PowerPointの操作を友だちや同僚に聞く時も、解説本を見て勉強しようとする時も、PowerPoint画面各部の名称を知らないと、話が通じなくてイライラ。
そんなことを避けるためにも、これからご紹介する画面各部の名前くらいは、頭に入れておきましょう!
図のように、画面の上部には、プレゼン資料を作るための様々な役割を持ったボタンがズラッと並んでいます。
これらのボタンは分類分けされていて、この図は[ホーム]という分類のボタンが表示されている状態です。
[挿入]という分類をクリックすると、ボタンの部分がガラッと切り替わり、その分類のボタンが表示されます。
このように、ボタンの分類を切り替える部分のことを「タブ」と言います。
そして、タブと、タブをクリックすることで切り替わる、ボタンが収納されている部分を総称して「リボン」と呼びます。
[ファイル]タブは特別
さて、この、いくつかあるタブのうち、
左端にある[ファイル]タブだけは特別です。
その特別である証拠に、PowerPoint 2016ではこんな風に普通のタブに見えますが、
PowerPoint 2013では[ファイル]タブだけ色が違うんです。
PowerPoint 2013ではこうして色を変えることで、特別感をアピールしてくれていたんですが、2016では他のタブと同じ色になって、特別だってことをこっそり隠すようになりました。
でも、特別なことに変わりはありません。
この[ファイル]タブをクリックすると、
PowerPointの画面全体が切り替わります。
これが特別なタブである理由です。
この画面については、「[ファイル]タブとBackstageビュー」で詳しくご紹介していますが、今のところは[ファイル]タブだけは特別で、[ファイル]タブをクリックすると、画面が切り替わるんだ、とだけ覚えておけばOKです。
元の画面に戻るには、切り替わった画面の左上にある矢印のボタンをクリックします。
スライド
PowerPointで作るプレゼン資料は、紙芝居のように、相手に資料を1枚1枚見せていく資料です。
1組の紙芝居のうちの、1枚1枚それぞれのことを、PowerPointでは「スライド」と言い、画面の中央にドカンと表示されます。
PowerPointを起動して、このような編集画面が表示された直後は、スライドは1枚しかありません。
何枚もスライドが必要な場合には、自分でスライドの枚数を増やしていきます。
そのスライドを増やすときに使うのが、[ホーム]タブにある[新しいスライド]ボタン。
実はこのボタン、2層構造のボタンになっていて、
2層構造のボタンの上部分である、絵柄の部分をクリックすると、
スライドを増やすことはできるものの、そのスライドの体裁はPowerPointにおまかせ。
(おまかせと言っても、どんな時にどんなスライドが入るかは決まっているのですが、それは別のページでご紹介します。)
2層構造の下部分である、[▼]がある部分をクリックすると、
どんな体裁のスライドを増やしたいのか、その体裁の一覧が表示されます。
今回は[2つのコンテンツ]というものをクリックしてみます。
好みの体裁を選んだうえで、スライドを増やすことができました。
スライドが1枚しかなかったところに、2枚のスライドを増やしたので、全部で3枚のスライドがあるプレゼン資料にすることができました。
画面の左側に、スライドが何枚あるのかが一覧表示されています。
そして、この一覧は、編集するスライドを切り替える時に使うので、
1枚目のスライドのところでクリックすれば、1枚目のスライドが画面の中央にドカンと表示されます。
画面左側の一覧で2枚目のスライドをクリックすれば、今度は2枚目のスライドが画面の中央に表示されました。
スライドを編集したい時は、編集したいスライドをこのように画面中央に表示されるように切り替えてから編集するので、この切り替えの操作は必須です。
今は3枚のスライドとも、内容を入力していないので、一覧に表示されるスライドも真っ白になっていますが、
実際にスライドを作り込んでいくと、一覧にも各スライドの内容が見えているので、画面の中央に表示するべく、いずれかのスライドをクリックする時も、お目当てのスライドを簡単に見つけることができます。
この、スライドを編集するときに使う、画面中央の大きい領域のことを「スライドペイン」と呼びます。
画面の下部は情報収集所
画面の最下部にある、横長の細い領域のことを「ステータスバー」と言います。
特にこのステータスバーの左側では、このプレゼン資料には全部で何枚のスライドがあって、そのうち、現在、画面の中央にドカンと表示されているスライドは何枚目のものなのか、といったことなどが表示されます。
文書作成中に必要な情報を確認できる、情報収集所的な役割をしている部分です。
このステータスバーで確認できるものは、自分の好みで変えられるようになっているので、この図と同じになっていなくても気にしなくて大丈夫です。
また、このステータスバーの真ん中よりやや右側には、[ノート]という部分があります。
これをクリックすると、
クリックするごとに、ステータスバーの上に、領域が表示されたり、表示されないようにしたりを切り替えることができます。
そして、その領域には、「ノートを入力」と書かれています。
PowerPointで作ったプレゼン資料は、このような発表の場で使われるわけですが、その際、話すセリフや本番で忘れたくないことなどを書きとめておきたい方もいるはず。
そんな台本のようなものを作るときに使うのが、
この「ノートを入力」と書かれた部分です。
この領域のことを「ノートペイン」と呼びます。
各領域の大きさは自分で変えられる
さて、画面左側の、スライドが一覧表示されている領域は、実は大きさを変えることができるようになっています。
操作方法はとっても簡単で、一覧表示の部分と、その隣のスライドペインとの境界線にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが両矢印の形になったら左右どちらかの方向にドラッグします。
右方向にドラッグすれば、
一覧表示の領域を大きくすることができました。
一覧表示の領域を狭くしたい時も同じ。
一覧表示の部分と、その隣のスライドペインとの境界線にマウスポインタを合わせ、やはりマウスポインタが両矢印の形になったら、左方向にドラッグします。
この時、領域の大きさがこれ以上小さくならない、という限界のところまでドラッグすると、
小さくされ過ぎたスライドの一覧表示は、このような折りたたまれたような表示になります。
でも、もしまた一覧表示の領域が必要になったら、[サムネイル]と書かれている部分をクリックすれば、
再び一覧が表示されるようになります。
この領域の大きさは完全にお好みなので、自由にドラッグで調整してください。
もちろん、これはノートペインの大きさを変えるときでも同じで、もしノートペインの領域を大きくしたければ、スライドペインとノートペインとの境界にマウスポインタを合わせ、やはりマウスポインタが両矢印の形になったら上方向にドラッグします。
ノートペインを広げることができました!
もちろん、ノートペインの大きさを狭めたい時も操作は同じですから、スライドペインとノートペインとの境界にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが両矢印の形になったら下方向にドラッグします。
この時、領域の大きさがこれ以上小さくならない、という限界のところまでドラッグして、ノートペインが無くなってしまったとしても、それは単に隠れているだけですから、
前の章と同じように、ステータスバーの真ん中よりやや右側にある[ノート]をクリックすれば、再びノートペインを表示させることができます。
さぁ、ここまででPowerPointの最低限知っておきたい画面各部の名称をご紹介しましたが、今回ご紹介したもののうち、「タブ」「リボン」「スライド」が分かっていれば、ほぼ大丈夫。
あまりガチガチに緊張せずに、PowerPointを始めていきましょう♪