「タブの設定ウルトラ理解!」では、タブを使うことで文章途中の位置揃えが簡単にできること、そしてタブの設定方法を詳しくご説明しています。
が、しか〜し!
タブの実力はこんなもんではありません!
既にタブを設定してある箇所に、変更を加える時にも、タブの威力を実感することになるんです!
今回ご紹介する様々な機能は、「タブの設定ウルトラ理解!」を既にお読みいただいていることを前提として進めていきますので、まだの方は最初にご覧ください。
タブ位置の変更
上の図の丸印の部分のような、文章途中の空間を広げたい、または縮めたいといった場合、
既にタブを設定してある文章の場合は、「空間を広げる・縮める」ではなく、「タブを動かして、揃えてある文章の位置を変える」という考え方になります。
操作はいたって簡単!
まずはタブ位置を変えたい行を範囲選択します。
行を範囲選択するときは、マウスポインタの形がポイントでしたね。
範囲選択した行の状態が、水平ルーラーに映し出され、「現在は、この位置にタブが設定されていますよ〜」と、タブマーカーが表示されているのが確認できます。
位置を変えたいタブマーカーにマウスポインタを合わせ、タブの名前が表示されたら、マーカーを水平にドラッグします。
ドラッグの最中は、元のタブマーカーの位置からどれだけ動かしているのかが分かりやすく表示されるので、好みの位置までドラッグで動かします。
タブマーカーを動かして、揃えてある文章の位置を変えることができました!
今度は、もう一つの位置も変えてみることにしましょう。
タブ位置を変えたい行が範囲選択されていることを確認します。
位置を変えたいタブマーカーにマウスポインタを合わせ、タブの名前が表示されたら、マーカーを水平にドラッグします。
ドラッグの最中は、元のタブマーカーの位置からどれだけ動かしているのかが分かりやすく表示されるので、好みの位置までドラッグで動かします。
ちなみに、ドラッグでタブマーカーを動かしている時、特にゆっくりと動かしてみると分かりやすいのですが、タブマーカーはカクッカクッと、ある程度の幅で動きます。
そのため、ほんのちょっぴりだけタブマーカーを動かしたい時には、ただドラッグするだけではうまくいきません。
そんな時には、タブマーカーを[Alt]キーを押したままドラッグすると、滑らかに動かすことができるので、ほんのちょっぴり動かすような微調整も思いのままです。
そして、[Alt]キーを押したままドラッグしている最中は、何文字分のところにマーカーを移動しようとしているのか、水平ルーラーにやたら細かい数字で表示されます。
図の場合は、たまたま数字が1つ目のマーカーと重なっているので見えづらいのですが、「左端から33.13文字のところにマーカーを移動しますよ」という意味です。
「33.13文字」のように小数点以下2桁まであるような数字は、キリが悪くてムズムズする方もいらっしゃるかもしれませんが、ドラッグでの操作は手がぶれる分、「きっかり○文字」という設定は難しいです。
あくまでも見た目が整えられればそれでいいので、小数点以下の数字にそこまでナーバスになる必要は無いと思います。
ただ、どうしても「きっかり○文字」という設定がお好みの方は、別の機会にその方法をご紹介します。
タブマーカーを動かして、揃えてある文章の位置を変えることができました!
タブ位置を変える時のポイントは、
- タブマーカーの名前が表示されてからドラッグすること
- 水平にドラッグすること
マウスポインタを合わせた時に、そのタブの名前が表示される、ということは、「そのタブをしっかりつかんでいる」という意味になります。
タブの名前が表示されないうちにドラッグを開始してしまうと、自分では「つかんでいるつもり」でも、実際にはつかんでいなくて、うまく変更できない場合があります。
また、水平にドラッグしないと、タブマーカーが消えてしまったりして、うまく位置変更ができません。
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タブを消して付け直す
さて、ここで入力したデータに修正が発生したとします。
今回は図のような、「980円」の箇所。
これを「1,080円」に修正しました。
さぁここで、問題が発生します。
元々、この金額の欄は、全ての金額が百の位までの数字だったので、「左揃えタブ」でも綺麗に揃って見えました。
ところがデータを修正し、千の位の数字も出てきたので、「左揃えタブ」では、数字の桁が揃わず、不細工に見えてしまいます。
そこで、「左揃えタブ」を「右揃えタブ」に変更し、金額が右揃えで表示されるようにしていきましょう!
今回のようにタブの種類を変更したい場合、方法は2通りあります。
そのうちの1つが、一旦タブを消して、新たに付け直す方法。
それでは実際に操作してみましょう!
種類を変えたいタブが設定されている行を範囲選択します。
行を範囲選択するときは、マウスポインタの形がポイントでしたね。
範囲選択した行の状態が、水平ルーラーに映し出され、「現在は、こんな風にタブが設定されていますよ〜」と、タブマーカーが表示されているのが確認できます。
種類を変えたいタブマーカーにマウスポインタを合わせ、タブの名前が表示されたら、マーカーを水平ルーラーから取り外すように下に向かってドラッグすると、
タブマーカーを消すことができました!
金額を揃えるためのタブマーカーを消してしまったので、各行の金額のデータがバラついた感じになってしまいましたが大丈夫。
ここから、新たにタブマーカーを付け直していきましょう!
「タブの設定ウルトラ理解!」でご紹介しているように、タブを付ける時には、その前に、どのタブを付けるのか、種類を指定するのが先でした。
ルーラーの端にある図の箇所を、「右揃えタブ」が表示されるまでクリックして切り替えます。
タブの種類を選んだので、そのタブを水平ルーラーに付けていきましょう。
水平ルーラーで、タブを設定したい位置でクリックすると、
右揃えタブを設定することができました!
「左揃え」だったタブを消し、「右揃え」のタブを付け直したので、金額の右端がマーカーのある位置に揃い、桁が揃って見やすくなりました!
【練習ファイルを操作しながらご覧いただいている方へ】
次の操作のために、[元に戻す]ボタンで、タブマーカーを消す操作の前まで(金額を「1,080円」に修正した直後の状態まで)戻っておいてください。
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タブの種類を直接変える
先程は、一旦タブを消して、新たに付け直すことで、間接的にタブの種類を変えましたが、タブの種類を直接変更してしまう方法もあります。
種類を変えたいタブが設定されている行を範囲選択します。
行を範囲選択するときは、マウスポインタの形がポイントでしたね。
範囲選択した行の状態が、水平ルーラーに映し出され、「現在は、こんな風にタブが設定されていますよ〜」と、タブマーカーが表示されているのが確認できます。
ここまでご紹介してきた様々な変更は、この水平ルーラーに表示されたタブマーカーを使って作業しましたが、今度はマーカーは確認するだけ。
変更の操作はダイアログボックスで行います。
[ホーム]タブ、
[段落]グループにある、ダイアログボックス起動ツールをクリックします。
図のような超ちっちゃいボタンです。
すると、[段落]ダイアログボックスが表示されるので、その左下にある[タブ設定]ボタンをクリックすると、
タブの詳しい設定をするための[タブとリーダー]ダイアログボックスが表示されます。
図のオレンジ色の部分には、範囲選択した行に、現在設定されているタブマーカーの位置が表示されています。
この図の場合は、「16.88字のところと33.08字のところにタブが設定されていますよ〜」という意味です。
緑色の部分は、タブの位置を直接入力して設定したい時に使うところなので、変更の時には使いません。
今回変更したいのは、水平ルーラーの32字と34字の間くらいにあるタブ。
というわけで、[タブ位置]欄で「33.08字」をクリックで選択します。
そして、この「33.08字」の位置にあるタブを右揃えにしたいわけですから、[右揃え]を選択し、「33.08字の位置のタブを、右揃えにしてくださいね」という設定を有効にするため、[設定]ボタンをクリックします。
最後に「この設定を実行してください」という意味で[OK]ボタンをクリックすると、
「左揃え」だったタブの種類を、直接「右揃え」に変更することができました!
この変更のおかげで、金額が右揃えになり、桁が揃って見やすくなりました!
今回はタブの位置はそのまま、種類だけ変更したので、金額が右揃えになった分、隣の欄との空間が狭くなります。
タブの種類を変更した後、となりの欄との距離感が気に入らなければ、最初にご紹介した方法で、タブ位置を変更して調整すればいいだけです。
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タブとリーダー
今度は、図のようにタブ位置までの空間を、線でつないでみたいと思います。
このタブ位置までをつなぐ線を「リーダー」と言います。
まずはリーダーを設定したい行が範囲選択されていることを確認します。
範囲選択した行の状態が、水平ルーラーに映し出され、「現在は、こんな風にタブが設定されていますよ〜」と、タブマーカーが表示されているのが確認できます。
水平ルーラーでは、現状の確認だけ。
リーダーの設定も、ダイアログボックスを使っていきます。
[ホーム]タブ、
[段落]グループにある、ダイアログボックス起動ツールをクリックします。
図のような超ちっちゃいボタンです。
すると、[段落]ダイアログボックスが表示されるので、その左下にある[タブ設定]ボタンをクリックすれば、[タブとリーダー]ダイアログボックスが表示されます。
それでは、この[タブとリーダー]ダイアログボックスで、リーダーの設定をしていきましょう!
まずは「16.88字」のタブのところまでをつなぐリーダーを設定していきましょう。
「16.88字」を選択し、好きなリーダーの種類を選択します。今回は(5)のリーダーを選択してみます。
「16.88字の位置にあるタブのところまで、(5)のリーダーでつないでくださいね」という設定を有効にするため、[設定]ボタンをクリックします。
この後、ダイアログボックスの[OK]ボタンを押してしまうと、ダイアログボックスが閉じてしまうので、[OK]ボタンを押すのは一番最後。
ダイアログボックスを表示したまま、次のリーダーの設定に入ります。
お次は「33.08字」のタブのところまでをつなぐリーダーを設定していきましょう。
「33.08字」を選択し、好きなリーダーの種類を選択します。今回は(2)のリーダーを選択してみます。
「33.08字の位置にあるタブのところまで、(2)のリーダーでつないでくださいね」という設定を有効にするため、[設定]ボタンをクリックします。
ここまでの、「16.88字の位置にあるタブのところまで、(5)のリーダーでつないでくださいね」という設定と、「33.08字の位置にあるタブのところまで、(2)のリーダーでつないでくださいね」の設定を、実行しましょう。
最後に[OK]ボタンをクリックします。
「16.88字」のタブのところまでを(5)のリーダー、「33.08字」のタブのところまでを(2)のリーダーでつなぐことができました!
この「リーダー」の良いところは、タブがあるところまでをしっかりとリーダーでつないでくれるところ。
なので、タブマーカーを動かし、タブ位置を変更しても、
その位置までリーダーが伸び縮みして、しっかりとつないでくれます!
今回は、様々なタブに関する変更をご紹介しました。
このページでご紹介したタブの変更のポイントは、意外とシンプルです。
- 変更したいタブがある行を範囲選択してから操作する
- タブマーカーを直接操作する場合には、操作したいタブマーカーにマウスポインタを合わせ、タブの名前が表示されてから操作する
タブの操作では、タブマーカーの印象だけが強く記憶に残ってしまうため、その前の範囲選択を忘れてしまう方が結構いらっしゃいます。
是非、上記のポイントを意識しながら操作してみてください。