グラフの作成後に、必ずと言っていいほどしたくなるのが、見栄えを整えるための「グラフの編集操作」。
ところが、Excelのグラフはたくさんの部品から成り立っているため、「あの部品の見栄えをこんな風にしたい時は、あの操作」、「その部品の見栄えをあんな風にしたい時には、あの操作」のように、1つ1つ覚えていくのではキリがありません!
そこで!
「Be Cool Users流 グラフ編集操作の覚え方」として、グラフの作成後につきまとう、グラフの編集操作の覚え方をまとめました!
この覚え方は、4つのポイントのうち、どれに当てはまるか?を考えるだけで操作方法が浮かぶ切り分け方。
あくまでも頭を整理しながら覚えるための、基本の覚え方なので、「こういうケースは例外で当てはまらないんじゃない?」っていうのはご勘弁ください(笑)。
今回の記事は、「たくさんの部品で1つのグラフ!グラフ各部の選択」をお読みいただいていることを前提としていますので、まだの方は先にご覧ください。
4つのポイントの前に、まずは文字を変更するコツを覚えておこう!
グラフの作成直後にすぐに気になる存在が「グラフタイトル」。
まずはこういった文字を変更するコツから見ていくことにしましょう!
どんな編集作業をするにしても、まず頭に置いておきたいのが、グラフには「選択」に段階があり、クリックするごとに選択の対象を狭めていくイメージ。
そんなグラフの選択のうち、第一段階となるのが、グラフ全体を司る「グラフエリア」。
グラフ内の、文字などが何も無いところだったらどこでもいいのでマウスポインタを合わせ、「グラフエリア」という名前が確認できたらクリックすると、グラフエリアを選択できます。
「グラフタイトル」の文字を変更したければ、今は「グラフエリア」というグラフ全体を選択した状態なので、「グラフエリア」から選択の対象を狭め、変更したい「グラフタイトル」を選択します。
グラフタイトルのところにマウスポインタを合わせ、「グラフタイトル」という名前が確認できたらクリックすると、
グラフタイトルを選択することができました。
選択できた合図として、グラフタイトルの周囲にポッチが表示されています。
更にマウスポインタを、このグラフタイトルの文字のところに合わせると、マウスポインタが図のような「I」の形になるので、クリックすると、
クリックしたところに文字カーソルを入れることができます。 あとはキーボードの[BackSpace]キーや[Delete]キーを使って、不要な文字を消したり、文字を入力したりすればOK。
でも、もし「グラフタイトル」の文字を丸ごと変更したいのなら、1文字1文字消したりするのは面倒なので、グラフタイトルの文字の先頭にマウスポインタを合わせ、マウスポインタが「I」の形で、グラフタイトルの文字をドラッグでなぞると、グラフタイトルの文字を直接 範囲選択できます。
この時、マウスポインタが「I」の形というのがとても大切なことで、
文字の先頭のところからちょっと外側にマウスを動かしただけで、マウスポインタはこのような黒い十字の形になってしまい、この形でドラッグしてしまうと、グラフタイトルの位置が変わってしまうんです。
もしそうなってしまったら、[元に戻す]ボタンでグラフタイトルの位置を戻してください。
というわけで、マウスポインタが「I」の形でドラッグし、グラフタイトルの文字を直接 範囲選択できたら、範囲選択した状態のまま、新たな文字を入力すると、
その入力した文字でタイトルを上書きすることができます。
この文字の変更の操作は、グラフタイトルだけでなく、横軸ラベルや縦軸ラベルでも同様ですので、確実にマスターしてしまいましょう!
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4つのうち、どれに当てはまる? 操作方法がおのずと分かる4つの切り分け
いざ、本題に入っていきましょう!
グラフの編集操作をする時には、まず、これから自分がやりたいことは、以下のどれに当てはまるのか、を考えます。
(1)グラフの根本部分を変えたい
(2)グラフに部品を付け足したい
(3)グラフ内の部品を消したい
(4)既にグラフ内に存在する部品の、見栄え(見え方)を変えたい
この4つのうちの、どれに当てはまるのかさえ考えれば、操作方法はおのずと浮かびます!
次の章から4つそれぞれについて見ていきましょう!
(1)グラフの根本部分を変えたい
「グラフの根本部分を変えたい」の、「根本部分」って何?ということになりますが、グラフの種類とか、グラフの表現方法(分析の仕方)という「グラフの根本」、つまり「グラフ全体に関すること」です。
「グラフ内のこの部品が・・・」という、部分的なものではない、というイメージだと考えやすいかもしれません。
そして、その操作にはこのお約束が成り立ちます。
(1)「グラフの根本部分を変えたい」場合には、グラフ全体を司る「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使う
それでは、このお約束の操作イメージを下記で見ていくことにしましょう!
このグラフの「横軸」と、グラフの棒のどの色が何を示すのかを表す「凡例」に注目すると、このグラフは、「各年代ごと」に、リフォーム箇所をグラフの棒にして表現しているグラフだということが分かります。
このグラフの表現方法、つまり分析の仕方を、「年代ごと」ではなく、
こんな風に、「リフォーム箇所ごと」に、各年代をグラフの棒にして表現するグラフにしたい場合、それは、このグラフの一部の部品だけをどうこうする、というのではなく、グラフの根本的な表現方法、つまり「グラフ全体」の表現方法を変更したい、という風に考えます。
グラフの根本部分、つまり「グラフ全体」を変更したい時の操作のお約束は、グラフ全体を司る「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使うですから、「グラフ全体」を司る「グラフエリア」を選択し、
[グラフツール]の[デザイン]タブをクリックします。
このお約束さえ覚えておけば、あとは自分がしたい操作のボタンが、この中のどこにあるかを探すだけ。
グラフ全体の表現方法を変えたい時には、[データ]グループの[行/列の切り替え]というボタンを使います。
このボタンをクリックすると、
グラフの表現方法が変わり、リフォーム箇所ごとに、各年代をグラフの棒にして表現するグラフに変更できました。
再び「グラフエリア」が選択されていることを確認し、もう一度[行/列の切り替え]ボタンをクリックすると、
またグラフの表現方法が変わり、各年代ごとに、リフォーム箇所をグラフの棒にして表現するグラフに変更できました。
今度は、この「縦棒グラフ」を、「折れ線グラフ」に変更してみます。
こういう場合も、縦棒グラフの一部の部品だけをどうこうするのではなく、縦棒グラフそのものの種類を変更したいわけですから、「グラフの根本」、つまり「グラフ全体」を変更したいと考えます。
グラフの根本部分、つまり「グラフ全体」を変更したい時の操作のお約束は、グラフ全体を司る「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使うですから、「グラフ全体」を司る「グラフエリア」を選択し、
お約束どおり[グラフツール]の[デザイン]タブをクリックします。
やはり、このお約束さえ覚えておけば、あとは自分がしたい操作のボタンが、この中のどこにあるのかを探すだけ。
[種類]グループに、お目当ての[グラフの種類の変更]ボタンがありました!
このボタンをクリックすると、
どんなグラフの種類に変更するのかを決めるダイアログボックスが表示されます。
まずは左側で大まかなグラフの種類を選択します。
今回は折れ線グラフに変更したいので、[折れ線]をクリックで選択します。
すると、その右側の上部で、同じ折れ線グラフの中でも、どんな折れ線グラフにしたいのか、折れ線グラフの細かな種類が選択できるようになっています。
各折れ線グラフの名前は、名前を確認したい折れ線グラフの種類のところにマウスポインタを合わせたら、そのまま動かさずに止めておくと表示されます。
今回はマーカー付きの折れ線グラフにしたいので、[マーカー付き折れ線]をクリックで選択します。
すると、マーカー付きの折れ線グラフでも、各年代ごとのグラフにするのか、リフォーム箇所ごとのグラフにするのか、表現方法が選択できるので、好みの方をクリックで選択します。
今回は左側の、各年代ごとの表現方法にすることにします。
このグラフの表現方法を選択する際、マウスポインタを合わせるだけで、表示が巨大化して一瞬ドキッとしますが、巨大化することでどんな表現になるのかが確認しやすくなります。
その表現のグラフにしたければ、巨大化していてもそれをクリックで選択するだけです。
選択が終わったら、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
縦棒グラフから、指定したとおりの折れ線グラフに変更することができました!
もちろん、またグラフの種類を変更したければ、「グラフエリア」が選択されていることを確認し、再び[グラフの種類の変更]ボタンを押して、
ダイアログボックスの左側で大まかなグラフの種類、その右側上部でグラフの細かな種類、その下でグラフの表現方法を選択すればOK。
今回は図のような集合縦棒グラフを選択します。
マーカー付き折れ線グラフから、集合縦棒グラフに変更することができました!
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(2)グラフに部品を付け足したい
「たくさんの部品で1つのグラフ!グラフ各部の選択」でご紹介しているとおり、グラフは様々な部品が組み合わさることで、1つのグラフとなっています。
今現在、グラフの中に無い部品を付け足したい場合には、この操作のお約束が成り立ちます。
(2)「グラフに部品を付け足したい」場合には、「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使う
それでは、このお約束の操作イメージを下記で見ていくことにしましょう!
今現在、このグラフの中には「横軸ラベル」(項目軸ラベル)というものがありません。
そこで、「横軸ラベル」を付け足してみることにしましょう。
まずは操作のお約束どおり、「グラフエリア」を選択します。
なぜ「無いものを付け足す」操作の時に「グラフ全体」を司る「グラフエリア」を選択するのか、それはこんな風に覚えます。
そもそもExcelでは、何か手を加えたい時には、手を加えたい対象そのものを選択する、ということが基本です。
ですが、今現在グラフに無いものを付け足したいということは、手を加えたい対象そのものが無いということですから、選択のしようがありません。
だから、「このグラフの中に部品を付け足してね」という意味で、部品を付け足したいグラフそのもの、つまりそのグラフ全体を選択する、というイメージです。
「グラフエリア」を選択したら、これまた操作のお約束どおり[グラフツール]の[デザイン]タブをクリックします。
このお約束さえ覚えておけば、あとは自分がしたい操作のボタンがこの中のどこにあるか探すだけ。
[グラフのレイアウト]グループに、[グラフ要素を追加]という、いかにも部品を付け足してくれそうな名前のボタンがありました!
このボタンをクリックすると、
どんな部品を付け足したいのかが一覧で表示されます。
今回は横軸ラベルを付け足したいので、[軸ラベル]から[第1横軸]をクリックすると、
選択したグラフの中に、「横軸ラベル」(項目軸ラベル)を付け足すことができました!
このラベルも冒頭のグラフタイトルの文字の変更と同じ操作で、文字を変更できます。
横軸ラベルを付け足した直後は、それが選択された状態なので、その状態のまま、マウスポインタが「I」の形でドラッグすれば、
変更したい文字を直接 範囲選択することができます。
あとはそのままキーボードで文字を入力します。
付け足した横軸ラベルの文字も変更することができました!
「縦軸ラベル」(値軸ラベル)を付け足したい時も同じ。
「グラフに部品を付け足したい」場合は、「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使うがお約束ですから、「グラフエリア」を選択し、
[グラフツール]の[デザイン]タブをクリックします。
このお約束さえ覚えておけば、あとは自分がしたい操作のボタンが、この中のどこにあるかを探すだけ。
[グラフのレイアウト]グループ、[グラフ要素を追加]ボタンをクリックし、
縦軸ラベルを付け足したいので、[軸ラベル]から[第1縦軸]をクリックすれば、
選択したグラフの中に、「縦軸ラベル」(値軸ラベル)を付け足すことができました!
このラベルの文字を変更する時も、冒頭のグラフタイトルの文字の変更と同じ操作です。
縦軸ラベルを付け足した直後は、それが選択された状態なので、その状態のまま、マウスポインタが「I」の形でドラッグして範囲選択し、範囲選択したそのままの状態で文字を入力すれば上書きされます。
ただ、縦軸ラベルは、付け足した時点で90度傾いた状態で入ってくるので、Wordの縦書きの時のように、マウスポインタの「I」の形が90度回転した、横棒の状態にはならないため戸惑う方もいらっしゃるかもですが、気にしない気にしない。
ただ、90度傾いている分、どうもドラッグ操作がやりづらく感じる方は、このラベルの文字のところでクリックすれば、このように文字カーソルを入れることができるので、キーボードの[BackSpace]キーや[Delete]キーで文字を1つずつ消していく方がやりやすいかもしれません。
それでも操作しづらく感じる方は、このラベルを縦書きの見栄えにしてから文字を変更するという手順にすれば、操作しやすく感じると思うのですが、ラベルを縦書きにする方法は後でご紹介しますので、操作しづらい方は、このラベルにはこのまま手を加えずに先に進んでください。
付け足した縦軸ラベルの文字も変更することができました!
今度は、このグラフの中に「データラベル」というものも付け足してみたいと思います。
やっぱり「グラフに部品を付け足したい」場合のお約束は、「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使うですから、「グラフエリア」を選択し、
[グラフツール]の[デザイン]タブをクリックします。
このお約束さえ覚えておけば、あとは自分がしたい操作のボタンが、この中のどこにあるかを探すだけ。
[グラフのレイアウト]グループ、[グラフ要素を追加]ボタンをクリックし、
データラベルを付け足したいので、[データラベル]にマウスポインタを合わせます。
更に一覧が表示されるのですが、これはそのデータラベルというものを、グラフの棒のどの位置に付けますか?という選択肢。
これはお好みなのですが、今回は[外側]をクリックすると、
選択したグラフの中に、「データラベル」を付け足すことができました!
「データラベル」というのは、その棒の実際のデータを細かく表示してくれるもの。
[データラベル]の選択肢で[外側]を選択したので、棒の外側にデータラベルを付け足すことができました!
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(3)グラフ内の部品を消したい
今現在、既にグラフ内ある部品を消したい場合には、この操作のお約束が成り立ちます。
(3)「グラフ内の部品を消したい」場合には、消したい部品そのものを選択し、[Delete]キーを押す
それでは、このお約束の操作イメージを下記で見ていくことにしましょう!
まずはグラフ内の「横軸ラベル」(項目軸ラベル)を消してみます。
操作のお約束は、「グラフ内の部品を消したい」場合には、消したい部品そのものを選択し、[Delete]キーを押すですから、まずは消したい部品そのものである、横軸ラベルを選択します。
横軸ラベルにマウスポインタを合わせ、「横(項目)軸ラベル」と、部品の名前を確認できたらクリックすると、
横軸ラベルを選択することができます。
そして、これまた操作のお約束どおり、キーボードの[Delete]キーをポンッと押せば、
選択していた横軸ラベルを消すことができました!
セルに入力されたデータを消したい時、消したいデータがあるセルを選択し、キーボードの[Delete]キーを押せば消すことができます。
グラフの部品もこれと考え方は一緒で、消したいものを選択して[Delete]キーを押すだけ。
Excelではこんな風に他の操作と繋げて覚えれば、操作をどんどんマスターしていくことができます。
「グラフタイトル」を消したい時も、もちろん同じ。
操作のお約束は、「グラフ内の部品を消したい」場合には、消したい部品そのものを選択し、[Delete]キーを押すですから、まずは消したい部品そのものである、グラフタイトルを選択します。
グラフタイトルにマウスポインタを合わせ、「グラフタイトル」と、部品の名前を確認できたらクリックすると、
グラフタイトルを選択することができます。
そして、これまた操作のお約束どおり、キーボードの[Delete]キーをポンッと押せば、
選択していたグラフタイトルを消すことができました!
【練習用データを操作しながらご覧の方へ】
グラフタイトルを消したままだと、次章の操作ができないので、[元に戻す]ボタンで、グラフタイトルを消す前の状態に戻しておいてください。
選択時、カーソルが入っている or 入っていないは超大切!
さて、「4つのポイントの前に、まずは文字を変更するコツを覚えておこう!」などの章でご紹介したように、「グラフタイトル」や「軸ラベル」は、自分で文字を直接修正できる部品です。
こういった部品にはすごく大切なポイントがあるのですが、それについて、先ほどの[Delete]キーで部品を消す操作と絡めながらご説明していきましょう!
例えば、既にグラフタイトルが選択されているのに、
更にグラフタイトルのところでクリックしてしまうと、図のようなクリックするときのマウスポインタの形から想像できるように、
グラフタイトルの中に文字カーソルが入ります。
この、文字カーソルが入っている状態は、「この位置に文字を入力しますよ」または「この位置の文字を消しますよ」という状態なので、[Delete]キーを押せば、当然、文字カーソルより右側の文字が消えるだけで、グラフタイトル全体を消すことにはなりません。
つまり、同じグラフタイトルを選択している状態でも、文字カーソルが入っている状態は「この位置の文字をどうにかしますよ」という意味になります。
ということは、その逆に、同じグラフタイトルが選択されている状態でも、文字カーソルが入っていない状態は「この部品全体をどうにかしますよ」という意味になります。
もし、グラフタイトル全体を消したいのであれば、このように文字カーソルが入った「この位置の文字をどうにかしますよ」という状態から、「グラフタイトル全体をどうにかしますよ」という状態にしなければいけないので、その選択の切り替えも覚えておきましょう!
現在は選択したグラフタイトルの中に、文字カーソルが入っている状態です。
グラフタイトルが選択されていると、その周囲にポッチが表示されるわけですが、そのポッチとポッチとをつなぐ線のところにマウスポインタを合わせ、マウスポインタが黒い十字の形になったらクリックすると、
「グラフタイトルが選択されていて、文字カーソルが入っていない状態」、つまり、グラフタイトルという部品全体が選択されている状態にできました!
この状態で[Delete]キーを押せば、
グラフタイトルという部品全体を選択していたので、グラフタイトル全てを消すことができました!
【練習用データを操作しながらご覧の方へ】
グラフタイトルを消したままだと、次章の操作ができないので、[元に戻す]ボタンで、グラフタイトルを消す前の状態に戻しておいてください。
というわけで、選択した部品の中に文字カーソルが入っているのか、いないのかはとっても大切!
部品が選択されている状態で、
更に文字カーソルが入っている状態は「この位置の文字をどうにかしますよ」という意味。
文字カーソルが入っていない状態は「この部品全体をどうにかしますよ」という意味。
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(4)既にグラフ内に存在する部品の、見栄え(見え方)を変えたい
「Excel 基礎講座:ステージ3」のように、Excelでは、セルに入力したデータを見栄えよく整える飾りつけのうち、フォントサイズを変えましょうとか、太字にしましょうといった基本的なものは、[ホーム]タブにあるボタンで設定できます。
グラフの見栄えを整える際もまったく同じで、基本的なものは[ホーム]タブにあるボタンで設定できるようになっています。
では早速、その例を見てみることにしましょう。
現在、横軸の文字が小さくて、少し見づらいなぁと思ったとします。
ならば、横軸の文字を大きくすればいいので、まずは、文字を大きくしたい横軸(項目軸)を選択します。
横軸にマウスポインタを合わせ、「横(項目)軸」と名前が確認できたらクリックすると、横軸を選択できます。
文字の大きさを変えるのは、おなじみの[ホーム]タブ、[フォントサイズ]ボックスなので、好みのフォントサイズを選択します。
横軸の文字を大きくすることができました!
今度はグラフタイトル。
グラフタイトルを選択し、
これまたおなじみの[ホーム]タブ、[太字]ボタンをクリックでONにし、更に[フォントの色]の[▼]をクリックして好みの色を選べば、
選択していたグラフタイトルを、太字にして、文字の色を変えることができました!
もちろん、こういった見栄えを整える作業でも、選択した部品の中に文字カーソルが入っているのか、いないのかはとっても大切!
今回はグラフタイトル全体の文字の見栄えを変えたかったので、グラフタイトルは文字カーソルが入っていない状態で選択されていなければいけないわけです。
もし間違って文字カーソルが入っている状態で操作してしまうと、グラフタイトルの一部だけしか変更されなかったり、全く変更されなかったりといったことが起こってしまいます。
こんな風にして、グラフも、セルと同じように、[ホーム]タブで基本的な見栄えを整えることができるわけですが、もっと細かな見栄えの設定をしたい場合にはどうすればいいのでしょうか?
こちらもまた「Excel 基礎講座:ステージ5」のように、セルに対する操作と考え方は同じ。
この操作のお約束が成り立ちます。
(4)「グラフ内の部品の、見栄え(見え方)を変えたい」場合には、変えたい部品そのものを選択し、選択した部品のところで右クリック、[○○の書式設定]で変更を行う
それでは、このお約束の操作イメージを下記で見ていくことにしましょう!
現在、縦軸ラベルは、90度傾いた感じになっているので、これを縦書きにしたいと思います。
まずは縦書きにしたい縦軸ラベルを選択します。
選択した縦軸ラベルのところで右クリック、
[軸ラベルの書式設定]をクリックすると、
画面の右側に、軸ラベルの詳細な見栄えを整える作業ウィンドウが表示されました!
ここで、「Excel 基礎講座:ステージ5」の、セルの詳細な見栄えを整える場合のことを思い出してみます。
セルの詳細な見栄えを整えたい時は、その見栄えを整えたいセルを選択し右クリック、[セルの書式設定]をクリック。
セルを選択していたから、書式設定のメニューも[セルの書式設定]という名前になっているわけです。
グラフでも、考え方は同じ。
見栄えを整えたい部品を選択し右クリック、[○○の書式設定]という手順になり、先ほどは軸ラベルを選択していたので[軸ラベルの書式設定]というメニューになっていたわけです。
セルの場合と違うのは、セルの場合は[セルの書式設定]をクリックするとダイアログボックスが表示されますが、グラフの場合、[○○の書式設定]で表示されるのは、作業ウィンドウだということ。
そして、今回は軸ラベルを選択して表示させた作業ウィンドウなので、この作業ウィンドウの名前も[軸ラベルの書式設定]と、「軸ラベル」という部品の名前が付いています。
ここまでが、
(4)「グラフ内の部品の、見栄え(見え方)を変えたい」場合には、変えたい部品そのものを選択し、選択した部品のところで右クリック、[○○の書式設定]で変更を行う
というお約束の部分。
あとは、それぞれの部品ごとに、自分に必要な設定を覚えればいいので、全部覚えようとする必要はないです。
上記の操作のお約束だけ思い出せれば、あとは何とか作業ウィンドウの中から探せばいいだけですし。
なので、ここから先の作業ウィンドウの操作は、あくまでも「こんなことができるんだよ」という程度の参考です。
それではこの「軸ラベルの書式設定」作業ウィンドウで、軸ラベルを縦書きにする操作を参考までに見ていきましょう。
「軸ラベルの書式設定」という作業ウィンドウのタイトルの下に、[タイトルのオプション]と[文字のオプション]のどちらかを選べるようになっているので、[タイトルのオプション]が選ばれていることを確認します。
緑色になっている方が選ばれている方です。
もし別の方を選びたければ、それをクリックすれば選ぶことができます。
そして更にその下に、絵柄のマークが3つ並んでいるので、一番右端の、四角の中に十字が入っている絵柄のマーク(マウスポインタを合わせると[サイズとプロパティ]と表示されます)をクリックで選択します。
マークをちゃんと選択できたかどうかは、やはり、このマークが緑色になっているかどうかで判断すればOKです。
すると、絵柄のマークの下に設定項目が表示されるので、[配置]という分類の中にある、[文字列の方向]で、[縦書き]を選択します。
もし[配置]という分類の中に、設定項目が何も表示されていない場合は、それは折りたたまれて省スペースになっているだけ。
[配置]の文字のところをクリックすると、展開されて設定項目が表示されるので、[文字列の方向]で、[縦書き]を選択します。
このように、作業ウィンドウの分類項目は、クリックするたびに折りたたんだり、展開したりを切り替えられるようになっているので、これは常に頭の中に入れておきましょう!
軸ラベルを縦書きにすることができました!
もし、他の部品も含めて、まだ詳細な見栄えの設定をしたい場合には、この作業ウィンドウは出しっぱなしでOK。
もう詳細な見栄えは設定しないよ、という場合には、作業ウィンドウの右上にある[×]をクリックすると、作業ウィンドウを閉じることができます。
今回は次の作業もあるので出しっぱなしでOKですが、作業ウィンドウを閉じてしまった方は、あとでまた表示しますので、そのまま先に進んでください。
お次は、現在「2」ごとに振られている縦軸の目盛を、「3」ごとに変更したいと思います。
「グラフ内の部品の、見栄え(見え方)を変えたい」場合には、変えたい部品そのものを選択し、選択した部品のところで右クリック、[○○の書式設定]で変更を行う、というのがお約束ですから、まずは目盛の振り方を変えたい「縦軸」(値軸)を選択します。
縦軸にマウスポインタを合わせ、「縦(値)軸」と名前を確認できたらクリックすると、縦軸を選択することができます。
この後、本来のお約束どおりなら、選択した縦軸のところで右クリック、[軸の書式設定]で作業ウィンドウを表示させるわけですが、今回は先ほど使った作業ウィンドウを出しっぱなしにしているので、縦軸を選択しただけで、
先程の[軸ラベルの書式設定]から、[軸の書式設定]作業ウィンドウに変わってくれます。
作業ウィンドウが出ていない場合には、お約束どおり操作すればいいわけですから、選択した縦軸のところで右クリック、
[軸の書式設定]をクリックすれば、
[軸の書式設定]作業ウィンドウが表示されます。
繰り返しますが、ここまでが、
(4)「グラフ内の部品の、見栄え(見え方)を変えたい」場合には、変えたい部品そのものを選択し、選択した部品のところで右クリック、[○○の書式設定]で変更を行う
というお約束の部分。
あとは、それぞれの部品ごとに、自分に必要な設定を覚えればいいので、全部覚えようとする必要はないです。
上記の操作のお約束だけ思い出せれば、あとは何とか作業ウィンドウの中から探せばいいだけですし。
なので、ここから先の作業ウィンドウの操作は、あくまでも「こんなことができるんだよ」という程度の参考です。
それではこの[軸の書式設定]作業ウィンドウで、軸の目盛間隔を「3」ごとに変更する操作を、参考までに見ていきましょう。
「軸の書式設定」という作業ウィンドウのタイトルの下に、[軸のオプション]と[文字のオプション]のどちらかを選べるようになっているので、[軸のオプション]が選ばれていることを確認します。
緑色になっている方が選ばれている方です。
もし別の方を選びたければ、それをクリックすれば選ぶことができます。
そして更にその下に、絵柄のマークが4つ並んでいるので、一番右端の、グラフのマーク(マウスポインタを合わせると[軸のオプション]と表示されます)をクリックで選択します。
このマークをちゃんと選択できたかどうかは、やはり、このマークが緑色になっているかどうかで判断すればOKです。
【Excel 2016】
絵柄のマークの下に表示された設定項目のうち、[軸のオプション]という分類の中にある、[単位]の[主]を、目盛間隔としたい「3」に変更します。
「3」に変更後、この欄に文字カーソルが点滅している状態では、「まだこの欄に入力を続けますよ」という意味なので、文字カーソルが表示されないようになるまでキーボードの[Enter]キーを押して、入力を確定します。
【Excel 2013】
絵柄のマークの下に表示された設定項目のうち、[軸のオプション]という分類の中にある、[目盛間隔]の[目盛]を、目盛間隔としたい「3」に変更します。
「3」に変更後、この欄に文字カーソルが点滅している状態では、「まだこの欄に入力を続けますよ」という意味なので、文字カーソルが表示されないようになるまでキーボードの[Enter]キーを押して、入力を確定します。
【Excel 2016・2013】
もし[軸のオプション]という分類の中に、設定項目が何も表示されていない場合は、それは折りたたまれて省スペースになっているだけなので、[軸のオプション]の文字のところをクリックすると、展開されて設定項目が表示されます。
「3」に変更後、文字カーソルが表示されないようになるまで[Enter]キーで入力を確定したので、
グラフの縦軸の目盛間隔が「3」ごとに変更されました!
今回の操作はここまでにしたいので、作業ウィンドウを閉じておきましょう。
作業ウィンドウ右上の[×]をクリックします。
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グラフ編集操作の覚え方 まとめ
さぁ、ここまでで、グラフの編集操作にはお約束があり、それを覚えておくと、操作の道しるべとなることを実感していただけたでしょうか?
ここで、ここまで見てきた操作のお約束を一気にまとめてみましょう!
まず、グラフの編集操作をする時には、これから自分がやりたいことは、以下のどれに当てはまるのか、を考えることがポイントでした。
(1)グラフの根本部分を変えたい
(2)グラフに部品を付け足したい
(3)グラフ内の部品を消したい
(4)既にグラフ内に存在する部品の、見栄え(見え方)を変えたい
そして、(1)〜(4)のどれに当てはまるのかさえ考えれば、おのずと操作方法は下記のようになりました。
(1)「グラフの根本部分を変えたい」場合には、グラフ全体を司る「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使う
(2)「グラフに部品を付け足したい」場合には、「グラフエリア」を選択し、[グラフツール]の[デザイン]タブを使う
(3)「グラフ内の部品を消したい」場合には、消したい部品そのものを選択し、[Delete]キーを押す
(4)「グラフ内の部品の、見栄え(見え方)を変えたい」場合には、変えたい部品そのものを選択し、選択した部品のところで右クリック、[○○の書式設定]で変更を行う
但し、(4)の見栄えを整える際、ごく簡単なものはセルへの操作と同様、[ホーム]タブのボタンを使って設定できました♪
そして、選択した部品の中に文字カーソルが入っているのか、入っていないのかはとっても大切だということも、忘れてはいけないポイントです。
部品が選択されている状態で、
更に文字カーソルが入っている状態は「この位置の文字をどうにかしますよ」という意味。
文字カーソルが入っていない状態は「この部品全体をどうにかしますよ」という意味。
この、選択に関する文字カーソルについては、冒頭の「4つのポイントの前に、まずは文字を変更するコツを覚えておこう!」で操作した、グラフタイトルなどの文字の変更の仕方とつなげて覚えれば、イメージしやすいです。