以前は4:3が主流だったのに、いつの間にか16:9が主流になった気がする、世の画像事情。
私自身も、以前のデジカメで撮影した写真は4:3のものが多いですが、最近のものは16:9の写真です。
そういった縦横比の違う画像を、文書内に入れた場合、どうにも統一感が無くて、雑な印象になってしまうんですよねぇ。
そこで出てくるのがトリミング。
トリミングとは、画像の余計な部分を削る機能なのですが、基本の使い方は「画像のトリミング」をご覧いただくとして、今回は縦横比を指定したトリミングの方法をご紹介します!
縦横比を指定したトリミング
今回は、縦横比が4:3になっている画像を、16:9にトリミングしてみることにしましょう!
まずは、トリミングしたい画像を選択します。
画像を選択すると、リボンに[図ツール]が表示されます。
[図ツール]の[書式]タブ、[サイズ]グループにある、[トリミング]ボタンの[▼]をクリックし、
[縦横比]から好みの比率を選択します。
今回は[16:9]を選択します。
画像に、選択した比率のトリミング枠が表示されます。
画像のグレーの部分が、削られる部分です。
トリミング枠に自分の意図したものが収まるよう、写真を動かします。
写真にマウスポインタを合わせ、左の図のような黒い十字のマウスポインタの形で[Shift]キーを押したまま上下いずれかの方向にドラッグすれば、写真を上下にまっすぐ動かすことができます。
なぜ、ただのドラッグではなく、[Shift]キーを押したままドラッグしたのか。
それは、[Shift]キーを使うことで、ブレることなく垂直方向や水平方向に「まっすぐ」に動かせるから。
今回の例の場合、トリミング枠の横幅は、すでに元の画像の横幅いっぱいいっぱいになっているので、画像をまっすぐに動かさないと、
トリミング枠の中に、画像が含まれない部分ができてしまうからです。
また、もし、トリミング枠を小さくしたい場合には、トリミング枠に表示された黒い棒線のうち、四つ角にある直角マークのいずれかにマウスポインタを合わると、マウスポインタも直角マークの形になるので、[Shift]キーを押したまま、内側に向かってドラッグすると、
トリミング枠の縦横比を保ったまま、トリミング枠を小さくできます。
もちろん、四つ角にある直角マークのいずれかにマウスポインタを合わせ、[Shift]キーを押したまま、外側に向かってドラッグすると、トリミング枠を大きくできます。
このとき、[Shift]キーを使わずにドラッグしてしまうと、せっかくのトリミング枠の縦横比が崩れてしまいますので、[Shift]キーを押したままというのが大切なポイントです。
最後に、キーボードの[Esc]キーを押すか、[トリミング]ボタンの絵柄の方のボタンをクリックしOFFにします。
[トリミング]ボタンをOFFにする際、[▼]ではなく、絵柄の方のボタンを使うのは、[▼]を押すと、トリミングのメニューが表示されてしまうから。
ただボタンをOFFにしたいだけなので、絵柄の方のボタンをクリックするというわけです。
画像の表示が、トリミングモードから通常モードに戻り、トリミングが実行されました!
4:3だった画像が、16:9の画像になっています。