順位付けはコレ!RANK関数、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数
- Excel 2016, 2013, 2010
(rank.xlsx 9.47KB)
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今回は、図のような担当者ごとの販売個数を記した表で、販売個数が多い順に、1位、2位、3位・・・と順位を付けてみたいと思います。
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順位づけの関数3種類
実はExcelには、順位を付ける関数が3つもあります。
RANK関数 | ランクかんすう |
---|---|
RANK.EQ関数 | ランクイコールかんすう |
RANK.AVG関数 | ランクアベレージかんすう |
違いが出てくるのは、順位が同じ時の表示の仕方だけなんで、「もう同じ時がどう、なんて細かいことどうでもいいわ、ざっくり順位が分かればそれでいいんだ!」ってという時には正直どれを選んでもいいと思います。
ただ、Excel 2007以前のバージョンでも見る文書だよ、という時にはRANK関数だけしか使えません。
この、順位が同じ時と、Excelのバージョンの件に関しては、これらRANK系の3つの関数の違いをまとめた「違いのまとめ!RANK関数、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数」でご説明しています。
RANK関数、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数の設定方法
それでは早速、使い方を見ていきましょう!
設定方法は、3つの関数とも全く同じです!
まずは、順位を表示したい欄の、先頭のセルを選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。
関数を指定するためのダイアログボックスが表示されるので、[関数の分類]で「すべて表示」を選択すると、すべての関数が[関数名]欄にABC順で表示されます。
この関数の一覧から「RANK」「RANK.EQ」「RANK.AVG」のいずれかをクリックで選択し、[OK]ボタンを押します。
ちなみに、関数の一覧からこれらの関数を探す際、「RANK」の頭文字である「R」のところまで、一瞬でスクロールする技がありましたね。
忘れてしまった方は、「Excel 関数 基本のキ(まずはここから編)」をご覧ください!
先程のダイアログボックスで関数を選択し[OK]ボタンをクリックすると、このようなダイアログボックスが表示されます。
[数値]欄には、どの数字を、みんなと比べて順位付けしてほしいのか、その順位付けしてほしい数字が入っているセルを指定します。
現在関数を入力しているC4番地は、阿部さんの販売個数が何位なのかを、みんなと比べて表示させたいわけですから、その阿部さんの販売個数が入力されているB4番地を指定する、というわけです。
[数値]欄に文字カーソルが入っている状態で、
阿部さんの販売個数が入っているB4番地をクリックで選択すると、ダイアログボックスの[数値]欄にB4番地を指定することができました!
次はその下の欄を設定したいので、文字カーソルを下の欄に移したいのですが、現在は[数値]欄に文字カーソルがある状態です。
そこで、キーボードの[Tab]キーを押すと、
次の欄である[参照]に文字カーソルを移すことができました。
この[参照]欄には、みんなのデータが入力されている範囲を指定します。
この欄に文字カーソルが入っている状態で、
みんなのデータが入力されているB4からB13番地をドラッグで範囲選択すると、
ダイアログボックスの欄に、範囲を指定することができました。
ここで忘れてはいけないポイントが!
範囲を指定した直後にキーボードの[F4]キーをポンッ!と押すと、
指定した範囲に絶対参照を設定することができました!
なぜここで絶対参照を設定したのか、詳しくは「関数の数式のどこを固定すべきか判断できる人になるには」でご説明しています。
これはRANK系の関数に限らず、様々な関数で絶対に必要な考え方ですので、是非ご覧ください。
次はその下の欄を設定したいので、文字カーソルを下の欄に移していきましょう。
[参照]欄に文字カーソルがある状態で、キーボードの[Tab]キーを押せば、
最後の[順序]欄に文字カーソルを移すことができました。
この欄には、順位を付ける時に、大きいほうから数えて1位、2位・・・としたいのか、それとも小さいほうから数えて1位、2位・・・としたいのかを設定します。
大きいほうから数えて1位、2位・・・としたい場合には「0(ゼロ)」を、小さいほうから数えて1位、2位・・・としたい場合には「1」を入力します。
上記の解説では[順序]欄の指定を「0(ゼロ)」か「1」としていますが、実際は「0(ゼロ)」か「0(ゼロ)以外」なんです。
というわけで、小さいほうから数えて1位、2位・・・としたい場合には、「0(ゼロ)以外」だったらそれでいいので、「1」の代わりに「2」としても問題ありません。
ですが、「0(ゼロ)以外」とするとどの数字にしていいか迷ってしまうので、このサイトでは「1」としています。
今回は販売個数が多いほうから数えて1位、2位・・・としたいので、「0」と入力します。
このように、大きいほうから数えて1位、2位・・・としたい時は、「0」と入力する以外に、この欄に何も入力せず省略してもOKです。
ただし、小さいほうから数えて1位、2位・・・としたい場合には必ず「1」を入力します。
これで全ての欄を設定したので、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
阿部さんの販売個数は、みんなの中で何位なのか、順位を表示させることができました!
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数式をかみ砕いて覚えよう!
たった今、関数を設定したC3番地を選択した状態で数式バーを見ると、このセルに設定した関数の内容が、数式として表示されています。
「Excel 関数 基本のキ(まずはここから編)」でご紹介しているように、数式は「関数名」と「引数」から成り立っています。
「引数」部分にあるカンマは、項目の区切りを意味します。
というわけで、この数式には引数が3つある、ということになります。
ダイアログボックスで数式を設定している際、設定する欄は3つありました。
これを意味しているわけです。
というわけで、この数式をかみ砕くと、「B4の値は、B4からB13の中で、大きい方から数えて何位ですか?」となります。
今回の例ではRANK関数を設定しましたが、RANK.EQ関数も、RANK.AVG関数も設定方法は全く同じなので、これらの数式を設定した場合も、同じようにかみ砕くことができます。
RANK.EQ関数だとこんな感じ。
「.EQ」が付いているだけで、あとはRANK関数と同じです。
RANK.AVG関数だとこんな感じ。
こちらも「.AVG」が付いているだけで、あとはRANK関数と同じです。
オートフィルした時に変になっちゃったら絶対参照を疑おう!
残りのセルにも、RANK関数の数式を入力していきたいわけですが、もちろん、いちいち入力していく必要はありません!
最初にRANK関数の数式を入力したC4番地を選択し、オートフィルすれば、
残りのセルにも簡単に数式を入力することができました!
この時、同じ数字でもないのに順位が同じだったりと、明らかに結果がおかしい時には、関数の引数[参照]を設定する際に、絶対参照を設定し忘れている確率が高いです。
なぜ絶対参照をかける必要があるのか、これはとっても大切なことなので「関数の数式のどこを固定すべきか判断できる人になるには」で詳しく解説しています!
また、今回の例で使用した表では、オートフィル終了後、書式が崩れないようにするため、[オートフィルオプション]ボタンを使わなきゃいけないのですが、これは今回のRANK関数とは何の関係もないので、何のことを言ってるのかさっぱりわからないという方は、「書式なしでオートフィル」をご覧ください。
今回はRANK関数、RANK.EQ関数、RANK.AVG関数の3つの使い方をご紹介しました。
この3つの関数の違いは何なのか、そして、これらの関数の引数になぜ絶対参照を設定したのか、気になることを一気に解決していきましょう!
下記のリンクよりご覧ください!
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