入力規則で入力できるデータを制限
- Excel 2019, 2016, 2013, 2010
- Office 365
(data-validation.xlsx 12.4KB)
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セルに入力できるデータに、制限を設けたいときに設定するのが入力規則。
- 8以下の数字しか入力できないように
- 2019/4/1から2019/8/31までの日付しか入力できないように
- 12文字以上13文字以下の文字しか入力できないように
のような設定ができます。
このページでは、上記のような、入力できるデータを制限する方法をご紹介していきます。
プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)で選択できるものしか入力できないようにする方法は、別ページでご紹介しています。
【 目次 】
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数字の入力を制限する入力規則
もし、このような表の「人数」欄に、8以下の数字しか入力できないようにしたい場合、まずはその入力制限をかけたいセルを範囲選択します。
[データ]タブ、[データツール]グループにある、[データの入力規則]の絵柄のボタン([▼]じゃない絵柄の方)をクリックします。
表示されたダイアログボックスの[設定]タブ、[入力値の種類]で、選択したセルに入力できるデータの種類を選択します。
今回は、「8以下の数字しか入力できないようにしたい」わけですから、「整数」か「小数点数」を選ぶことになりますが、
小数点以下がない数字しか入力できないようにしたいのか、小数点以下もある数字(小数点以下があっても無くても両方OKの数字)しか入力できないようにしたいのかで、どちらを選ぶかを決めます。
整数 | 小数点以下がない数字 |
---|---|
小数点数 | 小数点以下もある数字 (小数点以下があっても無くても両方OK) |
今設定している欄は、予約表の「人数」。
予約の人数で、小数点以下の数字を入力することはありませんので、
今回は「整数」を選びます。
次は[データ]。
実際に入力できる数字を設定していきます。
今回は、「8以下の数字しか入力できないようにしたい」わけですから、[データ]で「次の値以下」、[最大値]に「8」と入力します。
また、[データ]欄では、それ以外の選択肢としてこのようなものがありますが、Excelでは、正しく処理をするために、「以上」なのか「より大きい」なのか、そして「以下」なのか「より小さい(未満)」なのかは、すごく大切です。
それから、「8以下の数字しか入力できないように」という設定だと、ゼロや、マイナスの数字も入力できます。
「この欄は人数を入れる欄だから、ゼロやマイナスという数字の入力はありえない」と、より繊細に設定したい場合には、「1以上8以下」という設定ももちろんありです。
[データ]で「次の値の間」、[最小値]に「1」、[最大値]に「8」を設定することになります。
「次の値の間」は、「○以上○以下」と設定したいときに使うわけです。
最後にダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると、設定完了です。
設定後も特に見た目は変わりません。
設定した入力制限が効いてくるのは、設定後に入力したものから。
もし、制限前に対象外のデータを入力していた場合には、そのセルのデータはそのまま残ります。
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日付の入力を制限する入力規則
もし、「2019/4/1から2019/8/31までの日付しか入力できないように」といった、日付の入力制限をしたい場合には、まずはその入力制限をかけたいセルを範囲選択します。
[データ]タブ、[データツール]グループにある、[データの入力規則]の絵柄のボタン([▼]じゃない絵柄の方)をクリックします。
表示されたダイアログボックスの[設定]タブ、[入力値の種類]で、「日付」を選択。
「2019/4/1から2019/8/31までの日付しか入力できないように」という設定なら、[データ]で「次の値の間」を選択。
[開始日]に「2019/4/1」、[終了日]に「2019/8/31」と入力します。
もし、この日付の入力方法で迷った場合には、次の章「日付の入力規則の設定時によくあるお悩み」をご覧ください。
最後にダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると、設定完了。
【Excel 2013・2010】
[開始日][終了日]は、Excel 2013・2010では[次の日付から][次の日付まで]となります。
設定後も特に見た目は変わりません。
設定した入力制限が効いてくるのは、設定後に入力したものになるので、制限前に対象外のデータを入力したセルがあっても、そのセルのデータはそのままです。
日付の入力規則の設定時によくあるお悩み
入力規則の日付の設定は、和暦で設定してもOK。
入力の仕方は、日付入力のお作法と同じで、「h31/4/1」とか「r1/8/31」のように入力します。
[OK]ボタンでダイアログボックスを閉じると、Excelさんは自動的に西暦に換算して設定してくれます。
また、入力規則の設定欄に入力する日付は、西暦にしろ、和暦にしろ、日付入力のお作法にのっとった入力の仕方になります。
実際に日付を入力するセルの表示形式が、漢字の「年月日」付きで日付が表示されるようになってるから、入力規則の設定欄にも「年月日」の漢字付きで入力したらいいのかしら?とか悩む必要はありません。
セルの表示形式にかかわらず、入力規則は「2019/4/1」や、「r1/8/31」のように、日付入力のお作法にのっとった入力の仕方で設定すればOKです。
また、[データ]欄の選択肢には、このようなものがありますが、日付だと「以上」「より大きい」、「以下」「より小さい」って分かりづらいんですよね〜。
例えば、「2019/4/1以上」は、「2019/4/1を含めたその日以降」を指し、「2019/4/1より大きい」は、「2019/4/1を含めない、それより後ろの日」、つまり「2019/4/2以降」のことを指します。
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文字の入力を制限する入力規則
文字を入力するセルには、文字数で制限をかけることができます。
電話番号の場合、固定電話なら「03-XXXX-XXXX」のようにハイフン含めて12文字、携帯電話なら「080-XXXX-XXXX」のようにハイフン含めて13文字なので、12から13文字しか入力できないようにしたければ、
まずは、その入力制限をかけたいセルを範囲選択します。
[データ]タブ、[データツール]グループにある、[データの入力規則]の絵柄のボタン([▼]じゃない絵柄の方)をクリックします。
表示されたダイアログボックスの[設定]タブ、[入力値の種類]で、「文字列(長さ指定)」を選択。
電話番号って数字じゃん?文字列でいいの?と思った方も、電話番号内のハイフンは文字ですので、「文字列」を選ぶと思っていただけるとイメージしやすいと思います。
「12から13文字しか入力できないように」という設定なら、[データ]で「次の値の間」、[最小値]に「12」、[最大値]に「13」を設定し、[OK]ボタンをクリックすれば、設定完了です。
設定後も特に見た目は変わりません。
設定した入力制限が効いてくるのは、設定後に入力したものになるので、制限前に対象外のデータを入力したセルがあっても、そのセルのデータはそのままです。
数字や日付の直接設定ではなく、セル番地を指定することも
入力規則では、「このセルのデータ以上のものしか入力できないように」という風に、制限の基準をセル番地で指定することもできます。
例えば、「予約日」のセルには、「受付日」以降のデータしか入力できないようにするのであれば、入力制限をかけたい「予約日」のセルを範囲選択します。
「受付日」以降の日付データしか入力できないようにしたいわけですから、[入力値の種類]と[データ]の設定は図のようになります。
[開始日]欄でクリックして文字カーソルを入れ、
ここからは範囲選択した先頭のセル(予約日の欄の先頭のセル)を基準に考えていきます。
予約日の欄の先頭のセル(B2番地)は、受付日(A2番地)以降の日付だけが入力できるようにしたいわけですから、A2番地をクリックすると・・・
[開始日]にセル番地を指定できました!
セル番地の前には自動的に「=」が付きます。
これで、A2番地に入力されている以降の日付だけ、つまり「受付日」以降の日付だけが入力できる設定になりました。
Excelでは、相対参照の仕組みが働いているので、この設定だけで、
B3番地は、A3番地に入力されている以降の日付だけ、B4番地は、A4番地に入力されている以降の日付だが入力できるようになりました。
入力規則で設定したもの以外が入力されると
入力規則で設定したもの以外のデータを入力し、セル内の文字カーソルが消えるまで[Enter]キーでセルを確定すると、
Excel 2019・2016、Office 365ではこのようなメッセージが、
Excel 2013・2010では、このようなメッセージが表示されます。
これらは、入力制限がかかってるから、ちゃんと制限内のデータを入力してね、というメッセージです。
でも、このメッセージだけでは、どんな制限がかかっているのか分からないので、表示されてただビックリするだけで、何が悪いのか分からないんですよね〜。
そこで、このエラーメッセージを分かりやすいように編集することができるようになっています!
[キャンセル]ボタンをクリックすると、このエラーメッセージを閉じることができますので、「入力規則のエラーメッセージをカスタム!」のページで、早速エラーメッセージについて見ていきましょう!
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