「日付入力のお作法」では、
西暦4桁/月/日
という風に、年月日をスラッシュで区切りながら入力後、
[Enter]キーで確定するという、日付入力の「お作法」をご紹介しています。
この「お作法」のポイントは、西暦を4桁で入力すること。
でも実は、西暦を2桁で入力することもできるんです。
左の図のように、
西暦の下2桁/月/日
と、西暦は下2桁の入力になるものの、先程と同様、年月日をスラッシュで区切りながら入力し、[Enter]キーで確定すると、
Excelさんが西暦2桁の部分を自動的に認識して、
西暦4桁/月/日
という風に変えてくれました!
上の例では、「16」と入力した西暦2桁を、Excelさんは自動的に「2016」と変えてくれたわけですが、ここで実験!
今度は、西暦2桁が「76」の場合はどうでしょう?
先程と同じように、「西暦の下2桁/月/日」の方法で、左の図のような日付を入力し、[Enter]キーで確定すると・・・
「2076」とならずに「1976」になりました!
先程は2000年代だったわけですが、今度は1900年代になりました。
2000年代になったり、1900年代になったりと、これではExcelさんに「振り回されてる感」満載なので、境目を探るべく、実験を続けてみます!
西暦下2桁の部分が「00」の場合はどうなるでしょう?
左の図のように入力して、[Enter]キーで確定すると・・・
西暦の部分は「2000」と、またもや2000年代になりました。
続いて、西暦下2桁の部分が「29」だと、どうなるでしょう?
左の図のように入力して、[Enter]キーで確定すると・・・
西暦の部分は「2029」と、これまた2000年代になりました。
今度は、西暦下2桁の部分が「30」の場合で実験してみましょう。
左の図のように入力して、[Enter]キーで確定すると・・・
西暦の部分は「1930」と、1900年代になりました!
ここまでの実験を見て頂いたとおり、西暦下2桁で日付を入力した場合、西暦下2桁が「29」までは2000年代、「30」以降は1900年代となるよう、Excelさんは自動的に認識してくれます。
誕生日などの入力を考えると、「30」以降が1900年代と認識されるのはありがたいです。
でも実は、この認識の境は、Windows(OfficeではなくWindows)の設定で変えられるようになっています。
Windows 8、Windows 7では[形式のカスタマイズ]ダイアログボックス、Windows Vistaでは[地域のオプションのカスタマイズ]ダイアログボックスというものがあり、その[日付]タブにある[2桁の数字で年を入力すると、次の範囲内での暦年として解釈する]というところで調整できるようになっています。
もちろんこの設定は、OfficeではなくWindowsの設定ですので、この設定を変えると、Excelだけではなく、他の様々なところにも影響しますヨ。
この[形式のカスタマイズ]ダイアログボックス(Windows Vistaでは[地域のオプションのカスタマイズ]ダイアログボックス)は、[コントロールパネル]の[時計、言語、および地域]をクリックし、
更に[日付、時刻、または数値の形式の変更]をクリックして、
表示されたダイアログボックスで[形式]タブをクリックし、更にその一番下にある[追加の設定]ボタン(Windows Vistaでは[この形式のカスタマイズ]ボタン)をクリックすると表示されるダイアログボックスです。