Officeの画面の上部には、文書を作るための様々な役割を持ったボタンがズラッと並んでいます。
こういったボタンは分類分けされていて、
その分類を切り替える部分のことを「タブ」と言い、
タブと、タブをクリックすることで切り替わる、ボタンが収納されている部分を総称して「リボン」と呼びます。
Officeでは、このリボンがある程度の場所を取っているため、画面を少しでも広く使いたい方にとっては、邪魔に感じるかもしれません。
また、気分的に、ボタンが見えない方が落ち着く、という方もいらっしゃるかもしれません。
そういった時に便利なのが、今回ご紹介する、使う時だけボタンが表示されるようにする方法。
会社のパソコンを使おうとしたら、ボタンが表示されていなくて、自宅のパソコンと使い勝手が違う!というような方も、これからご紹介する方法で解決できます。
今回ご紹介する機能は、Office 2010だけ使い勝手が異なります。
ですが、Office 2013以降との違いが分かるよう解説していますので、Office 2010をお使いの方も、飛ばさず順番にご覧ください。
リボンを自動的に非表示にする
使う時にだけボタンが表示されるようにしたい時に使うのが、画面右上にある[リボンの表示オプション]。
このボタンをクリックすると、
リボンをどのような表示にしたいのか、3つの中から選ぶことができます。
まず1つ目が[リボンを自動的に非表示にする]。
これをクリックすると、
画面の上部にあったリボンが隠れてしまいました!
この時、Officeのウィンドウが画面いっぱいの大きさで表示されていない場合には、
[リボンを自動的に非表示にする]を設定した時点で、自動的にウィンドウが画面いっぱいに最大化された状態で表示されます。
さて、このリボンが隠れた状態の時に、ボタンを使いたくなったらどうすればいいでしょう。
操作は簡単!
画面の最上部にマウスポインタを持っていくと、ピコ〜ンと、色のついた細長い領域が表示されるので、そこをクリックすると、
リボンが表示されます。
あとは、使っている人の操作をOfficeが判断して、再び自動的にリボンを隠してくれるので、またボタンを使いたくなったら先程のように画面の最上部をクリックする、という流れになります。
この設定になっていると、使っている人の操作をOfficeが判断して、自動的にリボンを隠してくれる分、もうリボンを隠してほしいのに、まだリボンでの操作があるんじゃないかとOfficeが判断して、リボンが表示されたままの場合もあります。
そんな時には、リボン以外のところ、つまり文書の部分をクリックすれば、
再びリボンが隠れてくれます。
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タブの表示
今度は別の表示の仕方も見てみましょう。
画面右上の[リボンの表示オプション]をクリックします。
3つの選択肢のうち、今度は[タブの表示]をクリックすると、
ボタンは隠れるけど、タブだけは常に表示されている状態になりました!
ちなみにこの[タブの表示]の状態は、先ほどの[リボンを自動的に非表示にする]とは違い、Officeのウィンドウが画面いっぱいの大きさでなくとも、そのままのウィンドウの大きさで設定が有効になります。
さて、この、タブだけが常に表示されている状態なら、ボタンはどうやって表示させればいいんだろう?と悩むこともありません。
ご想像どおり、使いたいタブをクリックすればボタンが表示されます!
こちらもまた、使っている人の操作をOfficeが判断して、再び自動的にボタンを隠してくれるので、またボタンを使いたくなったら、そのボタンが格納されているタブをクリックする、という流れになります。
そして、この設定になっている時も、使っている人の操作をOfficeが判断して、自動的にボタンを隠してくれる分、もうボタンを隠してほしいのに、まだボタンでの操作があるんじゃないかとOfficeが判断して、ボタンが表示されたままの場合もあります。
そんな時には、やはりリボン以外のところ、つまり文書の部分をクリックすれば、
再びボタンは隠れて、タブだけが表示されている状態になりました!
タブとコマンドの表示
いやいや、リボン全体にしろ、ボタンだけにしろ、隠れている状態の方が落ち着かないんですけど。
常にタブもボタンも表示されていないと困るんですけど、という場合には、画面右上の[リボンの表示オプション]をクリックし、
[タブとコマンドの表示]をクリックすれば、
常にタブとボタン(コマンド)が表示されている状態にできます。
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Office 2010ではボタンだけを隠すか/隠さないか
Office 2010では、画面右上にある[リボンの最小化]をクリックすると、
ボタンが隠れて、タブだけが表示された状態になります。
Office 2013以降のように、リボン全体を隠すのか、ボタンを隠してタブだけを表示させるのかを選ぶことができません。
そして、このボタンを隠して、タブだけを表示させる設定では、
いずれかのタブをクリックするとボタンが表示されるわけですが、
その際、画面の右上に画鋲のマークが表示されるので、これをクリックすれば、タブとボタンの両方を常に表示させる設定に戻せます。
それ以外にもタブとボタンの両方を常に表示させる設定に戻す方法があります。
このように、ボタンが隠れて、タブだけが表示されている状態で、
画面右上の[リボンの展開]をクリックすることでも戻せます。
そしてOffice 2010では、ボタンが隠れてタブだけを表示させる[リボンの最小化]の設定になっている時に、Office 2013以降とは決定的に違うことがあるんです!
それを次の章で見てみることにしましょう!
次の章でも、まずはOffice 2013以降のことが書いてありますが、順番に読み進めていくと、その決定的な違いをご覧いただけます!
ボタンが再び隠れるタイミングは?
[リボンを自動的に非表示にする]と[タブの表示]の状態は、リボン全体を隠すのか、ボタンだけ隠すのかの違いはありますが、ボタンを使った後、それを再び自動的に隠すのか、そのまま表示させておくのかは、Officeが自動的に判断します。
実際のところ、それがどんな感じなのかを見てみることにしましょう。
例として、文書の一部の文字を太字にして、文字の色を青くする操作で見てみたいと思います。
設定したい箇所を範囲選択して、
もし、リボン全体を隠している設定になっているのなら、画面上部にマウスポインタを持っていき、色のついた細長い領域が表示されたら、それをクリックしてリボンを表示させます。
あとはリボン全体を隠す設定になっている人も、タブだけを表示させる設定になっている人も、[ホーム]タブをクリックし、[太字]ボタンをクリックします。
この[太字]ボタンをクリックした後、Officeは、まだ文字に対する飾り付けの設定を続けるのではないかと判断し、ボタンを出しっぱなしにしておいてくれます。
Officeがボタンを出しっぱなしにしておいてくれたおかげで、文字の色を青くするべく[フォントの色]ボタンもすぐに押すことができます。
ただ、[フォントの色]ボタンを使った後も、Officeは、まだ文字に対する飾り付けの設定を続けるのではないかと判断して、ボタンを出しっぱなしにしておいてくれます。
もう設定は続けないからボタンを隠してほしいんだけど、という時には、リボン以外のところ、つまり文書のところをクリックすれば、
また隠した状態になります。
それに対し、文書内に図形を入れるべく、[挿入]タブの[図形]ボタンにある、いずれかの図形のボタンをONにすると、
[図形]ボタンを押したということは、次は必然的に図形を描くという操作になるわけですから、Officeは自動的にボタンを隠してくれます。
その他にも、ボタンを押すことでダイアログボックスが表示されるボタンを押した場合も、次は必然的にダイアログボックスの操作をすることになるので、これまたOfficeは自動的にボタンを隠してくれます。
【Office 2010】
Office 2010では、[太字]だろうが[フォントの色]だろうが、一回ボタンを使ったら、Officeはすぐにボタンを隠してしまいます。
押すボタンによって、その後にボタンを隠すか隠さないかを判断してくれるところが、Office 2013以降の進化の一つでもあります。
文書上部の設定がしづらくなる
[リボンを自動的に非表示にする]と[タブの表示]の状態は、普段ボタンを隠していて、使いたい時にボタンを表示させるわけですが、その際、文書の上にかぶさるようにボタンが表示されるため、文書の上部の設定がしづらい、というのが玉にきず。
特に[リボンを自動的に非表示にする]の状態は、ボタンだけでなくタブまで隠している分、ボタンが表示されたときに、がっつり文書の上部にかぶさってきます。
それが実際にどんな感じか見てみましょう。
文書上部のどこかに設定を加えたかったとします。
そこを選択して、
隠れていたボタンを表示させると、あ〜ら、設定したい部分にボタンがかぶさって見えなくなっちゃった!
ボタンが再び隠れるまでは、加えた設定によってどんな感じになったかが分からないものの、設定自体は普通どおりにできるので、操作のしづらさはちょっとだけ我慢して、設定を行ってください。
ここまでで、リボンの表示の仕方それぞれの、長所や短所をご紹介してきました。
ボタンが常に表示されていた方が使い心地がいいのか、それとも画面を少しでも広く使いたいのか、どんな風にリボンを表示させておくと使い勝手がいいかは人それぞれ。
ご自分がいいなぁと思う表示の仕方でお使いいただければと思います。
また、今回ご紹介した方法以外にも、ちょっとした操作でリボンのボタンが隠れてタブだけを表示させる[タブの表示]の状態にすることができます。
特に、超初心者の方は、クリックとダブルクリックの違いがあやふやなまま操作しているケースも多く、意図せずボタンを隠してしまい、ビックリされることが多々あるようです。
ぜひ合わせて「リボンのボタンが消えた?!」もご覧ください。