Wordで、挿入した図をドラッグで移動してみたものの、イマイチ自由に移動できない!
こんなことがあって、Word嫌いになってしまう方も少なからずいらっしゃるようです。
このイマイチ自由に動かせない状態の図は、文字列の折り返しが[行内]になっているものです。
「文字列の折り返しって一体何?」という方は、まずは焦らず
を最初にご覧ください!
クリップアート、図、ワードアートを挿入すると、規定値では文字列の折り返しが[行内]の状態で挿入されます。
この文字列の折り返し[行内]とは、「図が、行の中に文字と一緒に存在する状態」で、
言い換えれば、「配置に関して文字と同じように扱える状態」とイメージして頂けるといいと思います。
例えば、1行目を範囲選択して[中央揃え]ボタンをクリックすれば、
お馴染みの中央揃えに設定できます。
これと同じで、文字列の折り返しが[行内]になっている図を選択後、[中央揃え]ボタンをクリックすれば、
先程の文字と同様、中央揃えに設定できるというわけです。
ちなみに、文字列の折り返しが[行内]以外のものになっている図を選択して、[中央揃え]ボタンを押そうとしても、ボタン自体が押せなくなっています。
この文字列の折り返し[行内]を実践的に利用するのがこのような場合です。
左の図のように、1行目に文字カーソルを置き、
ワードアートを挿入します。
規定値では、ワードアートは文字列の折り返しが[行内]の状態で挿入されますので、このワードアートを選択して、[中央揃え]ボタンをクリックすれば、
文書のタイトルとして、キレイに中央に配置することができました!
[行内]は見た目で見分けられる?
クリップアート・図の場合、選択しても文字列の折り返しが[行内]なのか、そうでないのかをパッと見て見分けるのは難しいと思います。
図の周囲にある文字の状態を判断すれば見分けることもできますが、これには慣れが必要だと思いますので、図を選択後、[文字列の折り返し]ボタンをクリックして、何が選択されているのかを見るのが確実だと思います。
ワードアートの場合は、選択すると周囲に青い点線が表示される状態が[行内]。
[行内]以外になっていると、青い点線は表示されません。