今回ご紹介するのは、キーボードの[Home]キーや[End]キーを使って、シート内の先頭や終わりのセルにササッと移動する方法。
ただ、この[Home]キーや[End]キーは、キーボードによって配置が違っていたり、[Fn]キーと一緒じゃないと使えない場合もあったりするので、[Home]キーや[End]キーがどこにあるのか分からない、[Fn]キーと一緒に使うって何?という方は、まずは「[Home]キー・[End]キーはどこ?・あるのに使えない!」をご覧ください。
また、上記のように、[Fn]キーも一緒に押して[Home]キーや[End]キーを使うタイプのキーボードを使っている方は、このページで「[Home]キーや[End]キーを押す」旨が書いてあったら、その際に合わせて[Fn]キーも一緒に押してください。
もちろん、「[Ctrl]キーを押したまま[Home]キーを押す」となっている場合には、「[Ctrl]キーを押したまま[Fn]と[Home]キーを押す」という風に、他のキーが合わさっている場合でも[Fn]キーは必要です。
それでは早速始めていきましょう!
先頭と最後尾
練習データを操作しながらご覧くださる方は、画面左下のシート見出しのうち、「Sheet1」を選択しておいてください。
今回は、下のような表を使って、[Home]キーや[End]キーを使った、シート内の様々な移動について見ていきます。
まずは、シート内のセルならどこでもいいので、どれか1つのセルを選択します。
今回は動作がハッキリと分かるように、G12番地を選択してみました。
ここで、[Ctrl]キーを押したまま[Home]キーを押してみましょう!
シートの先頭のセルが選択されました!
[Ctrl]+[Home]キーは、シートの先頭のセルにササッと移動するショートカットキーです。
続いて今度は、[Ctrl]キーを押したまま[End]キーを押すと・・・、
シート内の、データがある範囲の最後尾のセルが選択されました!
[Ctrl]+[End]キーは、そのシートのデータがある範囲の最後尾のセルにササッと移動するショートカットキーです。
Wordでも、文頭や文末にカーソルをササッと移動させるのが、この[Ctrl]+[Home]キーと、[Ctrl]+[End]キーなので、Wordでおなじみの方もいらっしゃると思います。
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[Home]キーを単体で使う
Wordで[Home]キーや[End]キーを使っている方は、Excelで[Home]キーを単体で使う場合も、簡単に想像が付くと思います。
もちろん、初めての方も簡単に覚えられます!
まずは、シート内のどれか1つのセルを選択します。
動作がハッキリと分かるように、今回も、G12番地を選択してみました。
そして、[Home]キーだけをポンッ!と押してみると、
選択したセルの行頭に、ササッと移動することができました!
最初に選択したG12番地は、12行目のセルだったので、12行目の行頭に瞬間移動したわけです。
ENDモード
今度はB8番地を選択しておきます。
この状態で、[End]キーだけをポンッ!と押してみると、Wordで[Home]キーや[End]キーを使っている方は、選択したセルの、データがある範囲の行末、つまりM8番地にササッと移動するのではないかと想像してしまうと思うのですが、想像を裏切り、ピクリとも動きません。
実は、[End]キーだけはWordと考え方が違い、代わりに画面左下に「ENDモード」と表示されます。
もう一度、[End]キーだけをポンッ!と押してみると、ENDモードを解除することができます。
じゃぁ、このENDモードって、いったい何なんだ!とイラッとしてしまいますが、ENDモードにした後、その次に押すキーがポイントになります。
実際に操作してみましょう!
[End]キーをポンッ!と押し、ENDモードになったことを確認したら、続いて[Enter]キーを押すと・・・
選択したセルの、データがある範囲の行末に、ササッと移動することができました!
最初に選択したB8番地は、8行目のセルだったので、その8行目のデータがある範囲の行末、つまりM8番地に瞬間移動したわけです。
これが、「Endモード」の使い方の1つである、[End]モードにしてから[Enter]キーの動きです。
まだあるENDモードの使い方
「Endモード」の使い方はまだあります。
まずは試しに、A12番地を選択してみます。
[End]キーをポンッ!と押し、ENDモードになったことを確認したら、続いて[→]キーを押すと・・・
選択していたセルと同じ行のまま、1つ目の表の「終わり」のセルが選択されました!
この状態で、もう一度[End]キーをポンッ!と押し、ENDモードになったことを確認したら、続いて[→]キーを押すと、
選択していたセルと同じ行のまま、今度は2つ目の表の「始まり」のセルが選択されました!
ENDモードにしてから方向キーを押すことで、押した矢印の方向にあるデータの固まりごとに、始まりと終わりのセルを順番に選択することができます。
お気付きの方がいらっしゃるかもしれません。
これは、「セルの渡り歩き系ショートカット:[Ctrl]+矢印キー編」でご紹介している、[Ctrl]キーを押したまま矢印キーを押した場合と、同じ動きです!
なので、この「データの固まりごとに、始まりと終わりのセルを順番に選択」という動きがいまいちイメージできない方は、「セルの渡り歩き系ショートカット:[Ctrl]+矢印キー編」で、この動きについて詳しくご紹介していますので、そちらをご覧ください。
但し違いは、[Ctrl]キーを押したまま矢印キーを押すのに対し、この方法の場合は、[End]キーを押してから矢印キー、という操作になります。
[End]キーを押すことで、次のキーを押すまではENDモードの状態なので、[End]キーは押したままにする必要がないわけです。
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シートの「最後尾」・「行末」の考え方
さて、ここまででご紹介した[End]キーに関する操作をまとめると、
[Ctrl]+[End] | シートの最後尾(データがある範囲の) |
---|---|
[End]を押してから[Enter] | 行末(データがある範囲の) |
[End]を押してから方向キー | データの固まりごとに、始まりと終わりのセルを順番に選択 |
となります。
[End]を押してから方向キーの操作に関しては、「セルの渡り歩き系ショートカット:[Ctrl]+矢印キー編」でご紹介しているのと同様、データがあるセルを「固まり」ととらえて動いていくので、動きを予測する時には、押そうとしている矢印キーの方向にある、データが入力されているセルに注目します。
ところが、[End]を押してから[Enter]キーの操作では、「データがある範囲の行末に動く」とご紹介しているものの、動きを予測する時には、データがあるセルだけに注目するのではなく、もっと広範囲のセルを見る必要があります。
練習データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして、Sheet2に切り替えてください。
下の図のように、A6番地を選択した状態で[End]キーを押してから[Enter]キーを押すと、選択したA6番地が所属する6行目の最後のデータは、D6番地なので、もちろんD6番地に動きます。
今度は、A8番地を選択した状態で[End]キーを押してから[Enter]キーを押すと、A8番地が所属する8行目の最後のデータは、隣のB8番地なので、そこに動くと思いきや、
実際は、D8番地に動きます。
[End]を押してから[Enter]キーの操作では、最初に選択していたA8番地のある8行目だけを基準にして動く、のではなく、「そのシート内で、データがあるセルを四角形で囲った範囲」の行末に動くからです。
なので、こういった、あちこちに穴が空いている表内で行末に動きたい時に、特に威力を発揮します。
でも、このように、表の欄外のセルにデータを入力した場合、
「そのシート内で、データがあるセルを四角形で囲った範囲」は下の図のように広がるため、先程と同じようにA8番地を選択した状態で[End]キーを押してから[Enter]キーを押すと、今度はF8番地に動くというわけです。
そして、[Ctrl]キーを押したまま[End]キーの操作では、「データがある範囲の最後尾」に動くとご紹介していましたが、これも「単純にデータが入力されている最後尾のセル」ではなく、「そのシート内で、データがあるセルを四角形で囲った範囲の最後尾のセル」に動くことになります。
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[Ctrl]+[Home]で、いつでもA1番地に動くわけじゃない
話は変わって、今度は[Home]キーに関する操作をまとめると、
[Ctrl]+[Home] | シートの先頭 |
---|---|
[Home] | 行頭 |
となりますが、ここで、よくありがちな例外として、[Home]キーに関するものをご紹介しておきたいと思います。
練習データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして、Sheet3に切り替えてください。
このような、横にも縦にも長い表の場合、スクロールした時に項目行や項目列が見えなくなってしまうことを防ぐため、ウィンドウ枠の固定を設定することが多いと思います。
今回は、1行目にある項目行、そして、A列の「名前」と、B列の「性別」を固定したいと思います。
まずは、「ここから先はスクロールで見えなくなってもいいですよ〜」というセルを選択するので、今回の場合は、C2番地を選択します。
[表示]タブ、[ウィンドウ]グループにある、[ウィンドウ枠の固定]をクリックし、更に表示された一覧から[ウィンドウ枠の固定]をクリックします。
これで、右にスクロールしても、下にスクロールしても、いつでも1行目の項目行、そしてA列の「名前」と、B列の「性別」は常に見えているようにできました。
さてここで、どれでもいいので、どれか1つのセルを選択します。
今回はH35番地を選択してみました。
そして、[Ctrl]キーを押したまま[Home]キーを押すと、
シートの先頭であるA1番地が選択されると思いきや、ウィンドウ枠の固定を設定する時に、「ここから先はスクロールで見えなくなってもいいですよ〜」という選択をしたC2番地が選択されました。
ウィンドウ枠の固定が設定されている時は、固定されている行列は除かれた上での「シートの先頭」に動くというわけです。
ということは、[Home]キーを単体で押す場合も同様なので、例えばF12番地を選択した状態で[Home]キーを押すと、
本来ならF12番地がある12行目の先頭、つまりA12番地が選択されるはずなのですが、今回はA列・B列が固定されているので、それを除いたC12番地が選択されるというわけです。
さぁ、ここまでで[Home]キーや[End]キーに関する操作をご紹介してきましたが、下記のページではこれに関連した操作をご紹介していますので、合わせてご覧いただくと、覚えることはさほど変わらないのに、一気に操作の幅を広げることができますヨ。