「STEP2:訂正内容の入力」のページでは、「STEP1」で作成した枠に、訂正内容を入力する方法を、超便利なスゴ技を交えながらご紹介していますが、背景色が「白」以外の、言わば「色のある」印刷物用の訂正シールの場合、訂正内容を入力する際の手順が少し異なります。
訂正内容の入力
背景色が「白」以外の、言わば「色のある」印刷物に訂正シールを貼りたい場合、訂正シールにも同じ(もしくは似たような)背景色を付けたいところ。
まずは「STEP1」で作成した枠内に、訂正内容を入力していくことにしましょう!
入力するのは、1つの枠の分だけでOKです。
そして必要であれば、入力した文章に、文字の色や中央揃えなどの書式を設定していきたいのですが、この時点で設定するのは、文字の色やフォントサイズなどの文字書式だけにします。
ただし、ここでもポイントが!
文字書式の設定といえど、文字の色を「白」に設定したい場合だけは例外。
背景色が濃い印刷物の場合、文字の色を「白」にしたい場合も多いと思うのですが、この時点で文字の色を「白」に設定してしまうと、文字が見えなくなってしまい操作しづらいので、「黒」などの他の色にしておきます。
他の色の場合は、この時点で設定してしまって大丈夫です。
また、中央揃えや行間などの段落書式と、シールの背景となる色は後から設定するので、ここでは設定しません。
1つの枠の分だけ内容を作ったら、これを他の枠にも写していきましょう。
この時、コピー&貼り付けという方法もありますが、訂正シールは1片のサイズが小さいことが多いため、1枚の用紙に大量の片がある場合が多いです。
そうすると、コピー&貼り付けの操作では、貼り付け先を指定するための範囲選択の時に大変な思いをするので、別の方法で操作していきましょう。
Wordのラベル機能で作った枠は、透明な線が設定してある「表」という体裁になっています。
つまり、1つ1つの枠が、表のセルとなっているわけです。
なので、操作のための範囲選択も、表に関する範囲選択を使っていくことになります。
まずは、内容を入力したセルを選択します。
セルの選択は、選択時のマウスポインタの形がポイントですね。
「STEP1」で枠を設定した時と同じ操作を、ここで繰り返します。
[差し込み文書]タブ、[作成]グループにある、[ラベル]ボタンをクリックします。
表示されたダイアログボックスに、選択したセルの内容が表示されています。
ここで後回しにしていた、中央揃えや行間などの段落書式を設定します。
(段落書式を設定する必要が無い方は、何もせずこのまま読み進めてください。)
ダイアログボックスが表示された直後は、欄内の文字が選択された状態になっています。
もし自分で選択を解除してしまった方は、欄内の文字をドラッグでなぞって、選択し直しておきます。
選択してある文字のところならどこでもいいのでマウスポインタを合わせ、右クリック、
表示された一覧から[段落]をクリックします。
段落書式を設定するための、[段落]ダイアログボックスが表示されます。
[インデントと行間隔]タブの[配置]で、中央揃えや右揃えの設定ができます。
おなじみの中央揃えや右揃えは、リボンにあるボタンだけでなく、実はこのダイアログボックスでも設定できるわけです。
そして、必要な方は、行間やインデントもここで設定し、[OK]ボタンをクリックします。
今回の例では、中央揃えに設定してみました。
でも、この欄内できっちり中央に見えないんだけど・・・という方も多いと思うのですが、実際のシール1片の横幅で中央の位置に配置された状態が、この欄内で見えているだけのようなので、そこは気にしなくてOKです。
段落書式の設定が終わった方も、段落書式の設定をする必要がない方も、上の図のような、ダイアログボックス下部にある[新規文書]ボタンをクリックすると、1枠分の内容を、他の枠にも写すことができました!
実は、今回のようにラベルの枠をもう一度新規作成する方法で、他の枠にも内容を写す場合、1つの枠に文字書式と段落書式の両方を設定してしまってから他の枠に写すと、段落書式の設定だけ、どうしても写せないんです。
そこで、1つの枠内で最初は文字書式だけを設定し、枠を再び新規作成する時に、ダイアログボックスを使って段落書式を設定する方法を取りました。
(ただし、文字の色を「白」にする設定だけは、まだこの時点でも行いません。)
ここまでの操作を振り返ると、一番最初にWordを起動し、まっさらな文書が表示されている状態で、更にシールの枠が設定された文書を新規作成しました。
そしてその後、1つの枠の分だけ作った訂正内容を、他の枠にも写すために、更にもう一度シールの枠が設定された文書を新規作成しているので、全部で3つの文書のウィンドウがデスクトップに表示されていることになります。
「うわぁ!ウィンドウがいっぱいで訳わからん!」というパニックではなく、「新規作成を繰り返してるから、ウィンドウがいっぱいでそりゃぁ当然」という風に思っていただいて、先に進みましょう。
ここで、「STEP1」でご自分がした操作を振り返ってください。
(振り返るだけで実際に左のダイアログボックスを出す必要は無いですヨ。)
「STEP1」でシール用紙を自分でサイズ登録した方で、尚且つ、本当は「50」を超える行数のシール用紙なのに、ダイアログボックスで設定できないため、とりあえず「50」と設定している方は、番外編ではなく、通常のSTEP2のページの「行の付け足し」の章にお進みください。
それ以外の方は、下記の黄色いボックスの内容に従ってください。
まだ、背景の色の設定などが終わっていませんが、この時点で「STEP3:印刷」のページにある、試し印刷とズレの修正を終わらせてしまいます。
試し印刷とズレの修正が終わったら、本番の印刷に入る前に、このページの下の章の操作を終わらせます。
まずは、「STEP3:印刷」のページにお進みください。
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背景色をつける
この章は、「STEP3:印刷」のページにある、試し印刷とズレの修正を終わらせてから進んでください。
この時点で、試し印刷とズレの修正が終わっていますので、これからご紹介する背景色をつける作業が終わったら、すぐに本番の印刷に入ることができます。
もう間もなく完成ですので、ラストスパート、一気に行きましょう!
背景が濃い色のものを作りたかった場合、その中にある文字は「白」の場合も多いと思います。
試し印刷の前に文字の色を白くしてしまうと、何も見えなくなってしまうので後回しにしていたのですが、文字の色を「白」にしたい方は、ここで設定してしまいます。
(文字の色を「白」にしない方は、このまま読み進めてください。)
ここまでで何度かご説明していますが、Wordのラベル機能で作った枠は、透明な線が設定してある「表」という体裁になっています。
つまり、1つ1つの枠が、表のセルとなっているわけです。
というわけで、表に関する選択を使いながら設定していきましょう。
今回は、文書内にある全てのセル内の文字の色を「白」に設定したいので、表の左上にある、手裏剣のような十字マークにマウスポインタを合わせると、
マウスポインタも同じように手裏剣のような十字マークになるので、クリックすると、表全体を選択できます。
[ホーム]タブ、[フォント]グループにある、おなじみの[フォントの色]の[▼]をクリックして、一覧から「白」を選択します。
文字の色を白くしたため、何も見えなくなってしまいましたが、気にしない気にしない。
ここから背景色を設定していくのですが、今回はシールの各片となっている「セル」に色をつける方法は取りません。
セルに色をつける方法だと、印刷時に極々わずかなズレが生じてしまった時に、シールにほんのわずかな、色のついていない部分ができてしまうからです。
というわけで、表全体を覆うような「図形の四角形」を描いて代用します。
表全体を覆うような四角形を描くとなると、かなり大きい四角形を描かなければならないので、少しでも描きやすいように、画面右下の「つまみ」をドラッグするなどして、画面の表示倍率を小さくします。(倍率はテキトーで。)
(左の図では、文字の色が「白」の文書を例にしているので、文字が入力されていても見えないようになっていますが、文字の色が他の色の場合は、もちろん枠内の文字が見えています。)
文書全体を見渡せるくらいまで表示倍率を小さくしたら、
[挿入]タブの[図形]ボタンにある、[正方形/長方形]ボタンをクリックでONにします。
ただし、文字カーソルが、下の図のような表の各行の右端外れにあった場合、[図形]ボタンが押せないので、[図形]ボタンが押せない方は、それ以外のところに文字カーソルを置いてから、[図形]ボタンを押してください。
[図形]の[正方形/長方形]ボタンをクリックでONにしたら、表全体を覆うように、四角形をドラッグで描きます。
この時、表全体の大きさよりも少しだけ大きく描くようにします。
文書の余白に四角形がかかっても大丈夫ですが、かと言って、文書からはみ出ないように描きます。
描き終わったら、四角形を選択した状態で、
[描画ツール]の[書式]タブ、[図形のスタイル]グループにある、[図形の塗りつぶし]ボタンで、シールの背景色としたい色を選択します。
この時、色の一覧に好みの色が無ければ、「[その他の色]の設定」のページでご紹介している方法を参考に、色を設定してみてください。
[図形の枠線]ボタンで設定できる、図形の外枠の色は、特に影響しないので何色でも構いませんが、そもそも線自体が必要ないので「線なし」が一番オススメです。
図形の色を設定できました!
でも、このままでは、図形が文字に覆いかぶさって見えないので、文字の背後に図形がくるように設定していきます。
四角形を選択した状態で、
[描画ツール]の[書式]タブ、[配置]グループにある、[文字列の折り返し]ボタンをクリックし、
一覧から[背面]をクリックします。
図形を、文字の背後に持って行くことができました!
図形の操作のために小さくしておいた表示倍率を、画面右下の「つまみ」をドラッグするなどして、元の倍率に戻しておきます。
これで、完成です!
あとは「STEP3の「本番印刷」の章」のように、本番印刷をすれば終わりなんですが、わざわざそのページに移動してご覧いただかなくてもいい位、簡単な内容なので、このページで終わりまで解説しちゃいます。
残るは本番の印刷のみ!
もちろん、プリンターに設定する用紙がシール用紙になるだけで、印刷の方法はいつもと同じです。
これで訂正シールの完成です!
背景色のある訂正シールの場合、元の印刷物と同じ色に設定したのに、同じ色に見えないということもあると思います。
それは、用紙の紙質などが影響していますので、こればかりは仕方ないです。
寸分たがわず同じようにしなければいけないほどならば、そもそも訂正シールを使わず、印刷物自体を再印刷した方がいいですもんね(笑)。