パワーポイントのノート機能とは、「このスライドの時にはこの話を」という風に、絶対に忘れたくないことや強調ポイントなどをメモしたり、補足などを書き込める、いわば「台本」を作る機能のこと。
たとえ緊張で頭が真っ白になり、話すことを忘れてしまったとしても、作っておいたノートを見さえすれば大丈夫。
発表や登壇で緊張するあなたのお守りになってくれます!
さて、そんな「ノート」を作成する方法は2つ。
1つ目が、スライドを作成しながら、並行してノートの内容も入力してしまう方法。
2つ目は、ひと通りスライドを作成した後、じっくり考えながらノートを作り込んでいく方法。
早速1つ目の方法から見ていきましょう!
スライドを作成しながら、並行してノートの内容も入力してしまう方法
スライドの作成で使う[標準]表示モードには、「ノートペイン」という領域があり、その領域に入力することで、ノートの内容とすることができます。
ノートペインは、表示/非表示を切り替えられるようになっていて、
[表示]タブ、[表示]グループにある[ノート]ボタン、
または、パワーポイント画面最下部のステータスバーにある、[ノート]ボタンを押すごとに、表示/非表示を切り替えられます。
更にノートペインは、その領域を自由に広げたり、狭めたりすることができるようになっています。
スライドが表示されている「スライドペイン」と、「ノートペイン」との境界線にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが両矢印の形に変わったら、上へドラッグしたり、下へドラッグすることで、領域の大きさを調整できます。
実際のノートへの入力は、ノートペインの中ならどこでもいいのでクリックすることで、
文字カーソルが入り、入力できるようになります。
ノートペインを使うこの方法は、スライド作成中に思い付いたことをササッとメモできるのが利点!
でも、あくまでも入力メインの領域なので、範囲選択して、太字やフォントの色などを設定できますが、
フォントの色などは、設定していても、ノートペインでは確認できず、
次でご紹介する[ノート]表示モードにしないと確認できません。
ですので、思い付いたことをササッとメモしたら、ノートとしての体裁は、[ノート]表示モードで整えます。
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ひと通りスライドを作成した後、じっくり考えながらノートを作り込んでいく方法
ノートを作るもう一つの方法が、ノート専用の[ノート]表示モードに切り替え、そこでじっくり作り込んでいく方法。
ノートは1スライド1ページとして作れるようになっているので、[ノート]表示モードでノートを作る場合には、前提としてすべてのスライドを作り終わっている必要があります。
それでは、[ノート]表示モードに切り替えてみましょう。
[表示]タブ、[プレゼンテーションの表示]グループの、[ノート]ボタンをクリックすると、
[ノート]表示モードに切り替えることができました!
ノートは1スライド1ページとなっているので、スクロールバーにある[前のスライド]や[次のスライド]ボタンをクリックすることで、前のページや次のページのノートを表示させることができます。
もし、表示が小さくて操作しづらい場合には、画面右下の[+]ボタンを使って、表示倍率を上げると、操作しやすいです。
前の章でご紹介したノートペインを使って、すでに何か入力している場合には、もちろんそれが表示されますので、それらの文字のところでクリックすれば、文中に文字カーソルを入れ、更に入力を追加することができます。
[テキストを入力]と表示されている場合には、その部分をクリックすると、文字カーソルが入り、入力できます。
必要であれば、文字を範囲選択し、太字やフォントの色などの書式設定をして、自分が見やすいノートになるよう工夫します。
ノート内の文章によっては、箇条書きなどを設定すると、更に見やすくできたりもします。
パワーポイントは、表示モードを切り替えながら使っていくソフトですので、もしノートの作成がひと段落し、またスライドの編集に戻りたいのであれば、[表示]タブ、[プレゼンテーションの表示]グループの、[標準]ボタンをクリックすれば、
[標準]表示モードに切り替えることができます。
ノートを登壇や発表の最中に使うには
作成したノートの内容は、本番の「スライドショー」実行中に使う、発表者ツールで表示されます。
ただ、発表者ツールでの表示では、ノートの文章に設定したフォントの色は表示されません。
印刷して手元に置いておきたいときには、「パワーポイントのノートを印刷」でご紹介している方法で印刷すればOKです!