数式をコピー![その2]コピー方法の使い分けと相対参照

解説記事内の画像はExcel 2016のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2019, 2016, 2013, 2010
  • Office 365
Office 365は、バージョン1902と、バージョン1909で動作確認しています。
Excel 2019・2016・2013・2010 / Office 365用 練習ファイル
(relative-references.xlsx 12.2KB)
数式をコピー!「ずれる」を極める」から引き続いてご覧いただいている方は、新たにダウンロードし直す必要はありません。

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前のページでは、「相対参照」という、「ずれる」仕組みが働いているからこそ、Excelは便利なんだ!というご説明をしました。
このページは、その続き。
コピー方法の使い分けと、もう少し相対参照について深めていきます!

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コピー&貼り付けでも同様

相対参照17 練習ファイルを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして、Sheet3に切り替えてください。

相対参照18 前のページでは、数式をコピーするためにオートフィルを使っていましたが、オートフィルは「連続したすぐ隣のセル」に数式をコピーしたいときに便利ですが、離れたセルに数式をコピーしたいときには使えません。
上の図では、「みかん」の「金額」欄であるD2番地に、
= 単価 × 数量
を意味する、
= B2 * C2
の数式が入力されています。
この数式を、他の果物の「金額」欄にもコピーしたいのですが、今回は持って行きたい先が、コピー元と離れているんですよね〜。
連続したセルではなく、離れているので、オートフィルは使えません。
こういった場合は素直に考えて、コピー&貼り付けの方法を使います。

コピー&貼り付けの操作は、

これを、コピって、ここに、貼る

の手順でしたね。
それでは早速、数式をコピーしてみましょう!

相対参照19 元となる、既に数式が入っているセルを選択し、選択したセルのところで右クリック、

相対参照20 表示された一覧から[コピー]をクリックします。

相対参照21 「このセルをコピーしたよ」という合図で、アリの行列みたいなものが走ります。

相対参照22 コピーしたものを必要としているのは、どのセルなのかを指定していきます。
コピー先のセルを範囲選択し、範囲選択したセルのところだったらどこでもいいので右クリック、

相対参照23 表示された一覧から[貼り付け]をクリックします。

相対参照24 Excel 2010
Excel 2010での[貼り付け]は、このようなボタンになります。

相対参照25 コピーしたものを貼り付けることができました!
ちなみに、コピー元にグルグル表示されているアリの行列みたいなのは、[Esc]キーを押すと解除できます。

相対参照30 コピー元となった、「みかん」の「金額」欄であるD2番地には、= B2 * C2 という数式が入力されていたわけですが、これもその裏では「(この「金額」のセルから見て、)2つ左のセルと、1つ左のセルを掛け合わせてください」という相対参照の考え方が働いているので、

相対参照26 コピー先のD7番地には、コピー元と全く同じ= B2 * C2 という瓜二つの数式が入るわけではありません。
「(この「金額」のセルから見て、)2つ左のセルと、1つ左のセルを掛け合わせてください」という考え方が反映され、自動的に数式内のセル番地が調整された、= B7 * C7という数式が入りました!

相対参照27 もちろん、他のコピー先であるセルにも、「(この「金額」のセルから見て、)2つ左のセルと、1つ左のセルを掛け合わせてください」となるよう、数式内のセル番地が自動で調整されました。

というわけで、数式をコピーしたいときは、前のページのようにオートフィルでもいいし、上記のような[コピー]&[貼り付け]でもいいですし、このページではご紹介しませんでしたが、ドラッグによるコピーの操作でも構いません。
どの方法を使って数式をコピーしたとしても、Excelでは相対参照という考え方が働き、コピー元からコピー先までどれだけズレているのか、その分をずらした数式が入力されるというわけです!

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