「セルの書式設定 基本のキ(配置編)」の続きです。
今回は下図のような表を、更に見やすくしていきます。
ここでも大切なポイントは、やっぱりフォント編、罫線編、色編、配置編の時と同じです!
ここに(範囲選択)
コレする(ボタンなどを押して書式設定)
パーセントスタイル
まずは本題に入る前に、D15番地に出席率を求めます。
出席率は、「実際の出席数は、総人数に対してどれ位の割合か?」ですから、「出席数÷総人数」となります。
というわけで、D15番地に、「=D14/D13」という数式を入力しました。
でもそういえば・・・こういう割合をパーセンテージで表示したければ、更に100を掛けろって、小学校で習ったような・・・
でも!Excelではそんな必要はありません!
割り算だけでOKで、更に100を掛ける必要はありません。
この割り算の数式を入力したD15番地を選択した状態で、[ホーム]タブ、[数値]グループの[パーセントスタイル]ボタンをクリックすると、
パーセント表示になりました!
今は小数点以下が見えないようになっているので、[小数点以下の表示桁数を増やす]ボタンをクリックすると、
小数点以下 1桁目が見えるようになりました。
更にもう一度このボタンを押すと、更にもう1桁見えるようになります。
押した分だけ、小数点以下の桁数を増やして見せるようにできるわけです。
今度は、[小数点以下の表示桁数を減らす]ボタンをクリックすると、
小数点以下の桁数が減ります。
これらのボタンで、小数点以下 何桁まで見せたいかを、自分の好みに合わせて設定していくわけです。
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通貨表示形式と桁区切りスタイル
今度は、B6番地からD8番地までと、B10からD11番地までのセルを範囲選択します。
これらのセルには数字が入っているわけですが、これらをもう少し分かりやすく見えるように設定してみます。
まずは、[通貨表示形式]ボタンを使ってみたいと思うのですが、このボタンは、お札にコインがジャラジャラ(私にはそう見える)という絵柄の部分と、[▼]の2部構成になっているボタンです。
このボタンの、絵柄の部分をクリックすると、
数字に「¥」マークと3桁区切りのカンマが表示されて、数字が読みやすくなりました!
ちなみに、[通貨表示形式]ボタンの[▼]をクリックした場合は、どこの国の通貨表示形式にするかが選べます。
さてここで、B6番地のセルだけを選択してみましょう。
選択したセルの内容は、数式バーに表示されます。
数式バーを見ると、このB6番地に入力されているデータは数字だけだということが分かります。
けして、「¥」マークと3桁区切りのカンマが直接入力されているわけではありません。
ただの数字に、[通貨表示形式]を設定することで、「¥」マークと3桁区切りのカンマを見かけ上に表示して、数字を読みやすくしているだけです。
なので、このセルの数字を、別の数字に修正したい、という場合も、このセルには「¥」マークと3桁区切りのカンマが直接入力されているわけではないので、例えば「2500」のように数字だけを入力すればいいわけです。
「エクセルで数字と文字の入力 〜案外知らないExcel入力の基本〜」で、「数字を入力するときは、三桁区切りのカンマを入力しない」と解説していた理由がコレなわけですね。
ではもう一度、B6番地からD8番地までと、B10からD11番地までのセルを範囲選択しましょう。
今度は[桁区切りスタイル]ボタンをクリックします。
選択したセルが、3桁区切りのカンマだけの見かけになりました。
[桁区切りスタイル]ボタンをを使って、3桁区切りのカンマだけの見かけにするのか、それとも先程の[通貨表示形式]ボタンで「¥」マークと3桁区切りカンマの両方の見かけにするのかは、お好みで。
さて今回は、[通貨表示形式]や[桁区切りスタイル]を、B6番地からD8番地までと、B10からD11番地までのセルに設定しています。
でも、この範囲のセルの中には、3桁区切りのカンマを必要としない、千の位までいっていない数字があったりします。
「どうして千の位までいっていない数字のセルにも設定しているのか?」
という風に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かに、全く千の位に到達することは無い!というセルには設定する必要はありませんが、今回の範囲のセルは、周囲の数字を見ても分かるように、いつ数字の訂正が入って千の位に到達するかもしれません。
なので、予め設定しておくことで、後から設定する手間を省いているわけですね。
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[標準]表示形式
今回は、様々なボタンを使って、セル内のデータを読みやすくするための「見かけ」を設定してきました。
今度は逆に、見かけを何も設定していない時の状態にすることもできます。
B6番地からD8番地までと、B10からD11番地までのセルが選択された状態で、
下の図の、[▼]ボタンをクリックし、
[標準]をクリックで選択すると・・・
見かけを何も設定していない時の状態にすることができました!
日付形式
今度は、A2番地に「5月21日」という日付を入力したいのですが、日付の入力にはスラッシュを使って入力するお作法がありましたね。
お作法にのっとって「5/21」と、月日だけ入力すると、Excelは「今年(入力した年)の5月21日」と判断してデータを入力するけれど、見かけ上は「5月21日」という風に、年は表示されず月日だけが見える状態になります。
でも、年も表示された方が分かりやすいなぁという時には、セルには既に「今年(入力した年)の5月21日」というデータが入力されていて、見かけ上、年が見えないようになっているだけですから、その見かけを変えればいいだけ。
A2番地を選択後、下の図の、[▼]ボタンをクリックし、
一覧から[短い日付形式]か、[長い日付形式]のどちらかをクリックで選択すればOK!
今回は[長い日付形式]を選択してみます。
日付の見かけを変更することができました!
「素」と「見かけ」
再度、B6番地からD8番地までと、B10からD11番地までのセルに、[通貨表示形式]を設定してから先に進みましょう。
Excelには「素(素顔)」と「見かけ」という考え方があります。
「素」の状態は、数式バーで確認できます。
その「素」に若干の化粧をして、「見かけ」を整えることができます。
左の図なら、B6番地を選択した時に、数式バーに表示される「1619」というデータが「素」、でもB6番地は、「¥」マークと3桁区切りのカンマという「見かけ」が設定されて読みやすくなっています。
Excelの「素」と「見かけ」の関係は、女性の化粧に似ています。
女性には素顔があり、その素顔に化粧をすることで、見かけを整えます(笑)。
その化粧にも、「お嬢様風メイク」や「キャリア風メイク」など、いろんな化粧の仕方があります。
Excelもそれと同じで、今回ご紹介したような様々な化粧の仕方があり、その化粧で見かけを整え、データという「素」を、より良く、読みやすく見せるわけです。
この「見かけ」のことを、Excelでは「表示形式」といいます。