セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)

解説記事内の画像はExcel 2013のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2013, 2010, 2007
Excel 2013・2010・2007用 練習ファイル
(format-cells-number02.xlsx  11.0KB)
セルの書式設定 ちょっぴり前進(塗りつぶし編)」の続きの方は、そこで最後まで操作した練習ファイルをそのまま使えます。

セルに入力した「データ」を、見やすくするために「飾り付け」することを、「書式設定」と言います。
セルの書式設定 基本のキ(表示形式編)」では、セルに入力したデータを読みやすくするための書式設定、「表示形式」についてご紹介しました。
今回は、下のような表を使って、表示形式のテクニックをもう一歩前進させたいと思います!
セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-01

今回の操作は、
エクセルで数字と文字の入力 〜案外知らないExcel入力の基本〜
日付入力の「お作法」
セルの書式設定 基本のキ(表示形式編)
をお読みいただいていることを前提として進めていきますので、まだの方は最初にご覧ください。

パーセントの表示形式

下の図のF列にある、「前年比」の欄に、「今年の購入額は、前年の購入額に比べて、どれ位の割合か」という前年比を計算させてみたいと思います。
まずは「前年比」欄の先頭のセル、F4番地を選択し、「今年購入額 ÷ 前年購入額」に相当する数式、「=E4/D4」を入力し、[Enter]キーで確定します。
セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-02

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-03 数式を入力したF4番地を再度選択し、オートフィルをかけると、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-04 F列の他のセルにも、数式を入れることができました!

さて、こういった数字をパーセントの状態で見せるために、「セルの書式設定 基本のキ(表示形式編)」で使ったのが、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-05 [ホーム]タブの[数値]グループにある、下の図の[パーセントスタイル]ボタンでした。
そして更に、小数点以下を何桁まで見せるようにするかを調整するのが、同じく下の図の[小数点以下の表示桁数を増やす]、[小数点以下の表示桁数を減らす]ボタンでした。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-06

(練習用データで、リボンの[パーセントスタイル]ボタンや[小数点以下の表示桁数を増やす]、[小数点以下の表示桁数を減らす]ボタンを使って、操作の確認をしてみた方は、[元に戻す]ボタンで設定する前の状態に戻しておいてください。)

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-07 セルに入力されたデータの見栄えを整えるためには、リボンにある こういったボタンを使う以外に、実はもう1つ別の方法があります。

まずはパーセント表示にしたいセルを範囲選択し、範囲選択したセルだったらどのセルのところでもいいので右クリック

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-08 [セルの書式設定]をクリックします。

範囲選択したところで右クリックすることによって、Excelさんは「今からこんなことしたいんじゃない?」と、その範囲選択した箇所に見合った作業の一覧を表示してくれます。
そして、「書式設定」とは「飾り付け」のこと。
これから、セルの見栄えを整えるという飾り付けをしたかったので、Excelさんが表示してくれた一覧から[セルの書式設定]をクリックで選択した、というわけです。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-09 セルへの飾り付けをあれこれとできてしまう[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。

今回は、セル内のデータの「見せ方・表示の仕方」を設定したいので、[表示形式]タブをクリックで選択します。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-10 [分類]欄では、データをどんな表示の仕方で見せたいのか、一覧から選択できるようになっています。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-11 既定では、セルの表示形式は「標準」になっています。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-12 今回はパーセント表示にしたいので、[分類]欄で「パーセンテージ」をクリックで選択し、その右側の[小数点以下の桁数]のところで、小数点以下を何桁まで表示させたいかを指定します。
今回は、小数点以下1桁まで見えるよう、[桁数]を「1」に指定します。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-13 [サンプル]欄を見ると、「この指定を有効にすると、データはこんな風に見えますよ〜」というのが表示されるので、それで良ければ、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-14 パーセント表示で、なおかつ小数点以下1桁まで見えるように設定することができました!

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通貨の表示形式

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-05 [ホーム]タブの[数値]グループにある、下の図の[通貨表示形式]ボタンや[桁区切りスタイル]ボタンを使うことで、3桁区切りのカンマを表示させ、数字を読みやすくすることができました。
[通貨表示形式]ボタンは、更に「¥」のような通貨記号も数字の先頭に表示させることができました。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-15

(練習用データで、リボンの[通貨表示形式]ボタンや[桁区切りスタイル]ボタンを使って、操作の確認をしてみた方は、[元に戻す]ボタンで設定する前の状態に戻しておいてください。)

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-16 もちろん、これもダイアログボックスで設定する方法があります。

まずは、通貨表示にしたいセルを範囲選択します。
今回は、「前年購入額」と「今年購入額」の数値が入力されている、D4からE8番地を範囲選択し、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-17 範囲選択したセルだったらどのセルのところでもいいので右クリック

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-18 [セルの書式設定]をクリックします。

[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されるので、先ほど同様、データの「見せ方・表示の仕方」を設定したいので、[表示形式]タブを選択します。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-19 [分類]で「通貨」を選択し、その右側で[小数点以下の桁数]を指定します。
今回は、小数点以下は見せなくていいので「0」でOK。

その下の[記号]では、「¥」マークを付けたいのか「$」マークを付けたいのかなど、数字の先頭に付けたい通貨記号を選択します。
今回は「¥」マークを選択します。

更に、[負の数の表示形式]では、この表示形式を設定した範囲に、もしマイナスの数字が入力されることがあったら、そのマイナスの数字はどのように表示したいのかを選択します。

マイナスの数字を括弧で囲んで表示したいのか、それとも数字の前に「−」を付けて表示したいのか、といったことを選んでいきます。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-20 ちなみに規定で選択されている左の図のものと、その下にある赤字のものとの違いがこの状態では分かりづらいのですが、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-21 現在選択されているもの以外のものを選択すると、反転が解除されるので、どういったものなのか分かりやすいと思います。
マイナスの数字を黒で表示するのか、赤で表示するのかというのも選べるようになっているわけです。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-22 今回の[負の数の表示形式]は、数字の前に「−」が表示され、なおかつマイナスの数字も黒で表示されるものを選択します。

ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-23 通貨表示にすることができました!

指定した通貨記号(今回は¥)が数字の頭に付き、更に3桁区切りのカンマが自動的に付いて、数字がグッと読みやすくなりました!

今回は、通貨表示の設定にどんなものがあるのかを見ていただくために[負の数の表示形式]についても触れましたが、今回の表のように、元々設定するセル範囲にマイナスの数字が入る可能性が無い場合には、[負の数の表示形式]についてはどれを選択すべきか悩むことはせず、既定値のままでいいと思いますヨ。

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標準表示形式

ここまで、パーセントの表示形式や、通貨の表示形式を設定してきましたが、それらが設定される前の表示に戻したい場合、どうすればいいのでしょうか?
このページの最初の方でもちょい出ししましたが(笑)、Excelでは既定の表示形式が「標準」というものになっています。
というわけで、パーセントの表示形式や、通貨の表示形式を設定してみたものの、それらが設定される前の表示に戻したい場合は、表示形式を「標準」にすればいい!ということになります。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-23 では実際に操作して見てみましょう。

先ほど通貨の表示形式を設定したD4からE8番地を範囲選択後、範囲選択したところで右クリック、[セルの書式設定]をクリックします。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-24 [表示形式]タブの[分類]欄から、「標準」をクリックで選択し、[OK]ボタンをクリックすると・・・

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-16 通貨の表示形式を設定する前の状態、つまり既定の表示形式である「標準」の見栄えになりました!

ちなみになんですが、日付データだけは、「標準」の表示形式にすると「あれれ?何これ?」ってなことになります。
これについては、別の機会にご説明しますので、今のところは「そういえば、そんなことが書いてあったな」程度で、心のどこかに置いておいて頂ければOKです。

(練習用データで、日付が入力されているセルに「標準」を設定して、実験してみちゃった方は(笑)、[元に戻す]ボタンで設定する前の状態に戻しておいてください。)

数値の表示形式

先ほどの通貨の表示形式では、数字の先頭に「¥」などの通貨記号が付くわけですが、お金に関する数字じゃない時、そしてお金に関する数字の時でも、通貨記号を付けたくない、といったことはたくさんあります。
でも、3桁区切りのカンマは表示して数字を読みやすくしたい!
そんな時には、「数値」の表示形式を使います。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-16 「数値」の表示形式を設定したいセルを範囲選択します。
今回はD4からE8番地を範囲選択します。

範囲選択したところで右クリック、[セルの書式設定]をクリックします。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-25 [表示形式]タブの[分類]で「数値」を選択します。

[小数点以下の桁数]では、お好みの桁数を指定しますが、今回は小数点以下は表示したくないので「0」でOK。
そして、3桁区切りのカンマを表示して、数字を読みやすくしたいので、[桁区切り( , )を使用する]にチェックを付けます。

そして[負の数の表示形式]は、先ほどの通貨の表示形式の時と考え方は同じです。
この表示形式を設定した範囲に、もしマイナスの数字が入力されることがあったら、そのマイナスの数字はどのように表示したいのかを選択します。
でも、数値の表示形式の場合は、通貨の表示形式の時より、[負の数の表示形式]の選択肢は多いんですヨ。(←余計なネタなんで、こんなことまで覚えなくて大丈夫です)
今回設定するセル範囲には、マイナスの数字が入る可能性が無いので、[負の数の表示形式]についてはどれを選択すべきか悩むことはせず、既定値で選択されているもののままでいきましょう。
ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-26 ダイアログボックスで指定した通りに、小数点以下は表示されず、でも3桁区切りのカンマが表示され、数字が読みやすくなりました!

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-27 でもですね、ダイアログボックスで設定した、この数値の表示形式には、気になる人には気になってしまう「ひとクセ」が存在するんです!

それは、この表示形式を設定したセルの右端。
非常に微妙な空間が勝手に設定されてしまいます。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-23 ちなみに、通貨の表示形式を設定した状態では、こんな表示になります。
この微妙な空間は無いですよね(笑)。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-27 この微妙な空間は、同じく[セルの書式設定]ダイアログボックスの設定で無くすこともできるんですが、その設定は正直、初心者の方が覚えることではないんじゃないかと私自身は考えております。
だって、それよりももっと優先的に覚えることがたくさんあるので。

というわけで、私のように「全く気にしない」のが、一番オススメです。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-62 でもですね、もうこの微妙な空間が、気になって気になって夜も眠れない!(笑)という方は、[ホーム]タブ、[数値]グループにある、お馴染みの[桁区切りスタイル]ボタンを使えば、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-63 微妙な空間が付かず、なおかつ3桁区切りのカンマも設定できます。

なんだか微妙な空間が付くのが嫌な方にとっては、「ダイアログボックスで設定する方法を覚えなくてもいいんじゃない?」というオチがつきそうですが(笑)、いえいえ、ダイアログボックスでの設定を覚えていくことは、今後のステップアップのためにも非常に重要ですヨ。

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文字列の表示形式

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-28 さてここで、「会員No.」の先頭のセル、C4番地に「001」と入力し、セルの中で文字カーソルが点滅しなくなるまで[Enter]キーで確定してみましょう。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-29 なぜか頭に付いたゼロが無くなる!
はい、心霊現象です。
ウソです、違います、違います。
これはExcelさんが気を利かせてくれた結果です。

Excelさんは、「数字」は「計算するための数字」だと考えているとイメージしてください。
ところが人間の世界には、会員Noや店舗コードなど、管理するために使用する「計算には使わない数字」が存在します。
今回のように人間が「001」のような「計算には使わない数字」を入力すると、Excelさんは「数字」は「計算するための数字」だと考えているので、例えば「1+2」とは書くけれど、「001+002」とは書いたりしないんだから、「001」と入力すること自体 変でしょ、ってなことになり、気を利かせて頭に付いたゼロを取り払い、「1」としてくれた・・・のようなイメージを持っていただければ、「どうしてこうなるんだっ!」とイラッとすることもなく、「Excelさんたら・・・」と笑ってあげられるかもしれません(笑)。

ただ、やはり人間の世界には、管理するために使用する「計算には使わない数字」が存在するので、「001」という数字を入力したいことだってあります。
そんな時には、前もってExcelさんに「ここに入力するものは文字として扱ってね」というお知らせをしておきます。
それが文字列の表示形式です。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-30 まずは文字列の表示形式を設定したいセルを範囲選択します。
今回はC4からC8番地を範囲選択し、[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。

ちなみに、この時点で[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示できない方は、これ以上進むのは超キケンです!
どうかもう一度このページの最初からご覧ください(願)。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-31 [表示形式]で「文字列」を選択し、[OK]ボタンをクリックすると・・・

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-32 あれ、さっきまで右詰めだった「1」という数字が左詰めになっただけで、「001」にならない!

そうです、この設定は前もって設定しておくのがポイントです。
先ほど「001」と入力したものは、Excelさんに既にデータ自体を「1」に変更されちゃってるんで、「001」という入力をしたこと自体が無かったことのようになっています。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-33 そこでもう一度、このC4番地に「001」と入力し直してみましょう。

C4番地を選択し、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-34 「001」と入力し、セルの中で文字カーソルが点滅しなくなるまで[Enter]キーで確定します。
ちなみに、この時、元々入力されていた「1」は消しても消さなくてもいいです。
消さないで入力しても上書きされますから大丈夫ですヨ。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-35 「計算に使うような数字じゃないから、文字として扱ってね」とExcelさんにお願いしておいたので、頭のゼロが取り払われることなく、思い通りに「001」と入力することができました!

ちなみに、よ〜く目を凝らして見ると、このセルの左上に緑色の小さな三角マークが表示されています。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-36 左上に緑色の三角マークが表示されているセルを選択すると、びっくりマークをした[エラーチェックオプション]ボタンが表示されます。
このボタンをクリックすると、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-37 「数値が文字列として保存されています」という文章が選択されている状態になっています。
「気を利かせてゼロ取ってないからよろしくね」とExcelさんが念押ししてくれているイメージです。

あえてそうしているわけですから、特に気にする必要はありません。
[Esc]キーを押せば、びっくりマークのボタンだけの表示に戻ります。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-38 残りの「会員No.」のセルには簡単に入力していきましょう。
C4番地を選択した状態で、オートフィルをかけます。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-39 「会員No.」を入力することができました!

オートフィルで入力したセルにも、緑色の三角マークが表示されていますが、同じことですので気にしない、気にしない。

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日付の表示形式

日付入力のお作法」では、セルに日付を入力する時の「お作法」についてご説明しています。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-40 その「お作法」にのっとって入力した日付データは、現時点では「1976/10/5」のように、「年」は西暦で表示され、年月日の区切りはスラッシュで表示されています。
この日付の「見せ方・表示の仕方」を変えるのが「日付の表示形式」。

まずは日付の表示形式を設定したいセルを範囲選択します。
今回は、「誕生日」欄のB4からB8番地を範囲選択します。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-41 [セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。

[表示形式]タブの[分類]で、「日付」が選択されていると、その右側の[種類]の一覧から、日付をどのように表示させたいのか選択することができます。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-42 この[種類]の一覧では「2012/3/14」という選択肢がなぜか2つあります!
片方は先頭に「*」が付いていて、片方は付いていません。

【Excel 2010・2007】
Excel 2010・2007では、「2001/3/14」と、年の部分が違って表示されています。
以降、この年の部分は読み替えてご覧ください。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-43 「2012年3月14日」という選択肢もなぜか2つあります。
これもまた、片方は先頭に「*」が付いていて、片方は付いていません。

「*」が付いている方は、とりあえず「2012/3/14」や「2012年3月14日」のような見せ方で表示させるけど、Windows(OfficeじゃなくてWindows)の日付表示の設定を変えた場合、それに連動して変わりますよ、というもの。
それに対し「*」が付いていない方は、Windowsの設定を変えようが変えまいが、常にこの形式で表示させますよ、というものです。
どっちを選ぶのが正解!というのは無いので、これは完全に自分の選びたい方を選びます。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-44 今回は、「2012年3月14日」の形式で「*」の付いている方を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-45 表示の仕方を変えることができたはずなのですが・・・

超ドッキリ!
なんだかセルが「#」で埋め尽くされています!

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-46 これは、「幅が狭くてちゃんと表示できませんよ〜」というExcelさんからのお知らせなので、「誕生日」欄の幅を広くするべく、B列の列幅を広げます
B列の列番号の、右側境界線にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが左の図のような形になったら、右方向にドラッグするか、ダブルクリックすると、列幅を広げることができます。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-47 列幅を広げたので、ちゃんと見えるようになりました。
設定前は「1976/10/5」のように、「年」は西暦で表示され、年月日の区切りはスラッシュで表示されていましたが、「1976年10月5日」のように、同じく「年」は西暦で表示されていますが、スラッシュではなく「年・月・日」という文字で日付を表示させることができました!

さぁ、まだまだ操作を続けていきましょう!
再び、日付の表示形式の選択肢に付いて確認したいので、「誕生日」欄であるB4からB8番地を選択した状態で、[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示します。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-48 現在[種類]欄に表示されている日付の表示形式の選択肢は、すべて「年」の部分が西暦で表示されています。
これは、[カレンダーの種類]が「グレゴリオ暦」になっているから。

【Excel 2010・2007】
Excel 2010・2007では、[カレンダーの種類]が「西暦」になっています。

この[カレンダーの種類]の[▼]をクリックして

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-49 「和暦」にすると、[種類]欄で和暦の表示形式が選択できるようになりました!

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-50 今回はこの和暦の表示形式の一覧から、「H24.3.14」という、「平成」や「昭和」といった元号が「H」や「S」という風にアルファベットで表示され、年月日の区切りがピリオドで表示される形式を選択して、[OK]ボタンをクリックすると、

【Excel 2010・2007】
Excel 2010・2007では、「H13.3.14」と、年の部分が違って表示されています。
以降、この年の部分は読み替えてご覧ください。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-51 設定した通りの表示にすることができました!

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-52 先程と同じB4からB8番地に、同じく「和暦」だけれど、今度は「平成24年3月14日」という表示形式を設定してみましょう。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-54 1つ前に設定したものと同じく、「年」は和暦で表示されますが、年月日の区切りは、ピリオドではなく、「年・月・日」という文字で表示される形式にすることができました!

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入力の「お作法」は変わらない

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-55 セルを選択した状態で数式バーを見ると、そのセルに入力されているデータが、数式バーに映し出されます。
ここで、現在「昭和51年10月5日」となっているB4番地を選択し、数式バーを見てみると、「1976/10/5」となっていることが分かります。

「1976/10/5」という日付データを、表示形式で「昭和51年10月5日」という風に見せている、というわけです。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-56 では、ここで、B4番地に入力されている日付に入力ミスがあった!という場合、まずはB4番地のデータを変更したいわけですから、B4番地を選択します。

現在、B4番地には「昭和51年10月5日」と表示されているので、変更するデータも「和暦の○年○月○日」のように入力しなければいけないかというと、そんなことはありません!

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-57 日付の入力は、あくまでも「お作法」にのっとって入力しますので、左の図のように「西暦の年/月/日」とスラッシュで区切って入力し、[Enter]キーで確定すると、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-58 B4番地に設定されている「和暦の○年○月○日」の形式で表示されました!

入力した日付データを、「和暦の○年○月○日」という見せ方で見せている、というイメージ、つかめたでしょうか?

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-59 先程の入力では、「西暦の年/月/日」で入力するという「西暦バージョンのお作法」で入力しましたが、もちろん、「和暦バージョンのお作法」で入力してもOKです。

再びB4番地のデータを変更したいので、B4番地を選択します。

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-60 「和暦の元号を表すアルファベットと年/月/日」のようにスラッシュで区切って入力し、[Enter]キーで確定すれば、

セルの書式設定 ちょっぴり前進(表示形式編)の操作画像-61 B4番地に設定されている「和暦の○年○月○日」の形式で表示されました!

ここまでで、たくさんの表示形式についてご紹介しましたが、何といっても大切なのは、セルに入力したデータは、表面上、表示形式という「見せ方・表示の仕方」で見せているというイメージです!

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