A4番地からD8番地と同じような表の体裁がいくつか欲しい時、いちいちイチから作っていたのではとっても大変!
そんな時には、A4番地からD8番地までの表をコピーして、使いまわしていけば簡単ですヨ。
まずはコピーしたい表の部分を範囲選択します。
今回はA4からD8番地までの表をコピーしたいので、A4からD8番地までを範囲選択します。
範囲選択しているセルのところならどこでもいいのでマウスポインタを合わせ、
右クリック、[コピー]をクリックします。
範囲選択したところで右クリックすることで、Excelさんが「こんなことやりたいんじゃない?」と一覧を出してくれるので、その一覧の中から[コピー]を選んだ、というわけです。
ちゃんとコピーしたよ、という合図で、コピーした表の周りを、「アリの行列」的なものがグルグルと走っています(笑)。
次に、コピーした表を、どこに持っていきたいかを指定します。
今回は、A12番地を先頭とする箇所に持っていきたいので、A12番地を選択します。
持っていく先を指定する時には、表の大きさのセルの分だけ範囲選択するような面倒なことをしなくても、先頭のセルだけ指定すればOKですヨ。
【Excel 2013・2010】
選択した先頭のセルのところで右クリックすると、またもやExcelさんが一覧を出してくれます。
[貼り付けのオプション]では、「コピーした表の情報すべてを持っていきますか、それとも一部の情報だけ持っていきますか」という風に、種類が選べます。
それぞれの違いについては、別の機会に詳しくご説明しますので、今回は、一番ノーマルな[貼り付け]をクリックします。
下図は Excel 2010の[貼り付け]。
ちなみに、Excel 2013・2010では、[貼り付け]ボタンをすぐにクリックせずに、ボタンにマウスポインタを合わせるだけで(クリックではなく「合わせる」)、ちょっと待っていると、「貼り付け後はこんな感じになりますよ〜」と、貼り付けた後の状態が画面に表示されます。
実際の操作の前に確認できるわけですね。
このプレビューで確認して「これで良し!」と思ってからクリックすれば、クリックして初めて[貼り付け]が行われるので、前もって確認している分、確実に操作を完了できる、というわけです。
【Excel 2007】
選択した先頭のセルのところで右クリックすると、またもやExcelさんが一覧を出してくれるので、[貼り付け]をクリックします。
【Excel 2013・2010・2007】
コピーした表を持ってくることができました!
でも、まだ「アリの行列」が走っています!(笑)
この「アリの行列」が走っている間は、続けて貼り付け先を指定できるので、もし別の箇所にも同じ表を使いまわしたいのであれば、このまま引き続き、どこに持っていきたいのか、指定を行います。
今回は、A20番地を先頭とする箇所にも、コピーした表を持っていきたいので、A20番地を選択後、
同様に、選択したA20番地のところで右クリック、[貼り付け]をクリックすると、
A20番地を先頭とした箇所にも、続けてコピーした表を持ってくることができました!
でも! やっぱりまだ「アリの行列」は走り続けております!(笑)
「アリの行列」が走っている間は、コピーが有効になっているので、連続して[貼り付け]の操作が行えます。
むしろ、「もうコピーしないよん」という時には、[Esc]キーを押すと、「アリの行列」が消えます。
ちなみに「もうコピーしないよん」という[Esc]キーの合図は、「もう一生コピーできませんよ」という重たいお知らせではありませんので(笑)、またコピーしたければ、最初の「範囲選択して[コピー]」の手順からやり始めればいいだけです。
さぁ、この一連のコピーの操作を、Be Cool Usersおなじみの「セリフ」にすると、
「これをコピって、ここに貼る」。
これを | コピーしたい表を範囲選択 |
---|---|
コピって | 右クリック−[コピー] |
ここに | 持っていき先の先頭のセルを選択 |
貼る | 右クリック−[貼り付け] |
そして、「アリの行列」が走り続けている間は、連続して貼り付けができますので、もっと言うと、
「これをコピって、ここに貼る、ここにも貼る、ここにも貼る・・・」。
これを | コピーしたい表を範囲選択 |
---|---|
コピって | 右クリック−[コピー] |
ここに | 持っていき先の先頭のセルを選択 |
貼る | 右クリック−[貼り付け] |
ここにも | 引き続き、他の持っていき先の先頭のセルを選択 |
貼る | 右クリック−[貼り付け] |
ここにも | 引き続き、他の持っていき先の先頭のセルを選択 |
貼る | 右クリック−[貼り付け] |
となります!
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Excelさんステキ!
さて、コピー元となった表のD列には数式が入力されています。
試しに「中央区の無回答数」にあたる、D5番地を選択した状態で数式バーを見ると、このセルにどんな数式が入っているのか確認できます。
「=B5-C5」という数式が入っていることが分かります。
さて、コピーした表を貼り付けた、2つ目、3つ目の表で、同じく「中央区の無回答数」にあたるセルを選択し、数式バーでそのセルの中身を確認してみましょう。
表をコピーしたわけですから、コピー元と全く同じ「=B5-C5」という数式が入っていると思いきや・・・
2つ目の表では、「=B13-C13」、
3つ目の表では、「=B21-C21」と、自動的に数式が変わっています!
これは「数式がずれる!数式のコピーに欠かせない相対参照の仕組み」でもご紹介していますが、今回コピー元となったD5番地に入力されていた数式は、「=B5-C5」という数式でした。
でも、Excelさんはその数式の裏で、「この数式が入っているセルの、2つ左隣のセルから1つ左隣のセルの値を引く」と考えているため、貼り付け先の2つ目、3つ目の表でも、同様に「この数式が入っているセルの、2つ左隣のセルから1つ左隣のセルの値を引く」という考えが働き、「=B13-C13」、「=B21-C21」という風に、自動的に数式が変わってくれたというわけです。
これのおかげで、表をコピーした後、貼り付け先の数式をいちいち直す必要も無いので、すぐに表が機能してくれます!
Excelさんステキ!(笑)
さて、こんな風に、貼り付け先の2つ目、3つ目の表でも、数式がちゃんと機能してくれているので、2つ目、3つ目の表のデータを消したり修正したりする時には、どこを消して、どこをそのままにしておくのか考えながら作業しなければなりません。
例えば、B列の「調査総数」は毎回同じなので変わらない、というのであれば、データをそのまま残しておき、各回でデータが変わる、C列の「回答数」欄だけのデータを消したり、入力し直したりすればいいだけになります。
もちろん、D列の「無回答数」は数式が入っているわけですから、消しちゃったら意味ないですよね(笑)。
いやいや、、B列の「調査総数」も、各回で変わるんだよ、というのであれば、B列の「調査総数」とC列の「回答数」欄の両方の、データを消したり、入力をし直したりすることになります。
くどいようですが(笑)、D列の「無回答数」は数式が入っているわけですから、消しちゃったら意味ないですよね。
こんな風にして、貼り付けた先の表の、どの部分を変更すればいいだけなのか、ということを考えながら操作して、なるべく手っ取り早く作業が終わるようにしていきたいですね。
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セルの移動
練習ファイルを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして、「Sheet2」に切り替えてください。
先程は表をコピーしましたが、今度は「コピー」ではなく、表自体の場所をただ「移動」したい、といった時の方法をご紹介します。
今回は、左のような、B5番地からE9番地までの表を移動してみます。
まずは移動したい表を範囲選択します。
今回はB5からE9番地までの表を移動したいので、B5からE9番地までを範囲選択します。
範囲選択しているセルのところならどこでもいいのでマウスポインタを合わせ、
右クリック、[切り取り]をクリックします。
表の周りを、おなじみ「アリの行列」がグルグル走ります(笑)。
この表を、どこに移動したいのかを指定します。
今回は、A2番地を先頭とする箇所に持っていきたいので、A2番地を選択します。
コピーの時と同じで、持っていく先を指定する時には、表の大きさのセルの分だけ範囲選択するような面倒なことをしなくても、先頭のセルだけ指定すればOKですヨ。
選択した先頭のセルのところで右クリック、[貼り付け]をクリックします。
【Excel 2013・2010】
ちなみに、コピーの時は、貼り付けの種類を色々と選べたのですが、移動の時は、[貼り付け]しか選べないようになっています。
表を、A2番地を先頭とする箇所に移動することができました!
この移動の操作を、またもやBe Cool Usersおなじみの「セリフ」にすると、
「これを切って、ここに貼る」。
これを | 移動したい表を範囲選択 |
---|---|
切って | 右クリック−[切り取り] |
ここに | 持っていき先の先頭のセルを選択 |
貼る | 右クリック−[貼り付け] |
となります!
コピーの時は、[Esc]キーを押すまでコピーが有効だったので、「ここに貼る、ここにも貼る、ここにも貼る・・・」と、連続して[貼り付け]できたのですが、今回のような移動の場合には、貼った後に自動的に「アリの行列」か解除されるので、自分で[Esc]キーを押して、「アリの行列」を解除する必要がありません。
なので、「ここに貼る、ここにも貼る、ここにも貼る・・・」ということはなく、移動したらそれで操作完了です。