「縦書き時の英数字の表示の違い」でご紹介しているように、Wordの縦書きの文書内では、半角で入力された英数字は、このように90度回った表示になります。
もし、「これだと読みづらくて何とかしたい!」という場合には、
こんな風に、その部分だけを横書きにして読みやすくすることができます。
「縦書きの中で横書きする」という、「縦中横」という機能です!
「たてちゅうよこ」と読みますヨ。
個人的には、何で「ちゅう」だけ音読みなんだと、しつこく思い続けております(笑)。
選択した文字だけを縦中横
では早速設定をしていきましょう。
縦中横を設定したい文字をドラッグでなぞって、
範囲選択します。
[ホーム]タブ、[段落]グループにある[拡張書式]ボタンをクリックし、
一覧から[縦中横]をクリックします。
【Word 2013・2010】
Word 2013・2010ではこのようなダイアログボックスが表示されます。
[行の幅に合わせる]にチェックを付けた状態で、[OK]ボタンをクリックしてみましょう。
【Word 2007】
Word 2007ではこのようなダイアログボックスが表示されます。
[行の幅に合わせる]にチェックを付けた状態で、[OK]ボタンをクリックしてみましょう。
【Word 2013・2010・2007】
縦中横を設定することができました!
先程のダイアログボックスで、[行の幅に合わせる]にチェックを付けていたので、行の幅に合わせて、文字の大きさが調整されています。
もし、先程のダイアログボックスで[行の幅に合わせる]のチェックを外した状態で縦中横を設定すると、
行の幅に合わせて文字の大きさが調整されないので、行間がグーンっ!って広がります。
同じ半角でも、縦中横を設定しているのが英文字なのか数字なのかの違いや、フォントサイズでも違ってくるようなのですが、だいたい半角で3文字とか4文字以上で、行間がグーンっ!って広がるようです。
なので、半角2文字(場合によっては3文字なども)までは[行の幅に合わせる]のチェックを外しても、グーンっ!とはならないようです。
チェックを付けるか付けないかは、完全にお好みです。
さて、まだまだ縦中横の設定についてご紹介したいのですが、次からの内容はWordのバージョンによって操作方法が異なります。
下記のリンクより、このページ内の該当の章へ移動してください。
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【Word 2013・2010】
- このまま、すぐ下にある次の章をご覧ください。 【Word 2007】
- 一つずつ確認しながら縦中横【Word 2007編】
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一つずつ確認しながら縦中横【Word 2013・2010編】
【Word 2013・2010】
先程ご紹介した方法は、選択した文字だけに縦中横を設定しましたが、縦中横に設定した文字が、文書内のキーワード的単語だった場合、その単語が文書内に何度か登場することも。
そういったものを、自分の目で探しながら設定していくのは大変なので、Wordさんに探してもらいながら、同時に縦中横を設定していきます。
今回は、文書内にいくつか登場する「10」という数字に縦中横を設定していくことにします。
まずは縦中横を設定したい「10」という数字なら、文書内のどこにあるものでもいいので、どれか1箇所の「10」という数字を選択します。
この時、Wordさんは、選択した文字の位置から一旦後ろに向かって、他の位置にある「10」を探し始め、最後まで探し終わると、文書をぐるっと一周回るように、また最初に戻って「10」を探します。
文書の途中から探し始めると、Wordさんが最初に戻って探し始めた時に、選択箇所を見失いがちになるので、私の場合は、文書内で一番最初に登場する「10」を選択するようにして、自分の頭が混乱しないようにしています(笑)。
[ホーム]タブ、[段落]グループにある[拡張書式]ボタンをクリックし、
一覧から[縦中横]をクリックします。
ダイアログボックスが表示されるので、[行の幅に合わせる]にチェックを付けるか付けないかはお好みで。
そして、[すべて適用]をクリックします。
すると、「今選択されている文字は縦中横に変更しますか〜?」とWordさんが聞いてくるので、変更したい場合には[変更]ボタンをクリックします。
[変更]ボタンを押したので、1箇所目の「10」に縦中横が設定されました。
更にWordさんは自動的に2箇所目の「10」を探し出し、これまた「今選択されている文字は縦中横に変更しますか〜?」と聞いてきます。
もし、「この部分は縦中横に変更したくない」という時には、[次を検索]をクリックします。
[次を検索]ボタンを押したので、2箇所目の「10」には何も変更は加えず、Wordさんは次の「10」を探し出し、またまた「今選択されている文字は縦中横に変更しますか〜?」と聞いてきます。
こうやって、Wordさんが次々に選択してくれる部分に対して、縦中横に変更したければ[変更]ボタンを、そこには変更を加えず次に行ってほしい場合には[次を検索]ボタンをクリックすることで、1つずつ確認しながら縦中横を設定していくことができます。
現在の3箇所目では[変更]ボタンを押してみることにします。
そして探し出すものが無くなると、結果を表示する、下の図のようなダイアログボックスが表示されます。
文書内に全部で3箇所ある「10」のうち、今回は1箇所だけ変更を加えなかったので、「2箇所に変更を加えたよ〜」と結果が表示されています。
[OK]ボタンをクリックします。
文書内に縦中横を設定したい部分と、そうじゃない部分が混在している時には、こんな風にして1つずつ確認しながら設定していけばいいですね。
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一気に縦中横【Word 2013・2010編】
【Word 2013・2010】
いやいや、1つずつ確認しながらなんて、そこまで丁寧にしないで、一気に縦中横にしちゃってくれ!という方法もあります。
今回も文書内の「10」という数字を縦中横に設定したいとして、操作を見ていきます。
操作方法の基本は、今までと同じです。
まずは縦中横を設定したい「10」という数字なら、文書内のどこにあるものでもいいので、どれか1箇所の「10」という数字を選択します。
前の章のように、設定するかどうかを1つずつ確認しながら操作する時には、Wordさんは選択した文字の位置から一旦後ろに向かって「10」を探していき、最後まで探したら、また最初に戻って探してくれるので、選択箇所を見失わないよう、私の場合はなるべく、文書内で一番最初に登場する「10」を選択していたわけですが、文書内のすべての「10」に設定したい場合には、一瞬で一気に設定されるため、「見失う」という感覚さえありません。
なので、何も気にせず、文書内のどこかの「10」を選択すればいいわけですが、「こっちの場合はこうして、でもこの場合はこれ」みたいな方法で覚えるのは大変なので、私はこの場合も、一番最初に登場する「10」を選ぶようにしております。
[ホーム]タブ、[段落]グループにある[拡張書式]ボタンをクリックし、一覧から[縦中横]をクリックします。
ダイアログボックスが表示されるので、[行の幅に合わせる]にチェックを付けるか付けないかはお好みで。
そして、[すべて適用]をクリックします。
今度は「一気に縦中横にしちゃってくれ!」なので、[すべて変更]をクリックすると、
変更した結果が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
文書内の全ての「10」を、縦中横に変更しました!
さてここで、縦中横の操作で一番大切なのは、最初に縦中横に設定したい文字を範囲選択するということ。
今回は「10」という数字を選択したので、文書内の全ての「10」に縦中横を設定することができました。
でも、逆を言ってしまえば、選択したのは「10」なので、縦中横が設定されるのは、文書内の「10」だけです。
いくら半角の英数字と言えども、最初に範囲選択していない「300」や「98」という文字には当然のことながら縦中横は設定されません。
これらにも設定したければ、それぞれ範囲選択して縦中横を設定していく必要がありますヨ。
これで一通りの設定方法をご紹介しました。
次は縦中横の解除方法もご紹介しますので、「縦中横の解除」の章へお進みください。
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一つずつ確認しながら縦中横【Word 2007編】
【Word 2007】
文書内に縦中横に設定したい半角英数字が複数ある場合、それらを自分の目で探しながら設定していくのは大変なので、Wordさんに探してもらいながら、同時に縦中横を設定していきます。
まずは縦中横を設定したい文字なら、文書内のどこにあるものでもいいので、どれか1箇所を範囲選択します。
この時、Wordさんは、この後に指定する文字数に該当するものを、範囲選択した文字の位置から一旦後ろに向かって探し始め、文書の最後まで探し終わると、文書をぐるっと一周回るように、また最初に戻って探します。
文書の途中から探し始めると、Wordさんが文書の最初に戻って探し始めた時に、選択箇所を見失いがちになるので、私の場合は、縦中横に設定したい文字の中でも、文書内で一番最初に登場するものを選択するようにして、自分の頭が混乱しないようにしています(笑)。
[ホーム]タブ、[段落]グループにある[拡張書式]ボタンをクリックし、
一覧から[縦中横]をクリックします。
ダイアログボックスが表示されるので、[行の幅に合わせる]にチェックを付けるか付けないかはお好みで。
そして、[すべて変更]をクリックします。
範囲選択しておいた文字に縦中横が設定され、更に、下の図のようなダイアログボックスが表示されます。
今回は設定を行いたいので[設定]を選択し、その左で何文字以内の半角英数字を縦中横に設定したいか、文字数を設定します。
[次を検索]ボタンをクリックすると、
Wordさんは、先ほど設定した文字数以内の半角英数字を探し出し、自動的に範囲選択してくれます。
そして、「今選択している文字に縦中横を設定してもいいですか〜?」と聞いてくるので、設定したい場合には[はい]ボタンをクリックします。
[はい]ボタンを押したので、その文字に縦中横が設定されました。
更にWordさんは自動的に次の該当文字を探し出し、これまた「今選択している文字に縦中横を設定してもいいですか〜?」と聞いてきます。
もし、「この部分は縦中横に設定したくない」という時には、[いいえ]をクリックします。
[いいえ]ボタンを押したので、そこには設定は加えず、Wordさんは次の該当文字を探し出し、またまた「今選択している文字に縦中横を設定してもいいですか〜?」と聞いてきます。
こうやって、Wordさんが次々に選択してくれる部分に対して、縦中横に設定したければ[はい]ボタンを、設定したくない場合には[いいえ]ボタンをクリックすることで、1つずつ確認しながら縦中横を設定していくことができます。
今回は、残りの該当文字には、全て[はい]ボタンを押してみることにします。
そして探し出すものが無くなると、結果を表示する、下の図のようなダイアログボックスが表示されます。
今回は、該当箇所となる2文字以内の半角英数字が、文書内に全部で5箇所あったのですが、最初に自分で範囲選択して設定した1箇所目はカウントに含まれないようです。
(カウントされるのはWordさんが自動的に探し出してくれたところのようなので、最初に自分で範囲選択した1箇所目はカウントされないようです。)
というわけで、全5箇所の該当文字のうち、最初の1箇所目を除いて、更に今回は1箇所だけ変更を加えなかったので、「3箇所に変更を加えたよ〜」と結果が表示されています。
そして、もう一度最初から検索し直しますか?と聞かれています。
文書の途中から範囲選択してスタートした場合には、その前が検索対象に含まれていないので[はい]をクリックして最初から検索し直せばいいわけですが、今回は縦中横に設定したい、最初の英数字を範囲選択して設定を開始していますので、最初から検索し直す必要はありません。
[いいえ]をクリックします。
最後にもう一度結果が表示されたダイアログボックスが出るので、[OK]ボタンをクリックします。
今回は、文書内の2文字以内の半角英数字をWordさんに探し出してもらいながら、縦中横を設定しました。
1箇所だけ「いいえ」をクリックしたので、そこには設定されていません。
そして、文書内には、「300」という英数字が存在しますが、これは2文字以内ではないため、検索から除外されていたわけですね。
(ちなみに、「OFF」という文字は、このページの一番最初で、単独で設定したものなので、ここでは関係ありません。)
文書内に縦中横を設定したい部分と、そうじゃない部分が混在している時には、こんな風にして1つずつ確認しながら設定する方法が便利です。
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一気に縦中横【Word 2007編】
【Word 2007】
いやいや、1つずつ確認しながらなんて、そこまで丁寧にしないで、一気に縦中横にしちゃってくれ!という方法もあります。
まずは縦中横を設定したい文字なら、文書内のどこにあるものでもいいので、どれか1箇所を範囲選択します。
この時、前の章同様、Wordさんは、この後に指定する文字数に該当するものを、範囲選択した文字の位置から一旦後ろに向かって探し始め、文書の最後まで探し終わると、文書をぐるっと一周回るように、また最初に戻って探します。
文書の途中から探し始めると、Wordさんが文書の最初に戻って探そうとした時に、頭が混乱しがちになるので、私の場合は、縦中横に設定したい文字の中でも、やはり文書内で一番最初に登場するものを選択するようにして、自分の頭が混乱しないようにしています(笑)。
[ホーム]タブ、[段落]グループにある[拡張書式]ボタンをクリックし、一覧から[縦中横]をクリックします。
ダイアログボックスが表示されるので、[行の幅に合わせる]にチェックを付けるか付けないかはお好みで。
そして、[すべて変更]をクリックします。
今回は設定を行いたいので[設定]を選択し、その左で何文字以内の半角英数字を縦中横に設定したいか、文字数を設定します。
[次を検索]ボタンをクリックすると、
先程までと同じダイアログボックスが表示されますが、今度は「一気に縦中横にしちゃってくれ!」なので、[すべて設定]をクリックします。
該当の文字に縦中横が設定され、結果を表示する、下の図のようなダイアログボックスが表示されます。
今回は、該当箇所となる2文字以内の半角英数字が、文書内に全部で5箇所あったのですが、最初に自分で範囲選択して設定した1箇所目はカウントに含まれないようです。
そして、もう一度最初から検索し直しますか?と聞かれますが、今回は縦中横に設定したい、最初の英数字を範囲選択して設定を開始していますので、最初から検索し直す必要はありません。
[いいえ]をクリックします。
最後にもう一度結果が表示されたダイアログボックスが出るので、[OK]ボタンをクリックします。
縦中横の解除
縦中横を解除したい場合には、まず、縦中横を解除したい文字をドラッグでなぞって範囲選択します。
この時、範囲選択しようとしている部分は、あくまでも縦書きの文章の一部分なので、範囲選択でのドラッグの方向は、左右方向ではなく、図のような上下方向となります。
範囲選択したら、解除の時も使うボタンは設定の時と同じ。
[ホーム]タブ、[段落]グループにある[拡張書式]ボタンをクリックし、一覧から[縦中横]をクリックします。
この先の操作は、バージョンごとに違うので別々に記載していますが、それほど長い文章ではないので、章を分けて書いていません。
このまま順に目で追っていただいて、該当のバージョンの分をお読みください。
【Word 2013・2010】
ダイアログボックスが表示されます。
範囲選択している文字だけを解除したい場合には[解除]ボタンを、
選択した文字と同じものを、文書内から探し出し、1つずつ確認しながら解除したり、または一気に解除する場合には[すべて解除]ボタンをクリックします。
[すべて解除]ボタンを押した後には、このようなダイアログボックスが表示されます。
1つずつ確認しながら解除したい場合には、[変更]ボタンと[次を検索]ボタンを使いながら解除していきます。
1つずつ確認することなく、一気に解除したい場合には、[すべて変更]ボタンをクリックします。
[変更]、[次を検索]、[すべて変更]、いずれのボタンも、考え方は設定の時と同じです。
さぁこれで、設定と解除、両方をご紹介できました。
最後にちょっとした豆知識がありますので、「縦中横は半角の英数字だけではない」の章へお進みください。
【Word 2007】
ダイアログボックスが表示されます。
範囲選択している文字だけを解除したい場合には[解除]ボタンをクリックします。
この後で指定する文字数以内の半角英数字を文書内から探し出し、1つずつ確認しながら解除したり、または一気に解除する場合には[すべて変更]ボタンをクリックします。
[すべて変更]ボタンを押した場合には、その後に下の図のようなダイアログボックスが表示されます。
今回は解除を行いたいので[解除]を選択し、その左で何文字以内の縦中横を解除したいのか、文字数を設定します。
[次を検索]ボタンをクリックします。
1つずつ確認しながら解除したい場合には、[はい]ボタンと[いいえ]ボタンを使いながら解除していきます。
1つずつ確認することなく、一気に解除したい場合には、[すべて解除]ボタンをクリックします。
[はい]、[いいえ]、[すべて解除]、いずれのボタンも、考え方は設定の時と同じです。
縦中横は半角の英数字だけではない
ここまで、Wordの縦書きの文書内では、半角の英数字が90度回った表示になるため、これを読みやすくするためにこんな機能がありますヨということで、縦中横をご紹介してきました。
でも、実は縦中横は、普通の漢字やひらがなにも設定することができます。
縦中横を設定したい文字を範囲選択して、
ここまでの章でご紹介した方のと全く同じ方法で設定するだけ。
漢字やひらがなに設定することは、あまり無いとは思いますが、一応ご紹介だけしてみました。
【Word 2007】
Word 2007では、1つずつ確認しながら設定する方法、一気に設定する方法、共に「○文字以内の半角英数字」を前提としてWordさんが探し出すため、漢字やひらがなには、1箇所ずつ範囲選択して設定していくことになります。