下の図のような、複数ページの文書があったとします。
1ページ目が表紙、2〜3ページ目が目次など、4ページ目以降が内容といった文書です。
そして、左の図・下の表のように、「表紙」、「目次など」、「内容」の、それぞれの部分に別のヘッダーを設定したかったとします。
ページ | ヘッダーの内容 |
---|---|
表紙 1ページ目 |
提案書 |
目次など 2〜3ページ目 |
はじめに |
内容 4〜7ページ目 |
株式会社 美意空瑠 |
でも、ちょっと待った〜!!
ヘッダーって、そもそも全ページの上部に同じ内容を表示する機能だから、今回のような各部分でヘッダーを変えるなんて、できないのでは?
はい、その通りです。基本的には、ヘッダーは、全ページの上部に同じ内容を表示する機能です。
でも思い出してみてください!
そうです、「セクション」です!
「セクション」というグループに分けることで、本来文書全体に効いてしまう機能が、セクションごとに個別に設定できるようになります。
ここでBe Cool Users恒例の、「くどさ」を発揮しましょう。(笑)
「セクションって何だ?」という方、セクション分けなんてしたことありませ〜んという方は、この先は「進むな、危険」です(笑)。
まずは下記のページをご覧ください!
さっそく操作開始!
さっそく操作を開始します!
今回は、「表紙」、「目次など」、「内容」の、それぞれの部分で別のヘッダーを設定したいわけですから、
まずは文書を、下の図のような、3つのセクションに分けておきます。
先頭ページから順番にヘッダーを指定していった方が分かりやすいので、まずは先頭ページならどこでもいいので文字カーソルを置き、ヘッダー領域を表示します。
ヘッダー領域が表示されました。
そして「今はセクション1のヘッダーですよ〜」という表示があることが分かります。
セクション1のヘッダーに入れたい文字を入力し、
必要なら、自分の好みに合わせて書式を設定します。
今回は右揃えと太字を設定してみました。
スポンサーリンク
ここからが肝心!
ここまでは正直、普通のヘッダーの設定と変わりません。でもここからが肝心!
今回は、部分別にヘッダーを設定できるよう、あらかじめセクション分けしておいたわけです。
というわけで、
[ヘッダー/フッター ツール]の[デザイン]タブ、[ナビゲーション]グループの
【Word 2010】[次へ]ボタンをクリックすると、
【Word 2007】[次のセクション]ボタンをクリックすると、
セクション2のヘッダー領域に移動しました!
でも、この時点で、セクション2のヘッダーは、先程セクション1に入力したものと同じです。
ここで注目したいのは[前と同じ]という表記。
今はまだ、「前と同じ」、つまり「セクション1と同じ」状態のヘッダーですよ、ということなんです!
ということは、このままの状態でセクション2のヘッダーを入力すると、セクション1とセクション2は連動しているため、最初にせっかく設定したセクション1のヘッダーまで変わってしまいます。
そこで!
まずはセクション1とセクション2の関係を断ち切ります!
先ほど使った[次へ]ボタン(Word 2007は[次のセクション]ボタン)の下にある、[前と同じヘッダー/フッター]ボタンを見てみます。
現在はONの状態になっているので、クリックしてOFFにすると、
セクション2のヘッダーで、[前と同じ]という表記が無くなりました!
連動の関係を断ち切ることができたので、セクション2のヘッダーに入れたい文字を入力します。
これが重要ポイントです!
[前と同じ]という関係を断ち切ってから入力!
あとは繰り返し。
ここまでで、セクションごとにヘッダーを指定する肝はつかめたでしょうか?
残りのセクションの設定は、これの繰り返しです。
[次へ]ボタン(Word 2007は[次のセクション]ボタン)で、セクション3のヘッダーに移動し、
「前と同じ」、連動の関係になっているので、
ONになっている[前と同じヘッダー/フッター]ボタンを、クリックでOFFにし、
[前と同じ]という関係を断ち切ってから、
セクション3のヘッダーに入れたい文字を入力します。
今回の例では、セクション3のヘッダーは、右揃えや太字を解除したいので、書式をクリアしておきます。
あとはヘッダー領域を閉じれば、設定完了です!
セクションごとにヘッダーを設定することができました!
今回はヘッダーで設定を行いましたが、フッター領域で同様の操作を行えば、フッターもセクションごとに設定を行うことができます!