これから、A1番地からA3番地までに、日付を入力しようと思うのですが、入力した日付データを、和暦の見やすい形式で表示できるよう、今回は予め入力前に、データの見栄えを整える「表示形式」を設定してみます。
左の図のように、A1からA3番地までを範囲選択し、範囲選択したセルのところならどこでもいいので右クリック、
[セルの書式設定]をクリックします。
表示されたダイアログボックスで[表示形式]タブをクリックで選択します。
左側の[分類]から「日付」を選択し、[カレンダーの種類]で「和暦」を選択すると、
[種類]欄で、和暦の日付を更にどのような形式で表示するか、一覧が表示されるので(と言っても選択肢は2種類ですが)、「平成24年3月14日」という形式を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
【Excel 2010・2007】
Excel 2010・2007では、「平成13年3月14日」と、年の部分が違って表示されていますが、同じことですので、それを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
この時点では、もし日付を入力したら「平成24年3月14日」のような形式で表示するようにしますよ、という設定だけで、日付データ自体は何も入力していないので、下の図のように、セルの見た目的には何も変化はありません。
そこで早速、日付データを入力します。
A1番地を選択し、
日付入力の「お作法」にのっとって、左の図のように「2019/6/17」と、「年」の部分は西暦4桁で入力し、[Enter]キーで確定すると、
このセルには、日付データを和暦の形式で表示するよう最初に設定していたので、「平成31年6月17日」と、「西暦2019年」は「平成31年」のことなので、キレイに直して表示してくれました。
もちろん、西暦が分からないから和暦で入力したい!という時も、日付入力の「お作法」、「和暦で入力バージョン」にのっとって、左の図のように、年の前に元号を示すアルファベットを入力し、あとは年と月と日をスラッシュで区切って入力後、[Enter]キーで確定すれば、
和暦でもちゃんと日付を入力することができます。
もちろん、このセルにも、入力した日付データを「平成○年○月○日」の形式で表示するよう設定してあったので、そのように表示されています。
このように、和暦で入力する場合のお作法は、年の前に元号を示すアルファベットを入力するのがポイントなのですが、
そのアルファベットを入力し忘れて、左の図のように「(元号なし)和暦の年/月/日」
の形式で入力してしまうと・・・
「西暦2桁での日付の入力」のように、「年」の部分の2桁は西暦として認識されてしまうので、「年」の部分の「31」を「西暦1931年」と解釈し、そして更にこの日付を入力したセルには、「平成○年○月○日」の和暦の形式で表示するよう設定がされているので、
「西暦1931年」は「昭和6年」のことなので、「昭和6年」という和暦の形式で表示してくれました。
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元号のアルファベットを省略して入力
というわけで、和暦バージョンの「お作法」を使って入力する時には、元号を示すアルファベットの入力が必須なわけですが、こういった入力が何件も続く場合、いちいちアルファベットを入力するのが手間に思えることも。
そんな時にはですね、表示形式の設定にプラスワンすることで、元号のアルファベットを省略して入力することができるようになるんです!
では早速、設定してみましょう! 今回はA6番地に設定してみますので、A6番地を選択後、右クリック、[セルの書式設定]をクリックします。
表示されたダイアログボックスの[表示形式]タブで「日付」を選択し、[カレンダーの種類]で「和暦」を選び、[種類]の欄から好みの表示形式を選ぶまでは、このページの最初で行った設定と同じです。
そして、ポイントとなるプラスワンがこれ!
[選択したカレンダーに合わせて日付を入力する]にチェックを付けて、[OK]ボタンをクリックします。
この設定のおかげで、元号のアルファベットを入力する必要が無くなったので、「31/6/17」と入力すると・・・
「年」の部分の「31」は、「西暦1931年」ではなく、「平成31年」と認識されるようになりました!
プラスワンの設定を加えていないA3番地では、「31/6/17」と、同じように入力した時に、「年」の部分の「31」は「西暦1931年」と解釈され、それを和暦に直して「昭和6年」と表示されたわけですから、違いは一目瞭然です。
ちなみにこの設定では、すべて「平成」となるので、「昭和」や「大正」などの年を入力したい場合には、やはり元号を示すアルファベットを入力する必要があります。