アウトライン機能でパパッと構成づくり

解説記事内の画像はPowerPoint 2019のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • PowerPoint 2019, 2016, 2013, 2010
  • Office 365
Office 365はバージョン1808、ビルド10730.20264で動作確認しています。

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アウトライン表示で入力完了 パワーポイントのアウトライン機能は、文字に集中して入力していくだけで、

アウトライン表示と実際のスライドは対応している 自動的にその文字がスライドに反映されるという、文字先行型のスライドの作り方。

プレゼン資料の作成では、本当は、殴り書きでいいので手書きで下書きしつつ、構成を練っていくのがおすすめなのですが、もう既にスライドに入力すべき文章が頭に浮かんでいるときなどは、アウトライン機能で文字入力だけガガガーッと済ませてしまうと、スライドの骨組みがそれで完成してしまうので、一気に気が楽になります。

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アウトライン表示

PowerPointの新規文書 それではアウトライン機能を使って、スライドの骨組みを完成させてみましょう。
PowerPointを起動し、新規文書を表示しておきます。
もちろん、現在作業中の文書があり、それをアウトライン表示にしたい方は、その文書を開いておけばOK。

標準表示のスライド一覧 [標準]表示モードでは、画面の左側がスライド一覧になっています。
アウトライン表示にすることで、この左側のスライド一覧が切り替わります。

[アウトライン表示]ボタン [表示]タブ、[プレゼンテーションの表示]グループの、[アウトライン表示]をクリックします。

PowerPoint 2010の[アウトライン]タブ 【PowerPoint 2010】
画面左側のスライド一覧上部にある、[アウトライン]タブをクリックします。

アウトライン表示に切り替わった 画面の左側が、スライド一覧から、アウトライン表示に切り替わりました!

アウトライン表示の広さを変更 アウトライン表示の領域の広さは、変えることができます。
アウトライン表示の領域と、スライドを編集する領域との境目にマウスポインターを合わせて、マウスポインターが両矢印の形になったら、右か左かにドラッグします。

アウトライン表示での入力

アウトライン表示のの領域にカーソルを入れる アウトライン表示の領域で、マウスポインターが「I」の形でクリックすると、文字カーソルを入れられます。
このアウトライン表示では、下記のキーを使い、レベル付けしながら入力していきます。

レベル下げ [Tab]キー
レベル上げ [Shift]キーを押したまま[Tab]キー

表紙のタイトルを入力 「1」となっているのは、1枚目のスライドという意味。
1枚目のスライドは、自動的に表紙となります。
表紙のタイトルを入力し、[Enter]キーで改行すると、

2枚目のスライドを意味する行にカーソルが移る 「2」という、2枚目のスライドを意味する行ができ、そこにカーソルが移ります。
いやいや、2枚目のスライドではなく、1枚目のスライドの中身を入力したい、というのであれば、そのままキーボードの[Tab]キーをポンッと押すと、

カーソル位置のレベルが下がる カーソル位置のレベルが下がり、1枚目のスライドの配下となります。

表紙のサブタイトルを入力 1枚目のスライドは、自動的に表紙となるので、レベルの下がった文章は、表紙のサブタイトルとして認識されます。
入力が終わったら、[Enter]キーで改行します。

新しい行は、改行した箇所と同じレベルになる [Enter]キーで改行すると、新しい行は、改行した箇所と同じレベルになるので、もしレベルを上げたいときには、[Shift]キーを押したまま[Tab]キーを押します。

カーソル位置のレベルが上がった カーソル位置のレベルが上がりました!
最上位のレベルは、それぞれのスライドを意味するので、例では2枚目のスライドという意味になります。

スライドのタイトルの入力 2枚目のスライドのタイトルを入力し、[Enter]キーで改行、

3枚目のスライドを意味する行にカーソルが移る 図のカーソルがある位置は、3枚目のスライドを意味するので、2枚目のスライドの配下として、文章を入力したいのであれば、[Tab]キーでレベル下げ

カーソル位置のレベルが下がる カーソル位置のレベルが下がり、2枚目のスライドの配下になりました。
図のカーソル位置の前にある点は、箇条書き記号なので、特に気にする必要はありません。

[Tab]キーでレベル下げ [Tab]キーは押すたびにレベルが下がっていきますので、図の状態で[Tab]キーを押せば、

更に階層を下げる 更に階層を下げることも可能です。

このように、下記のキーでレベルの上げ下げを行いながら、入力していきます。

レベル下げ [Tab]キー
レベル上げ [Shift]キーを押したまま[Tab]キー

アウトライン表示で入力完了 そして、レベル付けしながら入力することで、

アウトライン表示と実際のスライドは対応している アウトライン表示に入力した内容のスライドができあがりました!

スライドレイアウトの変更 アウトラインで作ったスライドのレイアウトは、自動的に1枚目が「タイトルスライド」、2枚目以降が「タイトルとコンテンツ」になるので、気に入らなければ、レイアウトを変更します。

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入れ替えも簡単

スライドのマークにマウスポインターを合わせる 最上位のレベルは、スライドを意味するので、スライドのマークにマウスポインターを合わせ、

スライドの順序の入れ替え マウスポインターが白い十字型に変わったら、上か下かにドラッグします。

順序入れ替え中のドラッグの線 ドラッグ中表示される線は、この位置に入りますよと、という合図。
線が好みの位置に来たらドラッグをやめれば、

ス順序の入れ替え中のドラッグの線 スライドの順序を入れ替えることができました!

箇条書き記号にマウスポインターを合わせる もし箇条書き文章の順序を入れ替えたいのなら、入れ替えたい文章の、箇条書き記号にマウスポインターを合わせ、

文章の順序の入れ替え マウスポインターが白い十字型に変わったら、上か下かにドラッグします。
順序を入れ替える文章に、配下の文章があれば、その配下ごと動かすことができます。

ミニツールバーが表示されてしまう ただ、箇条書き文章の順序の入れ替えでは、ドラッグしようとするとミニツールバーが表示されてしまい、このツールバーに隠れている位置にドラッグしたい場合は、かなり操作が困難です。

箇条書き記号にマウスポインターを合わせる ミニツールバーが出てしまって、操作がやりづらい場合には、順序を入れ替えたい文章の、箇条書き記号にマウスポインターを合わせ、

文章を配下ごと選択 マウスポインターが白い十字型に変わったらクリックすると、その文章を配下ごと選択できます。
そして、更に、マウスポインターが白い十字型で右クリックし、

[1つ上のレベルへ移動] 一覧から[1つ上のレベルへ移動]や[1つ下のレベルへ移動]をクリックします。
(図の例では、1つ下のレベルはもう無いので、押せないようになっています。)
2つも3つも動かしたい場合には、これを繰り返します。

文章の順序の入れ替え完了 文章を、その配下ごと動かすことができました。

折りたたみと展開

スライドのマークや、箇条書き記号 また、スライドのマークにマウスポインターを合わせ、

マウスポインターが白い十字型でダブルクリック マウスポインターが白い十字型に変わったら、ダブルクリックすると、

折りたたみ ダブルクリックの度に、その配下を折りたたんだり、

展開 展開することができます。

スライドの中身の、箇条書き文章がたくさんあるときなど、折りたたんでおくことで省スペースにでき、もちろん、折りたたんだ状態でも、前の章のようにドラッグでスライドの順序の入れ替えなどを行うことができます。

通常の表示に戻す

[標準]ボタン アウトライン表示から、通常の表示に戻したい場合には、[表示]タブ、[プレゼンテーションの表示]グループの、[標準]ボタンをクリックします。

PowerPoint 2010の[スライド]タブ 【PowerPoint 2010】
画面左側のアウトライン表示上部にある、[スライド]タブをクリックします。

画面左側がスライド一覧に戻る 画面左側が、アウトライン表示から、スライド一覧に戻ります。

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