日付を入力したら####（シャープ）がたくさん表示された！

実はこれ、Excelさんからのメッセージ。
では一体、何のメッセージなのかを、確認していくことにしましょう！
練習ファイルを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして、Sheet2に切り替えてください。

この表のB列には日付が入力されています。
試しに、このB列の列幅を狭くしてみます。
B列の、列番号の右側境界線にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが両矢印の形になったら、左にドラッグすると、

列幅を狭くすることができます。
すると！
その列幅でも表示できる日付は、ちゃんと表示されていますが、その列幅で表示できない日付のセルには、####と、シャープがたくさん表示されてしまいました！

ですので、日付を入力して、シャープがたくさん表示されてしまったら、列幅を広げれば良いことになります。

それでは、新しく追加したシートのA1番地に日付を入力してみます。
「2020/10/29」と入力すると、列幅がちょっぴり足りないことが分かります。
でも、［Enter］キーで入力を確定すると、

列幅が自動的に広がり、日付もちゃんと表示されています。

今度は、B列にも日付を入力してみたいのですが、その前にB列の列幅を少しだけ狭くしてみます。
B列の、列番号の右側境界線にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが両矢印の形になったら、少しだけ左にドラッグして、

列幅を狭くします。

さぁ、少しだけ列幅が狭くなったB列の、B1番地に日付を入力してみましょう。
B1番地を選択し、

先ほどと同様に「2020/10/29」と入力して、［Enter］キーで入力を確定すると、

今度はシャープがたくさん表示されてしまいました！

同じ日付を入力したにも関わらず、A列に入力したときには、列幅が自動的に広がり、きちんと日付が表示されましたが、B列に入力したときにはシャープが表示されてしまいました。
もう理由はお分かりですね？

列幅に手を加えていない列に日付を入力し、その列幅が足りないときには、Excelさんは自動で列幅を広げて、日付がちゃんと見えるよう調整してくれます。

ですが、人間が予め列幅に手を加えていた場合には、Excelさんはあくまでも人間の操作を尊重してくれるので、自動で列幅を広げてくれることはありません。
そこで、「列幅が足りてないよ」という合図で、シャープをいっぱい表示してくれる、というわけなんです。

というわけで、対応方法としては、列幅を広げればいいことになりますが、

もし、列幅を広げたくない場合には、現在の幅でセル内の日付が表示できるよう、フォントサイズを小さくすればよいことになります。
手動で何ptと設定する以外に、

自動で文字の大きさを調整してくれる、［セルの書式設定］ダイアログボックスの［配置］タブにある、［縮小して全体を表示する］を使って設定する方法があります。
［縮小して全体を表示する］については、「セルの書式設定 ちょっぴり前進（配置編）」の、「文字をちょうど良く小さく」の章で詳しくご紹介しています。

また、それ以外にも、日付の見せ方として、あまり幅を必要としないで済むよう、日付を短く見せてくれる表示形式を選ぶ、という方法もあります。
表示形式については、「セルの書式設定 基本のキ（表示形式編）」や、「セルの書式設定 ちょっぴり前進（表示形式編）」で詳しくご説明しています。