Excelで日本語入力のオン/オフが自動で切り替わるように

解説記事内の画像はExcel 2019のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2019, 2016, 2013, 2010
  • Office 365
Office 365は、バージョン1902と、バージョン1909で動作確認しています。

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日本語入力の切り替え Excelで入力しようとして、日本語入力のオン/オフの切り替えを忘れ、イラっとした経験をお持ちの方は、私だけではないはず。

そこで便利なのが、入力規則を使った、日本語入力の自動切り替え。
セルを選択するだけで、日本語入力が自動で切り替わるように設定できます!

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入力規則の[日本語入力]を設定

日本語入力を自動切り替えしたい表 例えばこの表の場合、A列の「会員No.」の欄は数字しか入力しないので、変換は必要ありませんから、日本語入力はオフで入力した方が、入力しやすいです。
一方、B列の「氏名」欄は、日本語入力をオンにしていないと、漢字に変換できません。

日本語入力を自動切り替えしたい表 そこで、毎回いちいち自分で日本語入力を切り替えなくても良いよう、セルを選択すると、自動で日本語入力が切り替わるように設定してみます。

日本語入力を自動でオフにしたい箇所を範囲選択 まずは、自動的に日本語入力がオフになるようにしたい箇所から設定してみましょう。
「会員No.」のセルを範囲選択します。

[データの入力規則]ボタン [データ]タブ、[データツール]グループの[データの入力規則]ボタン(▼がある方ではなく、絵柄の方のボタン)をクリックします。

入力規則[日本語入力]タブの[オフ] 表示されたダイアログボックスの[日本語入力]タブで、[オフ]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。


日本語入力を自動でオンにしたい箇所を範囲選択 お次は、自動的に日本語入力がオンになるようにしたい箇所を設定してみます。
「氏名」のセルを範囲選択します。

[データの入力規則]ボタン [データ]タブ、[データツール]グループの[データの入力規則]ボタン(▼がある方ではなく、絵柄の方のボタン)をクリックします。

日本語入力オンで入力モード「ひらがな」 ちなみに、ひとくちに日本語入力「オン」と言っても、普段入力する際の入力モードは、「ひらがな」。

入力規則[日本語入力]タブの[ひらがな] ですので、表示されたダイアログボックスの[日本語入力]タブで、[ひらがな]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。


日本語入力を自動で半角カタカナにしたい箇所 「口座名義」の欄は、最初から半角カタカナで入力できるようにしたいので、

日本語入力を自動で半角カタカナにしたい箇所を範囲選択 「口座名義」のセルを範囲選択し、

入力規則[日本語入力]タブの[半角カタカナ] [データ]タブ、[データツール]グループの[データの入力規則]ボタンでダイアログボックスを表示。
[日本語入力]タブで、[半角カタカナ]を設定します。


自動的に日本語入力がオフになった これで、「会員No.」欄のいずれかのセルが選択されているときは、日本語入力がオフ。

自動的に日本語入力がオンで[ひらがな]入力モードになった 「氏名」欄のいずれかのセルが選択されているときは、日本語入力がオンで[ひらがな]入力モード。

自動的に日本語入力がオンで[半角カタカナ]入力モードになった 「口座名義」欄のいずれかのセルが選択されているときは、日本語入力がオンで[半角カタカナ]入力モードに、自動的に切り替わるよう設定できました!

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入力規則の[日本語入力]にある、[オン]と[ひらがな]の違いは?

入力規則[日本語入力]タブの[オン]と[ひらがな] [データの入力規則]ダイアログボックスの[日本語入力]タブの選択肢には、[オン]と[ひらがな]があります。
先ほど設定した「氏名」欄では、[ひらがな]を選択したわけですが、[オン]を選択してはダメなんだろうか?と思った方もいらっしゃるはず。

入力規則[日本語入力]タブの[ひらがな] 今回の「氏名」欄のように、漢字を入力するセルへの設定では、オススメは[ひらがな]。
その理由をご紹介していきましょう。

IMEの入力モード まず、そもそも日本語入力が「オン」というのは、「変換できる」ということ。
なので、入力モードが「ひらがな」であろうと、「全角英数」であろうと、「半角カタカナ」であろうと、変換することができますので、いずれも日本語入力はオンの状態です。

[ひらがな]入力モード ひらがなで入力できて、なお且つ変換できる状態になっているのが「ひらがな」入力モード、

[半角カタカナ]入力モード 半角カタカナで入力できて、なお且つ変換できる状態になっているのが「半角カタカナ」入力モードです。

入力規則[日本語入力]タブで[オン] もし、「氏名」欄を、[ひらがな]ではなく[オン]で設定していると、

自動的に日本語入力がオンで[半角カタカナ]入力モードになった 例えば、入力規則の日本語入力で[半角カタカナ]が設定されているセルを選択した後、

入力モードが[ひらがな]にならない 入力規則の日本語入力で[オン]が設定されているセルを選択すると、入力モードは「半角カタカナ」のままなんです!
(実はこの現象が起こらないこともあるのですが、起こらなくても起こった時に面倒なので。)

なぜなら、入力規則の[半角カタカナ]というのは、日本語入力が「オン」で[半角カタカナ]入力モードにすること。
入力モードが[半角カタカナ]なだけであって、日本語入力が「オン」であることには変わりありません。
入力規則の[オン]は、入力モードを指定せず、ただオンにするだけなので、前の状態を引きずってしまうことがあるんです。

入力規則[日本語入力]タブの[ひらがな] やはり漢字に変換するときなどは、同じ日本語入力が「オン」の状態でも、入力モードが「ひらがな」になっていた方が使い慣れているので、使う側が戸惑いません。
というわけで、漢字を入力するセルには、入力規則の日本語入力を[ひらがな]に設定すれば、日本語入力が「オン」で[ひらがな]入力モードになるので、いつもの使い勝手と同じで安心、というわけです。

入力規則の[日本語入力]を解除するには

日本語入力を自動でオンにしたい箇所を範囲選択 日本語入力が自動で切り替わる、この入力規則の[日本語入力]を解除したい場合には、解除したいセルを範囲選択し、

[データの入力規則]ボタン [データ]タブ、[データツール]グループの[データの入力規則]ボタン(▼がある方ではなく、絵柄の方のボタン)をクリック。

入力規則[日本語入力]タブの[コントロールなし] [日本語入力]タブで、[コントロールなし]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

[データの入力規則]ダイアログボックス[すべてクリア]ボタン もし、範囲選択したセルにプルダウンするリストや、入力時メッセージなど、他の入力規則も設定されていて、それらも含めて解除したい場合には、ダイアログボックスを表示したあと、どのタブが選択されていても構わないので、[すべてクリア]ボタンをクリックすると、すべての入力規則が規定値に戻るので、最後に[OK]ボタンをクリックします。

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