グラデーションを自在に設定!

解説記事内の画像はWord 2013のものですが、操作方法は下記のソフト、下記のバージョンで同じです。
  • Word 2013, 2010
  • Excel 2013, 2010
  • PowerPoint 2013, 2010

グラデーションの設定(リボンで選ぶだけ編)」では、図形にグラデーションを簡単に設定する方法をご紹介しました。
でも、この方法は、簡単に設定できる代わりに、ちょっと凝ったグラデーションを設定することはできないんです。

グラデーションを自在に設定!の操作画像32 そこで!
今回はこんなグラデーションを設定しながら、グラデーションを自在に操る方法をご紹介します!

グラデーションを自在に設定!の操作画像02 まずは当然のことですが、図形を描いておきます。

そして、グラデーションを設定したい図形を選択します。

グラデーションを自在に設定!の操作画像03 選択した図形のところで右クリック、[図形の書式設定]をクリックします。


グラデーションを自在に設定!の操作画像37 【Office 2010】
ダイアログボックスが表示されます。
左側で[塗りつぶし]を選択し、その右側で[塗りつぶし(グラデーション)]を選択すると、その下にグラデーションを詳細に設定する項目がズラッと表示されます。

それでは、次の章の「グラデーションの分岐点」に進みます。


グラデーションを自在に設定!の操作画像04 【Office 2013】
画面の右側に作業ウィンドウが表示されます。

グラデーションを自在に設定!の操作画像05 【Word 2013で、中に文字が入っていない図形】
ペンキバケツが倒れているマークをクリックし、更にその下の[塗りつぶし]の左に表示されている三角が右向きの三角だったら、この三角か[塗りつぶし]という文字の部分をクリックします。

グラデーションを自在に設定!の操作画像40 【Word 2013で、中に文字が入っている図形】
【Excel 2013】
【PowerPoint 2013】
中に文字が入っている図形の場合、グラデーションを設定したいのは、その図形自体なのか、それとも、その図形の中に入っている文字なのかを選ばなければいけないため、[図形のオプション][文字のオプション]という選択肢があります。
ExcelとPowerPointの場合は、図形の中に文字が入っていなくても最初から表示されています。

上の図のように、[図形のオプション][文字のオプション]という選択肢が表示された場合は、まずはこのどちらかを選択します。
今回は図形自体の色をグラデーションにしたいので、[図形のオプション]を選択します。
そうした後で、上の図のようにペンキバケツが倒れているマークをクリックし、更にその下の[塗りつぶし]の左に表示されている三角が右向きの三角だったら、この三角か[塗りつぶし]という文字の部分をクリックします。

グラデーションを自在に設定!の操作画像06 [塗りつぶし]の左に表示されている三角の向きが変わり、折りたたまれて見えなかった選択肢が、展開されて見えるようになります。
ちなみに、最初から展開されている場合もあります。

展開された選択肢の中から、[塗りつぶし(グラデーション)]を選択すると、更にその下にグラデーションを詳細に設定する項目がズラッと表示されます。

グラデーションの分岐点

説明の画像はOffice 2013のものですが、Office 2010にも同じ項目がありますので、同じように設定していけます。

グラデーションを自在に設定!の操作画像32 今回は最終的に、このようなグラデーションを設定したいわけですが、左の図のグラデーションは、
「青」→「白」→「赤」
のように色が変化しています。
つまり、色が3つに分かれている、ということになります。

「え?白?」と思った方がいらっしゃるかもしれません。
上の図の、青と赤の境目に注目してください。
この部分がめっちゃ狭くて分かりづらいですが「白」です。

グラデーションを自在に設定!の操作画像07 この、色がいくつに分かれるのか、というのを設定するのが、[グラデーションの分岐点]という部分です。

この[グラデーションの分岐点]に最初に表示されている「つまみ」が、4つだろうが、3つだろうが、個数は気にせず、先に進んでください。

グラデーションを自在に設定!の操作画像08 この分岐点は、自由に増やしたり減らしたりすることができて、例えば、中央にあるつまみをクリックで選択後、左の図のボタン(小さく×印が付いていますね)をクリックすると、

グラデーションを自在に設定!の操作画像09 選択したつまみが消えます。
分岐点を1つ減らした、ということです。
今回の例では、分岐点のつまみが、最初は4つあったのですが、減らしたので3つになりました。

グラデーションを自在に設定!の操作画像10 今度は、一番左にある分岐点のつまみをクリックで選択後、左の図のボタン(小さく+マークが付いていますね)をクリックすると、

グラデーションを自在に設定!の操作画像11 選択したつまみの右側に、新しいつまみが追加されました!

ボタンに+マークが付いていたので、つまみが追加されたというわけです。

グラデーションを自在に設定!の操作画像12 新しいつまみは、選択したつまみの右側に入るので、左の図のつまみを選択後に、つまみを追加するボタンをクリックすれば、

グラデーションを自在に設定!の操作画像13 選択したつまみの右側に、つまみが追加されました!

グラデーションを自在に設定!の操作画像14 でも、一番右端ギリギリにあるつまみを選択して追加した時だけは例外。
こんな風に左側に入ります。
新しくつまみが入るスペースが、右側に無いので仕方ないですね。

グラデーションを自在に設定!の操作画像15 では、ここまででご紹介した、つまみを追加するボタン、削除するボタンを使って、左の図のように、分岐点のつまみが3つになるように操作しておいてください。
ボタンを押す前に、つまみを選択するのがポイントですヨ。

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グラデーションの色

グラデーションを自在に設定!の操作画像32 今回設定したいグラデーションは、
「青」→「白」→「赤」
のように、3色のグラデーションです。

そこで、それぞれの分岐点の「つまみ」に、色を設定していきます。

グラデーションを自在に設定!の操作画像16 どのつまみから設定していってもOKなのですが、今回は右端のつまみから設定していくことにしましょう。
右端のつまみをクリックで選択後、[色]ボタンの[▼]をクリックすると、

グラデーションを自在に設定!の操作画像17 色の一覧が表示されるので、好きな色をクリックで選択します。
もし一覧に好みの色が無ければ、一覧の一番下にある[その他の色]から色を設定します。

ちなみに、ここで表示される色の一覧は、文書に設定されているテーマによって変わってくるので、左の図と同じじゃなくても気にする必要はありませんヨ。

グラデーションを自在に設定!の操作画像18 同様にして、他のつまみにも色を設定していきましょう。
真ん中のつまみをクリックで選択後、[色]ボタンの[▼]をクリックし、表示された一覧から好きな色を選択します。

グラデーションを自在に設定!の操作画像19 左端のつまみも、同様にして色を設定します。

やはり色を設定したいつまみを、先にクリックで選択してから色を選ぶのがポイント。
つまみの選択、お忘れなく。

グラデーションを自在に設定!の操作画像20 ちなみに、今回の例で私が使用した色はこちら。

繰り返しますが、ここで表示される色の一覧は、文書に設定されているテーマによって変わってくるので、左の図と同じじゃなくても気にする必要はありませんヨ。

グラデーションの位置

グラデーションを自在に設定!の操作画像21 さて、左の図の例では、白に設定した「つまみ」が、赤を設定したつまみの方に寄っています。
そのため、「つまみ」と「つまみ」の間隔を見ると、青〜白の部分は広く、白〜赤の部分は狭くなっていることが分かります。

グラデーションを自在に設定!の操作画像22 つまみの位置は、実際のグラデーションに反映されるので、実際のグラデーションも、青〜白の部分は広く、白〜赤の部分は狭くなっています。

この時点で、グラデーションの色の変化が上から下に流れているなど、グラデーションの方向が完成図とは違っていても、気にせず先に進んでください。

グラデーションを自在に設定!の操作画像23 ここで、真ん中のつまみをドラッグで動かし、青〜白の部分をやや狭く、白〜赤の部分をやや広くなるようにすると、

グラデーションを自在に設定!の操作画像24 実際のグラデーションにも反映され、青〜白の部分はやや狭く、白〜赤の部分はやや広くなりました!

つまみをドラッグで動かす際は真横に動かすのがポイント。
上方向や下方向に向かってドラッグしてしまうと、そのつまみが消えてしまうので注意です。

グラデーションを自在に設定!の操作画像25 このつまみの位置調整は、ドラッグで動かす以外にも方法があります。

動かしたいつまみをクリックで選択後、[位置]の欄で数字を設定します。
きっかり半分の位置に設定したい!などという時に便利です。

グラデーションを自在に設定!の操作画像26 グラデーションの位置を調整することができました!

グラデーションの種類と方向

グラデーションを自在に設定!の操作画像27 グラデーションには、いくつかの種類があり、そして更に、その方向も設定できるようになっています。

どういうことなのかは、見て頂いた方が早いので、早速操作してみましょう!

グラデーションを自在に設定!の操作画像28 [種類]の[▼]をクリックし、一覧から「放射」を選択します。

更にその下の[方向]の[▼]をクリックすると、放射状のグラデーションが、どの方向に広がっていくように見せるのかを選択できます。
今回は、この一覧から真ん中のものを選択してみます。

グラデーションを自在に設定!の操作画像29 選択した方向の、放射状のグラデーションになりました!

グラデーションを自在に設定!の操作画像30 今度は[種類]で「四角」を選択後、[方向]の[▼]をクリックして一覧を見てみましょう。
「四角」の形状のグラデーションが、どのようなものなのかが分かりますね。

グラデーションを自在に設定!の操作画像31 今度は[種類]で「線形」を選択後、[方向]の一覧から、左の図のものを選択してみます。

グラデーションを自在に設定!の操作画像32 線状に、左から右に向かって色が変化するグラデーションに設定することができました!

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分岐点を増やして、より複雑な設定も!

グラデーションを自在に設定!の操作画像33 グラデーションのアイディアは自分次第!
こんな風に、中央の分岐点のつまみを増やして、
「青」→「白」→「緑」→「白」→「赤」
のように設定して、

グラデーションを自在に設定!の操作画像34 このような、一見複雑に見えるグラデーションの設定も、先程までの操作で簡単に設定できます!

グラデーションの設定は図形だけじゃない

今回は例として、図形にグラデーションを設定しましたが、グラデーションを設定できるのは図形だけではありません。

グラデーションを自在に設定!の操作画像35 Excelで作ったグラフの棒もグラデーションに設定できます。

グラデーションにしたい色の棒の、どれか1つを選択後、

グラデーションを自在に設定!の操作画像36 その棒のところで右クリック、[データ系列の書式設定]をクリックすることで、同じようにグラデーションを設定する項目を表示させることができます。

【Office 2010】
表示されたダイアログボックスの左側で、[塗りつぶし]を選択するのをお忘れなく。

【Office 2013】
表示された作業ウィンドウで、ペンキバケツが倒れているマークをクリックするのをお忘れなく。

他にも、何かを選択後に右クリック、[○○の書式設定]をクリックした時にグラデーションを設定する項目があれば、今回ご紹介したのと同じ方法でグラデーションを設定できます!

でも、ワードアートや、図形の中に入っている文字自体にグラデーションを設定する場合には、ほんのチョットだけ操作にポイントがあります。
バージョンごとに下記をご覧ください。

【Office 2010】ワードアートや、図形の中に入っている文字に設定

【Office 2010】
下の図のように、ワードアートや、図形の中に入っている文字自体にグラデーションを設定する場合には、ダイアログボックスの出し方が先程までとは異なります。

グラデーションを自在に設定!の操作画像41 まずは設定したいワードアートや図形全体を選択します。
全体を選択」というのが失敗しないコツです。

[描画ツール]の[書式]タブ、[ワードアートのスタイル]グループにある、下の図のめっちゃ小さい、ダイアログボックス起動ツールをクリックします。
ワードアートではなく、図形の中に入っている文字に設定する場合でも、これをクリックします。
グラデーションを自在に設定!の操作画像42

グラデーションを自在に設定!の操作画像43 ダイアログボックスが表示されます。
先程までと違うのは、ダイアログボックスの左側が、[塗りつぶし]ではなく、[文字の塗りつぶし]になっているところ。
設定の仕方は、先程までと全く同じですヨ。

グラデーションを自在に設定!の操作画像41 ワードアートの文字自体にグラデーションを設定した例です。

グラデーションを自在に設定!の操作画像44 もし、ワードアートや、文字が入った図形に、最初にご紹介した方法でグラデーションを設定すると、文字自体ではなく、文字の周囲がグラデーションになります。

また、ちゃんと書いてある通りに設定したのに、グラデーションにならない!という場合に、考えられる理由は2つあります。
1つ目は、選択の仕方が間違っている、ということ。
しっかりと、ワードアートや図形全体を選択できていないことが考えられます。

2つ目に考えられることは、グラデーションはしっかり設定されているけれど、文字が細すぎたり、フォントサイズが小さくて、グラデーションのように見えないことも考えられます。
「HG創英角ゴシックUB」など、書体そのものが太いフォントを使用したり、フォントサイズを大きくしてみると、ちゃんと設定されていることが分かったりする場合もありますヨ。

さぁ、これでグラデーションは自由自在!
グラデーションを設定するだけで、パッと見がすごくいい文書に早変わりすることも多いので、たくさん活用してください!

【Office 2013】ワードアートや、図形の中に入っている文字に設定

【Office 2013】
下の図のように、ワードアートや、図形の中に入っている文字自体にグラデーションを設定する場合には、ちょっとだけ「ひねり」をきかせます。

グラデーションを自在に設定!の操作画像39 まずは設定したいワードアートや図形全体を選択します。
全体を選択」というのが失敗しないコツです。

選択後、右クリックで[図形の書式設定]をクリックするところは全く同じです。

グラデーションを自在に設定!の操作画像38 今回は、ワードアートや、図形の中に入っている文字自体に設定したいわけですから、その後、表示された作業ウィンドウでは、[文字のオプション]を選択します。
そして、更に左の図の丸印のボタンをクリック後、[文字の塗りつぶし]をクリックすれば、折りたたまれて見えなかった選択肢が、展開されて見えるようになります。
(最初から展開されている場合もあります。)

クリックで展開した[文字の塗りつぶし]は、最初にご紹介した、図形に色を塗る方法の時には、[塗りつぶし]という項目名でしたね。

あとの設定は、先程までと全く同じですヨ。

グラデーションを自在に設定!の操作画像39 ワードアートの文字自体にグラデーションを設定した例です。

グラデーションを自在に設定!の操作画像45 もし、ワードアートや、文字が入った図形に、最初にご紹介した方法でグラデーションを設定すると、文字自体ではなく、文字の周囲がグラデーションになります。

また、うまくグラデーションが設定できない!という場合に、考えられる理由は2つあります。
1つ目は、選択の仕方が間違っている、ということ。
しっかりと、ワードアートや図形全体を選択できていないことが考えられます。

2つ目に考えられることは、グラデーションはしっかり設定されているけれど、文字が細すぎたり、フォントサイズが小さくて、グラデーションのように見えないことも考えられます。
「HG創英角ゴシックUB」など、書体そのものが太いフォントを使用したり、フォントサイズを大きくしてみると、ちゃんと設定されていることが分かったりする場合もありますヨ。

さぁ、これでグラデーションは自由自在!
グラデーションを設定するだけで、パッと見がすごくいい文書に早変わりすることも多いので、たくさん活用してください!

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