Excelには、条件に合ったデータだけを計算したいときに使う下記のような関数があり、条件が1つのときと、条件が複数のときとで使う関数が違います。
条件が1つ | 条件が複数 | |
---|---|---|
合計 | SUMIF | SUMIFS |
平均 | AVERAGEIF | AVERAGEIFS |
カウント | COUNTIF | COUNTIFS |
その中で今回ご紹介するのが、COUNTIF関数。
COUNTIF関数は、条件に合ったセルの個数を数えたいときで、その条件が1つのときに使う関数です。
今回は、図の表の中から、男性の人数を数えてみます。
この表で男性の人数を数えたい場合、表の「性別」欄が「男」となっているセルの個数を数えればいいことになります。
今回のセルの個数を数える条件は、データが「男」になっていることですから、その条件を入力するセルも準備しておきます。
COUNTIF関数の設定
それでは早速、COUNTIF関数を設定してみましょう。
答えを表示させたいセルを選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。
関数を指定するためのダイアログボックスが表示されるので、[関数の分類]で「すべて表示」を選択すると、すべての関数が[関数名]欄にABC順で表示されます。
今回はCOUNTIF関数を使いたいので、一覧から「COUNTIF」をクリックで選択し、[OK]ボタンを押します。
ちなみに、この一覧から「COUNTIF」を選択する際、「COUNTIF」の頭文字である「C」のところまで、一瞬でスクロールする技を使うと便利です。
前のダイアログボックスで「COUNTIF」を選択して[OK]ボタンをクリックすると、このようなダイアログボックスが表示されます。
COUNTIF関数で設定する引数は2つ。
[範囲] | この範囲が |
---|---|
[検索条件] | この条件に合っていたら数えてね |
という設定になるので、これを今回やりたいことに照らし合わせると、
[範囲] | 「性別」欄が (B2からB12番地が) |
---|---|
[検索条件] | F2番地の条件に合っていたら数えてね |
となります。
それではダイアログボックスの引数、[範囲]から設定していきましょう。
ここに指定するのは、個数を数えたいセルがある範囲。
今回の場合は、「性別」欄であるB2からB12番地のセルの個数を数えたいので、[範囲]欄に文字カーソルがあることを確認し、B2からB12番地を範囲選択すると、
ダイアログボックスに、指定した範囲を設定できました。
続いて、[検索条件]欄に文字カーソルを移したいので、キーボードの[Tab]キーを押すか、
[検索条件]欄でクリックすると、[検索条件]欄に文字カーソルを移せます。
この欄には、条件が入力されているセルを指定します。
今回の場合、条件はF2番地に入力されているので、
F2番地をクリックで選択すると、[検索条件]欄にそのセルを指定できます。
最後にダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
F2番地の条件に合った、表の「性別」欄のセルの個数を数えることができました!
「男」となっているセルの個数を数えたので、それはイコール、男性の人数をあらわすわけですね。
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COUNTIF関数をもう少し練習してみよう!
もし、「年齢が45歳の人の、人数を数えたい」なら、それはすなわち、表の「年齢」欄が「45」になっているセルの個数を数えればいいことになります。
条件の「45」はF6番地に入力しました。
というわけで、
[範囲] | 「年齢」欄が (C2からC12番地が) |
---|---|
[検索条件] | F6番地の条件に合っていたら数えてね |
となるので、
答えを表示させたいG6番地に、
図のように指定したCOUNTIF関数を設定すればいいことになります。
F6番地の条件に合った、表の「年齢」欄のセルの個数を数えることができました!
「45」となっているセルの個数を数えたので、それはイコール、45歳の人の、人数をあらわすわけですね。
関数のいいところは、データが変わったときに、即座に再計算してくれるところ。
というわけで、条件が入力されているF2番地を、「男」から「女」に変更すれば、計算結果も変わり、今度は女性の人数が表示されました!
もし、条件を変更したのに、計算結果が変わらない方は、F2番地の条件を「女」に変更したあと、セルの中に文字カーソルが点滅しなくなるまで[Enter]キーでセルを確定することをお忘れですヨ。
「以上」や「以下」という条件の場合には
現在、F6番地に入力されている年齢の条件は「45」となっています。
もし、「40以上」としたい場合には、「以上」の部分を比較演算子で表現して、「>=40」とすればOK。
こういった比較演算子や数字は、半角で入力するのがお約束です。
その他、「以下」や「未満」などをどう表すかを詳しく知りたい方は、「Excelで「以上」「以下」「より大きい」「より小さい(未満)」を表す記号」をご覧ください。
今回は、条件を入力するセルを準備し、数式には「条件はこのセルに入力しています」という指定をしています。
ですが、条件を入力するセルを準備せず、数式内に直接条件を入力してしまうこともできます。
数式内に直接条件を入力する方法については、「SUMIFやCOUNTIF関数で数式内に直接条件を指定する」のページをご覧ください。
COUNTIF関数の数式
数式を設定したセルを選択した状態で数式バーを見ると、そのセルに設定した数式の中身を確認することができます。
試しに、最初にCOUNTIF関数を設定したG2番地を選択した状態で数式バーを見ると、このセルに設定した数式の内容を確認できます。
この数式を読み解くと、「もし、B2からB12番地が、F2番地の条件に合っていたら数えてね」ということになります。