用紙を二分割して使う[上下・左右どちらもOK・用紙サイズ何でもOK]
Word 2024, 2021, 2019, 2016 Microsoft 365
解説記事内の画像はWord for Microsoft 365のものです。
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Wordで用紙を二分割して使いたいとき、
- 用紙の真ん中で二分割
- 真ん中に切り取り線(区切り線)
の両方を叶えるなら、これからご紹介する方法がおすすめ!
上下で二分割する設定にして印刷するとこのようになり、
左右で二分割する設定にして印刷するとこのようになります。
そして、Wordで編集するときは、分割した部分が1ページとして表示されます。
しかも、ふいのドラッグで切り取り線(区切り線)を動かしてしまうこともありません!
(図は上下で二分割した場合の画面表示です。)
目次
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まずは用紙設定と袋とじ!
[レイアウト]タブ、[ページ設定]グループにある、図のような小っちゃいボタンをクリックします。
用紙サイズの設定
まずは[用紙]タブで、用紙の選択から。
A4用紙を二分割して使いたいならA4を。
B5用紙を二分割して使いたいならB5を選択します。
印刷の向きの設定
続いて[余白]タブの[印刷の向き]。
用紙を縦長に使いたいなら[縦]を。
用紙を横長に使いたいなら[横]を選択します。
袋とじの設定
さらに[複数ページの印刷設定]で、「袋とじ」を選択。
「袋とじ」は、1枚の用紙を半分に折って2ページとして使いたいときの設定で、今回のように1枚の用紙を半分に区切って使いたいときの設定としても便利。
用紙を縦長に使う場合
余白は、用紙を縦長に使う場合には、
こういう考え方に。
「外側」と「内側」の位置が何で?となりそうですが、袋とじはそもそも半分に折って2ページとして使いたいときの設定なので、折ってバラけている方をホチキスでとめたときのことをイメージすると考えやすいです。
用紙を横長に使う場合
余白は、用紙を横長に使う場合には、
こういう考え方になります。
「外側」と「内側」の位置が何で?となりそうですが、袋とじはそもそも半分に折って2ページとして使いたいときの設定なので、折ってバラけている方をホチキスでとめたときのことをイメージすると考えやすいです。
袋とじの1ページ目とは
これでページ設定は完了なので[OK]ボタンをクリックします。
ページ設定が終わって画面を見ると、用紙が小さいので一瞬心配になりますが、袋とじの設定をしているから。
用紙を縦長に使う場合
用紙を縦長に使う設定にしている場合は、画面で表示されているのは、
1ページ目なので、この部分。
用紙を横長に使う場合
用紙を横長に使う設定にしている場合は、画面で表示されているのは、
1ページ目なので、この部分です。
改ページで後半も作っておく
現在画面に表示されているのは、二分割の前半部分である1ページ目だけなので、後半部分の2ページ目を作り、画面に表示できるようにしておくと分かりやすいです。
(操作を分かりやすくするための操作なので、Wordの仕組みや設定をよくご存知の上級者の方は、この章をすっ飛ばしても問題ありません。)
これから行う改ページを分かりやすくするため、まずは[ホーム]タブ、
[編集記号の表示/非表示]ボタンをONにします。
続いて、先頭行に文字カーソルがある状態で、
Copilot in Word
Copilotが入っているMicrosoft 365をお使いの方は、先頭に文字カーソルがある状態で、
いったんEnterキーで改行し、2行目にカーソルが置かれている状態にします。
この2行目以降を、後半部分となる2ページ目に持って行くことにしましょう。
[レイアウト]タブにある[区切り]をクリックし、
[改ページ]をクリックします。
[改ページ]は、Ctrlキーを押したままEnterキーでもできます。
用紙を縦長に使う場合
これで後半部分の2ページ目も画面に表示されました!
用紙を縦長に使う設定にしている場合は、1ページ目と2ページ目がそれぞれ、
用紙のこの部分となります。
用紙を横長に使う場合
これで後半部分の2ページ目も画面に表示されました!
用紙を横長に使う設定にしている場合は、1ページ目と2ページ目がそれぞれ、
用紙のこの部分となります。
切り取り線(区切り線)を設定しよう
分割位置の目印となる切り取り線(区切り線)は、しっかり真ん中に配置するため、細かい位置調整が可能な図形を使います。
(図は用紙を縦長に使う場合ですが、横長に使う場合の操作もしっかり解説しています。)
ただ、図形で描くと、ふいにドラッグしてしまい位置が変わってしまった!ということが起きやすくなるので、その確率を減らすべく、「ヘッダーの段落に設定した図形」として描きます。
そうしておけば、通常の本文を扱っている状態では、ドラッグなどで動かすことができないため安心です。
1ページ目のヘッダー
1ページ目のヘッダーのところでダブルクリックします。
(2ページ目のヘッダーでダブルクリックしてしまうと、このあとの操作が分かりにくくなるので1ページ目のヘッダーのところでダブルクリックしてください)
ヘッダー領域とフッター領域が扱える状態になります。
ヘッダー領域が、本文領域に割り込んでいる場合は、
[ヘッダーとフッター]タブの[上からのヘッダー位置]の数字を現在より小さくします。
この数字は適当でOK。
(数字を入力した後にEnterキーを押すことで、設定が画面に反映されます。)
(この設定について不安な方は「ヘッダー領域とフッター領域の大きさを変更」をご覧ください。)
フッター領域が、本文領域に割り込んでいる場合も、せっかくなので設定してしまいましょう。
[ヘッダーとフッター]タブの[下からのフッター位置]の数字を現在より小さくします。
この数字は適当でOK。
(数字を入力した後にEnterキーを押すことで、設定が画面に反映されます。)
(この設定について不安な方は「ヘッダー領域とフッター領域の大きさを変更」をご覧ください。)
切り取り線(区切り線)を描く
ここから本題の切り取り線(区切り線)を描いていきます。
1ページ目のヘッダー領域に文字カーソルがあることを確認したら、
[挿入]タブの[図形]をクリックし、[線]ボタンをONにします。
用紙を縦長に使う場合
用紙を縦長に使う設定にしている場合は、図のような線を描くために横に線を描きます。
直線はShiftキーを押したままドラッグすると、まっすぐ描けます。
ヘッダーを扱える状態にしているので、ヘッダー領域に図形を書きたくなりますが、本文領域に書いてしまってOK。
位置調整はあとで操作するので、適当な位置に書いてしまってOKです。
長さは、用紙の端から端までにしても、短めでも、それはお好みで。
特に、用紙の端から端まで描いた場合も、印刷する際にはフチナシ印刷の設定までしないと、結局のところ、線の端が欠けて印刷されるので、そんなにこだわらなくて良いと思います。
(どうしても線を端から端まで欠けずに印刷したい場合には、お使いのプリンターの説明書をご覧ください。)
用紙を横長に使う場合
用紙を横長に使う設定にしている場合は、図のような線を描くために縦に線を描きます。
直線はShiftキーを押したままドラッグすると、まっすぐ描けます。
位置調整はあとで操作するので、適当な位置に書いてしまってOKです。
長さは、用紙の端から端までにしても、短めでも、それはお好みで。
特に、用紙の端から端まで描いた場合も、印刷する際にはフチナシ印刷の設定までしないと、結局のところ、線の端が欠けて印刷されるので、そんなにこだわらなくて良いと思います。
(どうしても線を端から端まで欠けずに印刷したい場合には、お使いのプリンターの説明書をご覧ください。)
ヘッダーの奇数/偶数ページ別指定
ところが線を描くと、ヘッダーはそもそも「全ページに同じものを表示させる機能」なので、二分割した前半ページにも、後半ページにも切り取り線(区切り線)が表示されてしまいます。
(図は用紙を縦長に使う場合のものですが、用紙を横長に使う場合も同様です。)
区切り線は1本だけにしたいので、ヘッダーの設定を「全ページに効かない」設定に変えてしまいましょう。
図形が選択されていると、ヘッダーの設定ができないので、1ページ目のヘッダー領域の改行マーク(段落記号)のところでクリックし、図形の選択を解除します。
[ヘッダーとフッター]タブの[奇数/偶数ページ別指定]のチェックを入れると、
用紙の前半(奇数ページ)と後半(偶数)ページで、ヘッダー/フッターを別に設定できるようになったので、線が一本だけになりました!
(図は用紙を縦長に使う場合のものですが、用紙を横長に使う場合も同様です。)
あとはお好みで、線の見た目を変えておきましょう!
線を選択します。
(選択しづらい場合は、最後の章「設定後の線の選択は?」をご覧ください。)
[図形の書式]タブにある[図形の枠線]ボタンから、図形の太さや点線、色などの設定をしておきます。
線の位置を整える
続いて、線の位置を綺麗に整えます!
線を選択した状態で、
(選択しづらい場合は、最後の章「設定後の線の選択は?」をご覧ください。)
[レイアウトオプション]の[詳細表示]をクリック。
表示されたダイアログボックスの[位置]タブで設定します。
用紙を縦長に使う場合
用紙を縦長に使う設定にしている場合は、[垂直方向]の[配置]を選択し、[基準]を「ページ」にして、「下」を選択します。
1ページ目にある直線を、1ページ目の一番下に配置する設定なので、
1ページ目と2ページ目の境目の区切り線となります。
[水平方向]の位置は、特にこだわらなければ、そのままでも影響はありませんが、お好みで[配置]を選択し、[基準]を「ページ」にして、「中央揃え」を選択します。
これにより、区切り線を左右方向で中央に配置できるため、端から端まで線を引っ張っていない場合も、綺麗に見えます。
[OK]ボタンをクリックします。
見えづらいですが、ハンドルが表示されているので、線はしっかり配置されています。
用紙を横長に使う場合
用紙を横長に使う設定にしている場合は、[水平方向]の[配置]を選択し、[基準]を「ページ」にして、「右揃え」を選択します。
1ページ目にある直線を、1ページ目の一番右に配置する設定なので、
1ページ目と2ページ目の境目の区切り線となります。
[垂直方向]の位置は、特にこだわらなければ、そのままでも影響はありませんが、お好みで[配置]を選択し、[基準]を「ページ」にして、「中央」を選択します。
これにより、区切り線を上下方向で中央に配置できるため、端から端まで線を引っ張っていない場合も、綺麗に見えます。
[OK]ボタンをクリックします。
見えづらいですが、ハンドルが表示されているので、線はしっかり配置されています。
ヘッダーとフッターを閉じる
これで作業が終わりなので、[ヘッダーとフッター]タブの、[ヘッダーとフッターを閉じる]ボタンを押すと、ヘッダー領域は扱えない状態になるので、そこに属する区切り線もドラッグで動かしたりできなくなります。
線が見えていなくても、ちゃんと設定されているので心配ありません。
(図は用紙を縦長に使っている場合のものです。)
設定後の線の選択は?
今回設定した切り取り線(区切り線)は、
- 1ページ目のヘッダーの段落に付けた線
- 用紙の端に配置してある
という設定のため、のちのち、この切り取り線(区切り線)を選択したくなった時も、この設定を考慮に入れて操作します。
今回の切り取り線(区切り線)は、1ページ目のヘッダーの段落に付けた線なので、まずは1ページ目のヘッダーのところでダブルクリックし、1ページ目のヘッダーが扱える状態にします。
さらに、切り取り線(区切り線)は用紙の端っこにあるので、そもそも見えなかったり、選択しづらかったりします。
そこで使うのが、作業ウィンドウを使った選択。
[ホーム]タブ、
[編集]グループにある[選択]ボタンから、
[オブジェクトの選択と表示]をクリックします。
表示された作業ウィンドウに、そのページにある図形が一覧で表示されるので、切り取り線(区切り線)と思われる図形の名前をクリックをすると、
線を選択できます!
(図は用紙を縦長に使っている場合のものです。)
操作が終わったら、[ヘッダーとフッター]タブの、[ヘッダーとフッターを閉じる]ボタンを押しておけば、ヘッダー領域は扱えない状態になるので、そこに属する区切り線もドラッグで動かしたりできなくなります。
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