今回の例の文書は、画面の左下を見ると、
全部で4枚のワークシートがあることが分かります。
(以下、「ワークシート」を「シート」と書きます。)
【Excel 2010・2007】
Excel 2010・2007では、最後にもう1枚シートがあるようにも見えますが、これは、後で解説する新しいシートを作るためのボタンなので、気にしなくてOKです。
「シートの移動とコピー、そして名前の変更」のページでは、既に作成した表があるシートをコピーして使いまわすことで、似たような体裁のシートを手っ取り早く作っていくことに触れました。
でも、「既に何かが入っているシート」ではなく、「まっさらなシート」が欲しい!という場合には、今回ご紹介する方法を使いますヨ。
まずはポイントから。
新しく入れるシートは、選択したシートの前に入ります。
これから入れる新しいシートを、「第1四半期」シートと、「第2四半期」シートの間に入れたければ、選択したシートの前に入るので、「第2四半期」シートを選択します。
ちなみに、シートの選択の仕方は、選択したいシートの、シート見出しをクリックするだけですヨ。
選択したシート見出しのところで右クリック、[挿入]をクリックすると、
このような、「何を挿入したいの?」というダイアログボックスが表示されるので、[ワークシート]を選択し、[OK]ボタンをクリックすると、
新しいシートを入れることができました!
新しいシートは、選択した「第2四半期」シートの前に入っていることが分かります!
挿入した新しいシートは、「新しいシート」なので、当然のことながら「まっさら」です!
さて、これを読んでくださっている方の中には、今ご紹介した方法ではなく、「シート見出しの後ろに付いているボタンで、新しいシートを増やせばいいじゃん」と思った方もいらっしゃると思います。
それについては、後でご説明しますので、このまま読み進めてください。
では、復習がてら、もう一度やってみます。
今度は「第3四半期」シートと、「第4四半期」シートの間に入れたかったとします。
さぁ、どっちのシートを選択すればいいでしょう?
ふむふむ。ファイナルアンサー?(←古い)
選択したシートの前に入るわけですから、正解は、「第4四半期」シートを選択します。
そして、先ほど同様、[挿入]の操作をすると・・・
「第4四半期」シートの前に、まっさらな新しいシートを入れることができました!
「選択したものの前に入る」、
Be Cool Usersをいつも読んでくださっている方には、もうお馴染みですね。
これと考え方が一緒で、特に分かりやすい例が、「行の挿入」や「列の挿入」です。
「選択したものの前に入る」ということを踏まえた上で、どこを選択するかを決め、そして選択したところで右クリック、[挿入]です。
行を選択したところで右クリックして挿入したから、行が入るし、列を選択したところで右クリックして挿入したから、列が入ります。
今回はシートを選択したところでこの操作をしたから、シートが入ったというわけです。
Excelはこんな風に、様々な操作を、関連付けながら覚えていくことができますヨ。
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シートの削除
今度はシートを削除してみたいと思います。
まぁ実際はそんなことは無いとは思いますけど、例えばですよ、例えば。
「第3四半期」シートが不要になったので、削除したい!と思ったとします(だから「例えば」ですってば(笑))。
「第3四半期」シートを削除したいわけですから、まずは「第3四半期」シートを選択します。
選択したシート見出しのところで右クリック、[削除]をクリックすると・・・
下の図のような、「削除しちゃうけどホントにいいの? 」というメッセージが出てきます。
このシートの削除のやっかいなところは、「あっ!やっちまった!」と思っても、[元に戻す]ボタンが使えないんです!
なので、本当に削除していいかもう一度考えて、それで良ければ[削除]ボタンをクリックします。
「第3四半期」シートを削除することができました!
もう一度、削除の操作をやってみましょう。
今度は[Sheet1]シートを削除してみます。
先程、[挿入]の操作をマスターした時に入れた、新しいシートですね。
[Sheet1]シートを削除したいわけですから、[Sheet1]シートを選択し、[削除]の操作をすると・・・
先程の「削除するけどホントにいい?」というメッセージが出ずに、削除されました!
今回削除したシートは、シートの中にまだ何も入れていない、まっさらなシートなので、もし「削除しなければ良かった!」となったとしても、再び新しいシートを入れればいいだけです。
失敗したとしても特に困らないケースなので、Excelさんはメッセージを出さなかったわけです。
Excelさんステキです!(笑)
シート見出しの色
さて、シートが複数あると、時には分類分けしたいとか、目立つようにしたいとか、そういったこともあると思います。
そんな時に便利なのがシート見出しの色。
まずは色を付けたいシートをクリックで選択し、
選択したシート見出しのところで右クリック、[シート見出しの色]にマウスポインタを合わせ、一覧から好みの色をクリックで選択します。
シート見出しに色を付けることができました!
色を付けたシート自体が選択されている時は、ほんのりとした色ですが、
他のシートを選択してみると、色を付けたシートには、ガッチリ色が付いていることが分かります。
他のシート見出しにも、色を付けてみましょう。
(Sheet2には付けなくてOKです。)
ちなみに、シート見出しに色を付けてはみたものの、やっぱり付けない方が良かったな、という時には、色の一覧で[色なし]を選択すればOKです。
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シートの挿入ふたたび
シート見出しの右隣には、新しいシートを挿入するボタンが準備されています。
Excel 2013では、このようなボタンですし、
Excel 2010・2007では、このようなボタンです。
もう「偽シート見出し」みたいな形状をしております(笑)。
今回、このページで最初にご紹介した、新しいシートを挿入する方法は、行や列の操作などと関連付けながら覚えていただくため、「選択したものの前に入る」の考え方でできる操作でした。
ところが、Excel 2013の場合は、いずれかのシートを選択して[新しいシート]ボタンをクリックすると、
選択したシートの後ろに、新しいシートが入ります。
Excel 2010・2007では、この[ワークシートの挿入]タブをクリックすると、
どのシートを選択していたとしても、一番後ろに新しいシートが入ります。
いずれのバージョンでも、シート見出しの右隣にあるので、分かりやすさは抜群なのですが、「様々な操作を関連付けて覚える!」というのがBe Cool Users流なので、最初にご紹介した「選択したものの前に入る」の操作を、ぜひ覚えていただいて、余裕がある方は、この簡単な方法も覚えていただけたら嬉しいなぁと思います。