このページは、「シンプルなポスター・張り紙の作り方」のSTEP2 番外編です。
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STEP2で作成したポスター・張り紙に、
「禁止」の図形を加えると、ダメとかNGとか、禁止を前面に押し出したポスターや張り紙にすることができます。
そして、「禁止」の図形を描くときに、これからご紹介する技を使うだけで、「あれ?もうちょっと大きく描いた方が良かった?」「大きくし過ぎちゃったから小さくしなきゃ」なんていうループにハマらなくなります!
禁止マークを描く
それでは禁止マークをサクッと描いてしまいましょう!
[挿入]タブ、[図形]ボタンにある、[禁止]ボタンをクリックしてONにします。
「禁止」の図形は、イラストをすっぽり覆うように描きたいので、この辺りがイラストの中心かな〜という大体の場所にマウスポインタを合わせたら、[Shift]キーと[Ctrl]キーを押したまま、イラストの外側に向かってドラッグすると、
[Shift]キーには、長方形や楕円を、キッチリとした真ん丸(正円)や真四角(正方形)として描く役割があるので、「禁止」の図形も[Shift]キーを押したまま描くことで、きれいな真ん丸になります。
また、[Ctrl]キーには、描き始めの位置を中心として、外側に広げるように描く役割があるので、イラストの中心辺りを描き始めとしたことで、イラストをすっぽり覆う大きさを把握しながら「禁止」の図形を描くことができます。
「禁止」の図形を、真ん丸で、尚且つ、イラストをすっぽり覆う大きさで描くことができました!
この時、描いた図形や、その背後のイラストの位置が気に入らなくても、この時点では気にしません。
きちんとした位置調整は後でするので、このまま先に進みます。
禁止マークの穴の空き具合を調整
現在の状態では、禁止マークの穴の空き具合が小さいので、背後にあるイラストが何なのかが分かりづらいです。
そこで、禁止マークの穴の空き具合を大きくしていきます。
「禁止」の図形が選択された状態だと、サイズを変更するポッチ以外に、黄色いポッチも表示されます。
この黄色いポッチにマウスポインタを合わせ、マウスポインタの形が白い三角のような形に変わったら、左にドラッグすると、
禁止マークが細くなり、穴の空き具合が大きくなりました!
背後のイラストのサイズ調整
前の章では、禁止マークの背後にあるイラストが何なのかがわかるよう、禁止マークの穴の空き具合を調整しましたが、イラスト全体が見えることに気を取られて、禁止マークをあまりにも細くし過ぎてしまうと、それはそれで不格好です。
もし、禁止マークの穴の空き具合を適度に調整しても、その背後のイラストとのバランスが取れないようであれば、イラストの方の大きさを調整します。
イラストを選択すると、サイズを変更するポッチが表示されるので、四隅のいずれかのポッチにマウスポインタを合わせます。
マウスポインタが両矢印の形に変わったら、[Ctrl]キーを押したまま外側や内側にドラッグして、大きさを変更します。
[Ctrl]キーは、サイズ変更の時でも、図形描画の時と似たような役割をしてくれて、イラストの中心から外側に広がるように大きくしたり、イラストの中心から内側に縮まるように小さくできます。
[Ctrl]キーを使うことで、イラストの中心を基準にサイズ変更できるわけです。
イラストの大きさを変更することができました!
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禁止マークの色を変更
「禁止」の図形を、更に禁止感満載にするため、色を「赤」に変更しましょう。
「禁止」の図形を選択します。
[描画ツール]の[書式]タブ、[図形のスタイル]グループにある、[図形の塗りつぶし]ボタンで中身の色を、[図形の枠線]ボタンで、図形の縁取りの色を変更することができます。
[図形の塗りつぶし]ボタンの[▼]をクリックした時に表示される色の一覧は、大きく[テーマの色]と[標準の色]に分かれています。
[テーマの色]に表示される色は、その文書に設定されているテーマによって変わってくるので、図と同じ色が表示されているとは限りません。
ですが、[標準の色]は、常に同じ色が表示されていて、「赤」はここにあります。
図形の中身の色を「赤」にすることができました!
ですが、よ〜く見ると、図形の縁取りの色が別の色になっています。
そこで、[図形の枠線]ボタンで、縁取りの色を変更します。
「中身と同じ色にする」という風に考えて「赤」を設定してもいいですし、「線は不要」という風に考えて[線なし]を設定してもいいです。
どちらを選ぶかは完全にお好みです。
もちろん、それ以外の色を選ぶのもお好みです。
禁止マークの色を変更することができました!
禁止マークとイラストの中心を揃える
禁止マークを描く際、イラストの大体の中心の位置から、外に広がるように描いたので、禁止マークの中心と、イラストの中心は、大ざっぱに揃っている感じですが、キッチリ綺麗に中心が揃っているわけではありません。
そこで、キッチリと中心を揃えておくことにしましょう。
まずは、中心の位置を揃えたい、禁止マークとイラストの両方を選択します。
「禁止」の図形が選択されている状態で、
[Shift]キーを押したままイラストを選択すると、禁止マークとイラストの両方を選択できます。
現在、[描画ツール]で操作する図形と、[図ツール]で操作するイラストの両方を選択しているので、どちらの[書式]タブを使っても構いません。
その[配置]グループにある、[配置]ボタンをクリックしします。
まずは上下方向の位置から整えていくことにしましょう。
最初に、揃える際の基準を選択します。
今回は選択した図形やイラストというオブジェクト同士で、上下方向の中心位置を揃えたいので、[選択したオブジェクトを揃える]をクリックします。
再び[配置]ボタンをクリックすると、先ほどの[選択したオブジェクトを揃える]にチェックが付いたことが分かります。
ここで[上下中央揃え]をクリックすると、
選択した図形とイラストのうち、いちばん上と、いちばん下との距離の中央に揃い、上下方向の中心位置を揃えることができました!
もし、この操作をしてもピクリとも位置が動かなければ、禁止マークの描き始めの位置を目分量で決めた際に、ピッタリと中心から描き始めたことになるので、何も不安になることはありません。
むしろ職人技です。
禁止マークとイラストの上下方向の位置を微調整する
前の章で、禁止マークとイラストの、上下方向の中心位置を揃えましたが、これは禁止マークとイラスト双方のバランスを取るため。
でも、もしこの禁止マークとイラストを用紙全体で見渡してみて、「もうちょっと用紙の上にあった方がいいな」「もう少し用紙の下にあった方がいいな」という場合には、せっかく禁止マークとイラストの両方を選択しているので、今のうちに移動して、用紙に対する上下方向の位置を調整しておきます。
禁止マークとイラストの両方を選択している状態で、禁止マークかイラストのどちらかにマウスポインタを合わせると、マウスポインタが黒い十字の形になります。
この状態で上か下かにドラッグすれば、禁止マークとイラストの両方を一緒に、上か下かに移動できます。
この移動は、「もうちょっと用紙の上にあった方がいいな」「もう少し用紙の下にあった方がいいな」という、あくまで用紙全体で見た場合の、上下方向の位置を整えるものなので、斜めに移動して、禁止マークとイラストが、用紙の左に寄ったり、右に寄ったりしてしまっても、何の問題もありません。
左右方向の位置は次の章で整えるので、用紙に対する上下方向の位置だけを気にして移動すれば、それでOKです。
また、ドラッグでの移動は大きく動いてしまうので、ほんのちょっとだけ移動したいという場合には、キーボードを使います。
禁止マークとイラストの両方を選択している状態で、キーボードの[↑]や[↓]キーをポンッポンッと押していくと、ちょっとずつ動かすことができます。
禁止マークとイラストの両方を一緒に動かすのは、前の章で既に禁止マークとイラストの上下方向の中心位置を揃えているため。
片方だけ移動してしまうと、せっかくの上下方向の中心を揃えた操作が無駄になってしまうからです。
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左右方向の位置を整える
続いて、左右方向の位置を整えたいのですが、左右方向は用紙の横幅の中で真ん中にしたいです。
但しこれは、禁止マークの図形やイラストだけでなく、ワードアートの文字も同様にしたいので、図形とイラストの選択に加え、ワードアートも一緒に選択します。
図形とイラストの両方が選択されている状態で、[Shift]キーを押したままワードアートをクリックして選択します。
通常、図形やイラストを選択するときには、マウスポインタの形は黒い十字になりますが、ワードアートは選択が2段階になっている都合上、選択時は図のようなマウスポインタの形になります。
図形とイラストの選択に加えて、ワードアートも一緒に選択することができました。
現在、[描画ツール]で操作する図形やワードアートと、[図ツール]で操作するイラストを選択しているので、どちらの[書式]タブを使っても構いません。
その[配置]グループにある、[配置]ボタンをクリックしします。
位置揃えの基準を選択します。
今回は「用紙」の横幅の中で真ん中にしたいので、[用紙に合わせて配置]をクリックします。
再び[配置]ボタンをクリックすると、先ほどの[用紙に合わせて配置]にチェックが付いたことが分かります。
ここで[左右中央揃え]をクリックすると、
選択していた図形やイラスト、ワードアートを、用紙の左右方向で一気に中央揃えにすることができました!
もし、この操作をしてもピクリとも位置が動かなければ、最初からすべてのものが用紙の左右方向で中央にあったことになるので、不安にならず、むしろ自分ってすごい!と思ってください。
また、STEP2の段階でワードアートは既に位置揃えしていたので、本当はワードアートも合わせて操作する必要は無かったのですが、基本的な考え方としてはワードアートを含めたすべてのものを、用紙の左右方向で中央にしたいわけですから、ワードアートも一緒に選択して操作しました。
ワードアートの位置を微調整する
最後に、ワードアートの位置を用紙全体で見渡してみて、「もうちょっと用紙の上にあった方がいいな」「もう少し用紙の下にあった方がいいな」という場合には、ワードアートを移動します。
ですが、現在は、ワードアートだけでなく、禁止マークやイラストも選択されている状態です。
このまま移動の操作をしてしまうと、位置を整え終わっている禁止マークやイラストまで一緒に動かしてしまうので、一旦選択を解除します。
文書内の、何も無いところで、マウスポインタが図のような形でクリックすると、選択を解除できます。
選択を解除する際、のすぐそばに出る何本かの線はクリックアンドタイプの時に気にするものなので、ここでは気にせず、ただクリックすれば、選択を解除することができます。
改めてワードアートだけを選択し、その周囲に表示されたポッチとポッチとをつなぐ線のところにマウスポインタを合わせます。
マウスポインタが図のような黒い十字の形になったら、[Shift]キーを押したまま上か下かにドラッグします。
上か下かにしか動かさないのは、もう左右方向の位置調整が終わっているため。
そして、[Shift]キーを使ったのは、真上か真下にしか動かないようにするため。
[Shift]キーを押したまま上下方向にドラッグすることで、ちょっとくらい斜めに動かしても、真上か真下にしか動かないからです。
(でも、あんまりにも横方向に動かすと、今度は真横に動きます。)
もし、ほんのちょっとだけの移動でいいのなら、ドラッグだと大きく動いてしまうので、ワードアート全体を選択した後、キーボードの[↑]や[↓]キーをポンッポンッと押していくと、少しずつ動かすことができます。
さぁ、これで完成です!
あとは[ファイル]タブ、[印刷]で、普段どおりの印刷となりますが、普通の印刷ではなく、用紙を複数枚使って1枚の大判ポスターとして印刷する、プリンター付属のポスター印刷機能を使って印刷したい場合には、「大判ポスターをA4までしか印刷できない家庭用プリンターで印刷する方法」をご覧ください。