入力規則のエラーメッセージをカスタム!
- Excel 2019, 2016, 2013, 2010
- Office 365
(error-alert.xlsx 12.7KB)
入力規則で入力できるデータを制限のページの続きでご覧いただいている方は、そのページでお使いいただいた練習用データを、そのままご利用いただけます。
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「入力規則で入力できるデータを制限」では、セルに入力できるデータに、制限を設ける方法をご紹介しています。
制限をかけたセルでは、制限内のデータは普通に入力できます。
ですが、それ以外のデータを入力し、セルを確定すべく、セル内の文字カーソルが消えるまで[Enter]キーを押した瞬間、入力した制限外のデータを拒むべく、
Excel 2019・2016、Office 365ではこのようなメッセージが、
Excel 2013・2010では、このようなメッセージが表示されます。
ところが、上のようなメッセージでは、何がいけなくてこんなメッセージが出てるのか分からないので、ただビックリすることしかできません。
そこで今回は、このエラーメッセージを、分かりやすいものに変更する方法をご紹介します!
しかも、エラーメッセージのスタイルを変更することで、きっかり制限内のデータしか受け付けない「がっちり防御仕様」にするのか、制限外のデータも入力できる「ゆる甘な防御仕様」にするのかも設定できます。
【 目次 】
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エラーメッセージの設定
エラーメッセージの設定は、入力規則を使って、セルに入力できるデータに、制限が設けられていることが大前提。
もし、この表の「人数」欄に、「1以上8以下の数字しか入力できないように」制限し、それ以外のデータが入力されたときのエラーメッセージも工夫したいのであれば、まずはその設定をしたい「人数」欄を範囲選択。
[データ]タブ、[データツール]グループにある、[データの入力規則]の絵柄のボタン([▼]じゃない絵柄の方)をクリックします。
表示されたダイアログボックスの[設定]タブで、セルに入力できるデータを指定します。
この設定方法については「入力規則で入力できるデータを制限」で詳しくご紹介しています。
(練習用データを操作しながらご覧いただいている方は、既にこの設定はされているので確認だけでOK。)
そして、ここで指定した以外のデータが入力されたときに、
どんなメッセージを表示させるのかを指定するのが[エラーメッセージ]タブ。
[タイトル]欄と、[エラーメッセージ]欄に、分かりやすい言葉を入力します。
[タイトル]欄に入力した文字は、エラーメッセージのタイトルバーに、[エラーメッセージ]欄に入力した文字は、エラーメッセージの本文として表示されます。
[タイトル]欄と、[エラーメッセージ]欄の入力が終わったら、[OK]ボタンをクリックすると、
ダイアログボックスが閉じ、設定が有効になりますが、特に見た目は変わりません。
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エラーメッセージのスタイル「停止」は、がっちり防御仕様
もともと、入力規則の[設定]タブで、入力可能なデータを指定しておいたわけですが、
その指定以外の、入力できないデータを、この設定がしてあるいずれかのセルに入力し、[Enter]キーでセルを確定してみます。
すると、制限外のデータを拒むべく、
先ほど設定したエラーメッセージが表示されました!
このエラーメッセージで注目すべきボタンは、[再試行]と[キャンセル]の2つ。
[キャンセル]をクリックすると、
入力しようとしたデータが消えます。
入力の操作自体をキャンセルしたので、入力する前の状態に戻ったイメージです。
入力可能ではない、制限以外のデータを入力して、[Enter]キーでセルを確定すると、
エラーメッセージが表示されます。
[再試行]をクリックした場合には、
入力しようとしたデータが反転し、もう一度データを入力するよう促されます。
もちろん、この状態で、入力可能な制限内のデータを再入力し、[Enter]キーでセルを確定すれば、
入力可能な制限内のデータは、ちゃんと入力を受け付けてくれます。
ここでご紹介したエラーメッセージの状態は、入力規則の[設定]タブで指定した、入力可能な制限内のデータじゃないと、ずっと[再試行]で再入力を促すか、[キャンセル]で入力自体をキャンセルするしかないので、ガードが強固な状態です。
なぜ、このような強固なガードになっているのか、その理由はエラーメッセージの[スタイル]というもの。
設定を確認するため、
このエラーメッセージが設定されているセルを再び範囲選択し、
先ほど同様、[データ]タブ、[データツール]グループにある、[データの入力規則]の絵柄のボタン([▼]じゃない絵柄の方)をクリックします。
[エラーメッセージ]タブの、[スタイル]欄、これが「停止」になっていると、
[再試行]で再入力を促すか、[キャンセル]で入力自体をキャンセルするしかない、ガードが強固なエラーメッセージになるわけです。
エラーメッセージのスタイル「注意」はちょい甘な防御仕様
エラーメッセージの[スタイル]を「注意」にして、[OK]ボタンをクリックしてみます。
もともと、入力規則の[設定]タブで、入力可能なデータを指定しておいたわけですが、
その指定以外の、入力できないデータを、この設定がしてあるいずれかのセルに入力し、[Enter]キーでセルを確定してみます。
すると、制限外のデータを拒むべく、
エラーメッセージが表示されました!
注目すべきボタンは、[はい]、[いいえ]、[キャンセル]の3つに変わっています!
[キャンセル]をクリックすると、
入力しようとしたデータが消えます。
入力の操作自体をキャンセルしたので、入力する前の状態に戻ったイメージです。
入力可能ではない、制限以外のデータを入力して、[Enter]キーでセルを確定すると、
設定したエラーメッセージが表示されます。
「続けますか?」と聞かれているので、[いいえ]をクリックすると、
入力しようとしたデータが反転し、もう一度データを入力するよう促されます。
もちろん、この状態で入力可能な制限内のデータを再入力し、[Enter]キーでセルを確定すれば、
入力可能な制限内のデータは、ちゃんと入力を受け付けてくれます。
入力可能ではない、制限以外のデータを入力して、[Enter]キーでセルを確定すると、
設定したエラーメッセージが表示されます。
「続けますか?」と聞かれているので、[はい]をクリックすると、
本来は入力できないはずのデータも、受け付けてくれました!
制限外のデータを拒むだけでなく、受け付けてもくれるわけです。
[いいえ]と[キャンセル]で制限外のデータを拒みつつ、[はい]をクリックすれば、制限外のデータも受け付けてくれるので、ちょい甘な防御仕様です。
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エラーメッセージのスタイル「情報」はメチャ甘な防御仕様
今回エラーメッセージをカスタマイズしているセルを、再び範囲選択し、
先ほど同様、[データ]タブ、[データツール]グループにある、[データの入力規則]の絵柄のボタン([▼]じゃない絵柄の方)をクリックします。
エラーメッセージの[スタイル]を「情報」にして、[OK]ボタンをクリックしてみます。
もともと、入力規則の[設定]タブで、入力可能なデータを指定しておいたわけですが、
その指定以外の、入力できないデータを、この設定がしてあるいずれかのセルに入力し、[Enter]キーでセルを確定してみます。
すると、制限外のデータを拒むべく、
エラーメッセージが表示されました!
注目すべきボタンは、[OK]と[キャンセル]の2つに変わっています!
[キャンセル]をクリックすると、
入力しようとしたデータが消えます。
入力の操作自体をキャンセルしたので、入力する前の状態に戻ったイメージです。
入力可能ではない、制限以外のデータを入力して、[Enter]キーでセルを確定すると、
設定したエラーメッセージが表示されます。
[OK]をクリックすると、
本来は入力できないはずのデータを、あっさり受け付けてくれました!
再入力を促すボタンも無く、[OK]ボタンを押せば制限外のデータもあっさり受け付けてくれるわけですから、メッセージも情報としてただ伝えているだけという、一番ガードが弱い状態です。
制限外のデータを受け付けていいのか、ダメなのかは、設定する箇所それぞれに違いますので、設定箇所の性格を考慮して「停止」「注意」「情報」のうち、どのスタイルにすればいいかを決めていけばいいわけですね。
[設定]タブと[エラーメッセージ]タブの関係に要注意!
[設定]タブで設定するのは、入力できるデータ。
そして、ここで設定した制限以外のデータが入力されたときに、
どんなメッセージを表示させるのかを指定するのが[エラーメッセージ]タブです。
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