、ということが分かります。
これを1枚の用紙に収まりきるように設定していきましょう!
印刷の向き
1ページに入りきらない列があるときに、一番手っ取り早い解決法は、用紙の向きを変えること。
今は、用紙を縦長に使うように設定されているので、これを横長に使うように設定を変えてみましょう。
先ほど、用紙サイズを設定したボタンの上に、[縦方向]というボタンがあります。
これは現在、用紙を縦長に使う設定になっていますよ、という意味です。
これをクリックして、
一覧から[横方向]をクリックで選択すると、
用紙を横長に使う設定に変更できました!
そして、図のオレンジの矢印の部分を見ると、
1/1ページ、つまり、表が用紙1枚に入りきるようになったことが分かります。
でも、「用紙は縦長に使いたいな〜。この方法以外に用紙1枚に収まるようにする設定はある?」ってことなら、別の方法もご説明しちゃいます!
というわけで、まずは用紙の向きを縦長に設定し直しましょう。
現在の設定は[横方向]なので、これをクリックして、
[縦方向]に設定し直します。
再び、用紙を縦長に使う設定に戻りました!
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余白
さてここで、用紙について考えていきましょう。
プリンターで用紙に印刷すると、文書の中身は用紙の端っこから端っこまでぎっしり印刷されるわけではなく、枠というか縁(フチ)というか、何も入らないある程度の空間があり、その空間の内側に、文書の中身が印刷されます。
この、文書の中身が入る領域を、このサイトでは「本文領域」と呼んでいます。
そして、本文領域を取り囲む空間のことを「余白」と言います。
余白にはそれぞれ名前が付いていて、用紙上部の余白を「上余白」、用紙左部の余白を「左余白」なんて言います。
今回印刷したい表は、表の横幅が長過ぎて、
用紙の本文領域の横幅に収まりきらないから、
最後の1列が2ページ目にはみ出してしまっているわけです。
ということは、この本文領域の横幅を広げれば、2ページ目にはみ出してしまった最後の1列も、1ページ目に収めることができます。
この本文領域は、
余白に囲まれているわけですから、余白を縮めれば、その分、本文領域が広がります。
今回は、本文領域の横幅だけが広がればそれでいいので、左余白と右余白を縮めることで、本文領域の横幅を広げます!
余白の設定をしたい時に使うボタンは、用紙サイズのボタンの下にあります。
クリックすると、
「余白が広いバージョンはいかがっすか?」「狭いバージョンはいかがっすか?」と、Excelさんが提案する上下余白のセットを選択できるようになっています。
ただ正直、このセットは私の好みではないんですよね〜。
というわけで、自分の好みの設定にしたい場合には、一覧の一番下にある小さな選択肢[ユーザー設定の余白]をクリックします。
ダイアログボックスが表示され、予め[余白]タブが選択されています。
タブの下にある、[上][下][左][右]の各欄に、余白の数字が表示されていますが、この単位はcm(センチ)です。
今回は左右の余白だけを設定したいので、まずは左余白から設定してみることにしましょう。
[左]欄で、マウスポインタが図のような形でクリックすると、
文字カーソルが入ります。
今回は、左余白を「1cm」にしたいので、キーボードの[BackSpace]キーや[Delete]キーを使って余計な数字を消して、[左]欄を「1」にします。
([BackSpace]キーと[Delete]キーのどちらを使うかは、文字カーソルが消したい数字の後ろにあるのか、前にあるのかで使い分けます。)
この時、他の欄と同じように、「1.0」のような小数点付きで入力した方がよいのか悩みますが、「1.0」でも「1」でも、どちらでもOKです。
「何で[▲]や[▼]ボタンを使わないの?」と思った方もいらっしゃると思うのですが、このボタンを使うと、現在の数字から0.5刻みでしか数字を設定できないので、直接入力したわけです。
お次は右余白を設定してみます。
[右]欄で、マウスポインタが図のような形でクリックすると、
文字カーソルが入ります。
右余白も「1cm」にしたいので、「1.0」と小数点付きで入力してもいいですし、「1」とだけでもOKです。
ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
余白を自分の好みのサイズに設定することができました!
もともと「1.8cm」だった左右の余白を、「1cm」にしたので、左右の余白は前よりも狭くなっているはず。
左の余白はひと目で狭くなっているのが分かりますが、右の余白は狭くなるどころか、むしろ余裕があるように思えます。
実は、右の余白もちゃんと狭くなっているのですが、余白を狭めた分、本文領域が広がり、先程まで1ページに収まりきらなかった表が充分入る横幅を確保できました。
表の横幅以上に、本文領域の横幅が広く余っているので、用紙の右側に余裕があるように見えるわけです。
それでは練習のために、もう一度余白の設定をしてみましょう。
今度は上余白を狭くしてみます。
余白を設定するボタンは、用紙サイズのボタンの下にありました。
現在、この文書には自分好みの余白を設定しているので、余白のボタンにも[最後に適用した余白のユーザー設定]と表示されています。
中には下の図のような[ユーザー設定の余白]となっている方もいらっしゃるかもですが、それは今回の設定よりも前にしてきた余白の設定によって表示が変わるだけなので、どちらの表示になっていても気にする必要はありません。
というわけで、どちらかの表示になっている、この余白を設定するボタンをクリックします。
再び余白を自分好みにしたいので、一覧の一番下にある小さな選択肢[ユーザー設定の余白]をクリックします。
表示されたダイアログボックスでは、予め[余白]タブが選択されていることが分かります。
[上]欄でクリックして、この欄に文字カーソルを入れ、
今回は「1.5」にしてみます。
ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
もともと「1.9cm」だった上余白を「1.5cm」にしたので、上余白が狭くなりました!
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水平方向で中央、垂直方向で中央
さて、ここまでの操作で余白を狭くしたので、その分、本文領域が広くなりました。
本文領域が広くなったので、印刷したい表は、この領域内に収まりきっています。
そして、こういった印刷したいものは、規定では本文領域の左上詰めで印刷されます。
今回の表の横幅は、本文領域の横幅より狭いため、表全体が本文領域の左側に寄って印刷される分、右側に余裕があります。
このように、本文領域の左側に寄った状態ではなく、
印刷したいものが本文領域の横幅で中央にくるようにして、
本文領域の左側も右側も同じ幅の余りになるよう設定することもできます。
ここまで使ってきた、用紙サイズや余白を設定するボタンの一番下に[ページ設定]があるので、これをクリックします。
すると、このようなダイアログボックスが表示されます。
先程までボタンで設定していた用紙サイズの設定や、用紙を縦長に使うのか横長に使うのかの設定は、実はこのダイアログボックスの[ページ]タブでもできます。
[余白]タブをクリックすると、先ほど余白の設定の時に使ったダイアログボックスと同じものであることが分かります。
この[余白]タブの、[ページ中央]欄にある[水平]にチェックを付け、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
水平方向で中央の設定ができました!
印刷したいものが本文領域の横幅で中央にくるよう設定したので、本文領域の左側に寄った感じは無くなりました。
現在はページ中央の設定が水平方向にだけ、つまり、印刷したいものが本文領域の横幅でのみ中央にくるようにしているので、垂直方向、つまり縦方向では、印刷したい表が上詰めになったままです。
印刷したいものが、本文領域の縦方向でも中央にくるようにしたい場合には、そう、ご想像どおりです。
もう一度、設定関係のボタンの一番下にある[ページ設定]をクリックして
ダイアログボックスを表示させます。
同じく[余白]タブの[ページ中央]欄で、今度は[垂直]にチェックを付けて、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックします。
垂直方向で中央、つまり、印刷したいものが本文領域の縦方向でも中央にくるよう設定することができました!
でもこれって、カッコ悪いですよね。
私も印刷の設定をする際、水平方向で中央の設定はしょっちゅうしていますが、垂直方向で中央の設定はめったにしないです。
というわけで、復習がてら、垂直方向で中央の設定を解除するために、[垂直]のチェックを外してみましょう。
垂直方向で中央の設定を解除したので、印刷したいものが本文領域に上詰めで印刷されるようになりました。
水平方向で中央にする設定は生かしておいたので、横方向では、印刷したいものが本文領域の中央にくるようになっています。
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セルに表示される点線の正体
ここまでで、用紙サイズ、余白、ページ中央の設定が終了しました。
印刷プレビューを見て、これで印刷してOKだな、と思ったら、
ここまで使ってきた設定関係のボタンの上に、[部数]があるので、印刷したい部数を設定し、[印刷]ボタンをクリックすると、印刷が開始します。
【Excel 2016・2013】
また、設定だけして、まだ印刷はしませんよ、というのであれば、画面左上にある矢印のボタンをクリックすると、
【Excel 2010】
また、設定だけして、まだ印刷はしませんよ、というのであれば、[ファイル]タブ以外のタブならどれでもいいので、どれか1つのタブをクリックすると、
【Excel 2016・2013・2010】
画面が切り替わり、通常の編集画面に戻ってきます。
印刷プレビューを確認した後、通常の編集画面に戻ってくると、セルのところにこのような点線が表示されています。
この点線は、ここまでが1ページに収まりますよ、という合図です。
ボタンはここにもある!
今回使った、用紙サイズや余白、ページ中央の設定をするボタンは、[ファイル]タブをクリックして、
切り替わった画面の、左側にあるメニュー一覧から[印刷]をクリックしたときに、その右側に表示されました。
(Excel 2016・2013で、練習用ファイルを操作しながらご覧頂いている方は、画面左上にある矢印のボタンをクリックして、通常の編集画面に戻っておいてください。)
(Excel 2010で、練習用ファイルを操作しながらご覧頂いている方は、[ファイル]タブ以外のタブならどれでもいいので、どれか1つのタブをクリックして、通常の編集画面に戻っておいてください。)
ですが、[ファイル]タブで画面を切り替えなくても、[ページレイアウト]タブ、[ページ設定]グループの、[余白][印刷の向き][サイズ]の各ボタンでも設定することができます。
そして同じ[ページレイアウト]タブ、[ページ設定]グループにある、図のような小っちゃなボタン、ダイアログボックス起動ツールをクリックすると、
今回の操作でたくさん使った、このダイアログボックスが表示されることが分かります。
ダイアログボックスを使えば、一つ一つボタンをクリックしていかなくても、一気に設定を行えるので便利です。
そして、今回ご説明した用紙サイズ、用紙を縦長に使うのか横長に使うのかという印刷の向き、余白の設定など、印刷のために必要な設定のことをページ設定というので、このダイアログボックスの一番上にも[ページ設定]と書かれていることが分かります!
([ページ設定]というダイアログボックスの名前は、ダイアログボックスの一番上に表示されることに変わりありませんが、Windowsのバージョンによって、一番上の左側だったり、一番上の中央に表示されたりします。)