グラフを作成した後は、すぐに見栄えを整えたり、足りない部品を付け加えたりしたいところですが、それよりも先に、グラフを移動し、そして大きさを整えておくと、文書全体のバランスを見ながらグラフの見栄えを整えることができるので、効率がいいんです。
というわけで今回は、Excelで作成したグラフを例にして、グラフの移動、そして大きさを変更する方法をご紹介していきますが、
PowerPointで作成したグラフも、操作はExcelと同じです。
PowerPointの練習ファイルもご用意しましたので、同じように操作してみてください。
また、このページは「たくさんの部品で1つのグラフ!グラフ各部の選択」を既にお読みいただいていることを前提にして進めていきますので、まだの方は先にご覧ください。
グラフの移動
それでは、グラフの移動の操作からスタートしていきましょう!
まず最初に、グラフエリアを選択します。
グラフエリアを選択するということは、グラフ全体を選択したことになるので、「これからグラフ全体をどうにかしますよ」という合図を、ExcelさんやPowerPointさんに送ったことになります。
そして、そのグラフエリアにマウスポインタを合わせた状態でドラッグすると、
好きな位置にグラフを移動することができます!
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Excelでは、このプラスアルファが効く!
このドラッグでの移動は、グラフを滑らか〜に動かすことができるので、好きな場所に自在に動かせる半面、Excelでセルにピッタリ合うように動かしたい時には、目分量で動かす分、ほんのちょっとズレてしまうこともあります。
そこで!移動の操作にプラスアルファします!
でもその前に、これからする操作と、先ほどの操作との違いを実感するために、一旦[元に戻す]ボタンで、グラフを移動する前の状態に戻しておいてください。
それでは改めてグラフを移動してみます!
グラフエリアにマウスポインタを合わせた状態で、[Alt]キーを押したままドラッグすると、
カクッカクッと、セルにピッタリ沿うように移動することができます!
今回は、A11番地の角にグラフの角が合うよう、移動してみました。
セルの角とグラフの角の位置を合わせたので、グラフの上辺、左辺がセルにピッタリ合い、整った印象です。
セルにピッタリ合わせたことで、グラフの左辺の線が無くなってしまったように感じますが、印刷ではちゃんと表示されますので心配いらずです。
もし、移動中はカクッカクッとセルに沿うように動かせるのに、ドラッグをやめる時に微妙にズレてしまうという方は、ドラッグをやめる際がコツ。
マウスでのドラッグの手を離してから、[Alt]キーを押している手を離す、ということを意識してみてください。
「マウス離して、キー離す」が合言葉です!
グラフの大きさの変更
グラフエリアを選択すると、グラフ全体を選択したことになり、周囲にポッチが表示されます。
このポッチが、大きさを変えるためのもの。
ちなみにこの図は、Excel 2016のものですが、PowerPoint 2016でも同じようにポッチが表示されます。
Excel 2013・PowerPoint 2013では、このようなポッチです。
この図はExcel 2013のもので、先ほどの移動の操作で、グラフの左端をA列の左端に合わせているので、左側のポッチが見えなくなっていますが、気にする必要はありません。
Excel 2010・PowerPoint 2010では、「ポッチ」というより、枠にくっついている「ブツブツ」という表現が合っています。
これ以降の解説でも「ポッチ」と表現していますが、「ブツブツ」と読み替えてご覧ください。
また、この図はExcel 2010のもので、先ほどの移動の操作で、グラフの左端をA列の左端に合わせているので、左側のブツブツが見えなくなっていますが、気にする必要はありません。
それでは、グラフの大きさを変更する操作についてご説明していきましょう。
グラフの高さだけを変えたい場合には、四つ角じゃない、上か下かのポッチにマウスポインタを合わせます。
横幅だけを変えたい場合には、四つ角じゃない、右か左かのポッチにマウスポインタを合わせます。
高さと横幅の両方を一気に変更したい場合には、四つ角のいずれかのポッチにマウスポインタを合わせます。
今回は、高さと横幅の両方を一気に変更したいので、四つ角のいずれかのポッチにマウスポインタを合わせますが、今回の例では、グラフの左上隅を既にセルに合わせているので、右下にあるポッチを使って大きさを変えていくことにしましょう。
右下のポッチにマウスポインタを合わせると、マウスポインタが両矢印の形に変わります。
この状態で、内側にドラッグすればグラフを小さくできますし、外側にドラッグすれば大きくすることができます。
今回は外側にドラッグして、グラフを大きくしてみました。
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Excelでは、大きさの変更でも、このプラスアルファが効く!
さて、もうお気付きの方もいらっしゃいますね?
先ほどの操作で実感していただいた通り、ただドラッグするだけだと、滑らか〜に大きさが変わりました。
ということは、Excelの場合は、あの「カクッカクッ」もできるはず!
それでは実際の操作で確認していきましょう!
もう一度、右下のポッチにマウスポインタを合わせ、マウスポインタが両矢印の形に変わったら、[Alt]キーを押したままドラッグすると、
カクッカクッと、セルにピッタリ沿うように大きさを変えることができました!
もし、ドラッグ中はカクッカクッと動かせるのに、ドラッグをやめる時に微妙にズレてしまうという方は、やはりコレ。
ドラッグをやめる際、マウスでのドラッグの手を離してから、[Alt]キーを押している手を離す、ということを意識してみてください。
「マウス離して、キー離す」が合言葉です!
移動や大きさの変更が操作しづらい時には
まだ、Excelの操作に慣れていない方の場合、グラフの移動や大きさの変更が、操作しづらく感じてしまうことがあるようです。
例えば、今よりも少し離れた、シートの下の方にグラフを移動したい時など、グラフの移動先がすべて画面に見えていなかったりすると、移動のドラッグをしながら、画面に表示されていない下の方のセルが表示されるまで待たなければいけないため、思ったよりグラフを下に移動し過ぎてしまったりします。
そういった場合には、無理に強行突破しようとせず、操作の前にひと工夫。
画面の右下にあるものを味方につけます!
画面の右下には、画面の表示倍率を変えられる[−]ボタンがあるので、何度か押せば、
表示が小さくなった分、あらかじめ移動先がすべて画面に見えているので、操作がしやすくなります!
今回はグラフの移動と大きさの変更についてご紹介しました。
いずれもドラッグでの簡単な操作ですが、Excelの場合は、[Alt]キーを加えるだけで、セルにピッタリ合わせて動かしたり、大きさを変えることができました。
ぜひ使いまくってください!